• ベストアンサー

日中戦争のどこが侵略か?

日中戦争は侵略戦争だった、と言われていますが、その侵略というのは、どのことをさしているのか?よく解りません。 例えば盧溝橋の実弾一発が戦争の発端といわれていますが、これはどうも共産党側からの挑発的行為だったという要素が高いようです。 日本側はすぐに不拡大方針を現地に伝達していて、侵略しようという気持ちは無かったようです。 こういう経緯をみると、どの行為が侵略だったか?よく解らなくなります。 どなたか教えてください。

  • 歴史
  • 回答数19
  • ありがとう数16

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Yelm
  • ベストアンサー率19% (63/324)
回答No.16

日本が盧溝橋に軍をおいていたのは北清事変で結ばれた北京議定書に基づくもので、戦勝国だった八カ国連合の各国はいずれも軍を数十年前から駐屯させ、演習も行っていましたので、法的には問題はありませんでした。 問題だったのは当時の日本側の事情です。 当時の日本では「中国大陸で明治以来獲得してきた権益は日本という国家の存亡に関わるものであり決して手放してはならない」とする意識が非常に強かったのです。 現代人の感覚ではピンとこないかもしれませんが、戦後の日本でも「自衛隊を海外に出せば日本は軍国主義化するから、決して自衛隊の海外派兵を認めてはならない」などと今から見れば馬鹿げた主張が国政の場で唱えられていたのと似たようなものだと思えばいいでしょう。 このため同時期に中国で起きていた、列強に奪われた権益を中国人の手に取り戻すための運動である「国権回復運動」は日本人から大きな脅威と見られていました。 また政情不安な地域において、この手のナショナリズムに根ざす運動が過激化しやすいのは世の常で、このため日本を含めた列強の活動に対するテロが中国内部では頻発しており、日本側でもマスコミが大きく取り上げていました。 この結果として昭和初期には日中双方共に不信感が高まっていたのです。 そんな中で起きた盧溝橋事件ですが、発端となった事件について言えば、アフガンなどの紛争地域で駐屯している米軍に向けて砲弾を撃ち込めば報復を招くのは必定ですから、そこまでならば問題は無かったでしょう。 しかし日本側ではこれを機会に国民党政府を一気に屈服させ、前述の問題を解決すべきという主張(いわゆる「対支一撃論」)が起こり、このために不拡大方針と拡大論が混在する中、世論の多くが戦争拡大を支持した事もあって、政府は明確な方針を打ち出せずズルズルと戦争を続行する事となり、その結果として犠牲と戦費、そして戦果の拡大に伴い辞めるに辞められない状況へと追い込まれてしまうのです。 結局のところ盧溝橋事件の段階で「砲撃に対し報復はするが、そこで武力行使は終了」ならば問題は無かったのですが、その後の戦争の拡大は明らかに「侵略」と言えます。

kobatetu01
質問者

お礼

詳しい説明をありがとうございました。

その他の回答 (18)

  • isoken
  • ベストアンサー率32% (595/1819)
回答No.8

>日中戦争のどこが侵略か? 我が家は明治以来3代続いた軍人の家系でして、私個人としても思想的には相当右寄りであると自負しているのですが、その私ですら満州国建国を含めた日中戦争に関しては、侵略という言葉を使わざるを得ない、日清・日露そして日韓併合辺りまでは、何とかその意義と正当性を認められるのですが。 尚太平洋戦争は窮鼠が猫を噛んだ、明確な自衛の為の戦争であったと認識しております。 そう難しく考える事はないでしょう、確かに当時の中国は、中華民国という中央政府がありながら各地に軍閥が割拠して、とても通常の統一国家・近代国家とは言い難かったでしょうが、軍隊を駐屯させる権利はともかく、仮に先方より攻撃を受けたとしても撃退に専心し、戦線を拡大する必要はありませんでした。 因みにNo.4の回答者様が御提示の佐藤和男教授は、私の大学時代の恩師でして、あの方は何しろこてこての右寄り、私は法学でAA(青学の評価はAA・A・B・Cです)が欲しくて、憲法第9条に関するレポートで憲法改正及び再軍備の必要性に言及して気に入られ、戦艦三笠の文鎮を頂戴したぐらいですから。

kobatetu01
質問者

お礼

ありがとうございました。

  • alqaadim
  • ベストアンサー率67% (39/58)
回答No.7

政治的な話題ですので、あまり責任のある立場で発言できないのが弱いところですが、多少なり世界史を、別の国で言われていることも含めて勉強した日本人の立場から、一言。 侵略戦争だったかどうかは、定義が難しいところですが・・・ 例えばアメリカが戦後、日本の経済成長を助けるでなく、英語教育を押し付けたり、今沖縄では行っているような、軍の滞在を本州でも堂々と行っていたなら・・・ そして、戦後ですから国連があってやりにくかったでしょうが、仮に治外法権のようなやり方を以て米国人を滞在させていたら・・・ 恐らく日本人はアメリカに侵略されたと感じ、日本側が仕掛けた形ではあっても、太平洋戦争は侵略戦争だった、と教育していた可能性はあります。 要するに、その国の人々がどのように感じたか、戦争自体も大事ですがその前後で日本が何をしていたか、を客観的にとらえた方が、定義としては分かりやすいものになるはずです。 この点、日本は第二次世界大戦のかなり前から大東亜共栄圏というものを公に構想していたり、イギリスがしていたやり方を真似て、植民地支配や日本語の植え付けを積極的にやっていました。 戦争の火種や細かな事例に関しては、歴史が塗り替えられた可能性も否定できず、証拠が残っていないものがほとんどです。憎しみ合うもの同士なら、どっちが先に仕掛けたのであれ、殺し合うためにお互いそれを待っていたことになります。 実際、少し前までの中国、今も根強く残る中国の対日感情は、ある程度は共産党が国内批判を避けるために煽っている反日教育の度合いが強いとはいえ、根拠のないものではありません。虐殺や人体実験など、ひどい歴史も日中戦争の最中に起こりました。 少なくとも、帝国主義を自負して突き進んでいた時代のことですから、侵略する意図がなかった、というのは実際にしたことと矛盾します。 侵略と言われても仕方のない戦争をした、という程度には、客観的に考えた方がいいのではないかと、僕は思います。

kobatetu01
質問者

お礼

ありがとうございました。

回答No.6

日本だけがなぜ侵略者の烙印を押され続けなければならないのか? ヨーロッパ諸国によるアジア諸国の植民地化と、300年以上にわたる搾取は侵略ではなかったのか。 日本が大陸へ進出した当時の国際情勢を勘案すれば、自存自衛のため、やむを得ない行為であって、ことさら日本だけが侵略者呼ばわれされる筋合いはない。 しかも当時、大陸に存在した国は中華人民共和国ではない。今の中国から謝罪や賠償を要求されるいわれはないのだ。

kobatetu01
質問者

補足

私は日本だけが侵略者だった、とは言っていません。 日本の侵略とはどのことか?という質問なのです。

  • m2052
  • ベストアンサー率32% (370/1136)
回答No.5

内閣が軍部それも派遣軍をコントロールできないで軍事行動が拡大していくのは侵略ではないでしょうか。 仮にそれが理にかなったものであっても、内閣がそれを追認していく状況はそれこそ侵略だったということです。

kobatetu01
質問者

補足

>コントロールできない軍事行動 というのは、どの戦闘のことでしょうか?

  • Ensenada
  • ベストアンサー率44% (484/1090)
回答No.4

質問者さんがおっしゃる「日中戦争は侵略戦争だった、と言われています」の論拠が分からないうえでの回答です。この点はご容赦ください。 日本が支邦に軍隊を駐屯させてもよいという内容の条約は、盧溝橋事件の前からありました。 したがって、駐屯軍に対して攻撃があれば自衛のため反撃するのは当時では正当防衛です。 (今でも日本が在日アメリカ軍に対して攻撃を行えば、正当防衛としてそれ相応の反撃を受けるでしょう) 不拡大方針を伝達して侵略の意図がなかったとしても、独立国家を武力で制圧した行為は侵略にあたるものだと思います。 1段落目、3段落目 = 回答者(国際法学には素人)の回答者の見解。 2段落目 = 青山学院大 佐藤和男教授の著書の文脈より。 2段落目は20年程度前の書籍、講義の内容なので、正確性に欠く場合があります。

kobatetu01
質問者

お礼

ありがとうございました。

  • poomen
  • ベストアンサー率34% (784/2278)
回答No.3

 当時のシナの兵隊さんは(国民党軍、共産党軍、その他軍閥軍であれ)一兵たりとも日本本土には存在しておりませんし、当然日本国内で戦闘行為ももしておりません。  一方、当時の日本の兵隊さんは、紛れもなくシナの地何十万と駐留し、ほぼ毎日戦闘行為に明け暮れておりました。  この事実を忘れていますよ。日本軍はなぜ外国である当時のシナに駐留し、戦闘に明け暮れなければならなかったか・・・しかもそれを行っていたのは日本軍だけです。  つまり当時の大日本帝国、及びその軍隊はシナの地を占領しそこでシナの兵隊さんを殺し合いを演じ、時にはシナの民衆をも殺していました。  シナの兵隊さんは当時のシナという国を守ろうとしたことは間違いなく、日本の軍部はシナの地を占領し、支配地を広げようとしていたことも間違いありません。  すなわち、これを「侵略」と申しております。常識でしょう。

kobatetu01
質問者

補足

では日本に基地を持つアメリカ軍も日本を侵略している、ということですね。 また日中戦争以前から侵略していた、ということであって、日中戦争を侵略戦争と言う意味を説明していないように思われます。

回答No.2

戦後教育で刷り込まれた歴史認識は、日本が二度と戦争のできない国にしようとして、GHQが仕組んだ占領政策の一環です。 裏返せば、米軍の日本に対する無差別爆撃や原爆投下など、民間人を大量虐殺したことを正当化するために、徹底的に日本を悪者に仕立て上げる必要があったのです。 日本はどこの国も侵略していません。

kobatetu01
質問者

補足

普通の日本人は侵略した、と思っているのですから、それは間違いだ!と説明する必要があります。 「侵略していない」という結論だけでは、回答になりません。

  • skip-man
  • ベストアンサー率22% (344/1529)
回答No.1

正確にはわかりませんが,中国領土内に日本の軍隊が進出して中国軍と戦闘を行った事。 また,勝利した街に居座った事。 理由の如何ではないと思います。

kobatetu01
質問者

お礼

ありがとうございました。 そのとおりだと思いました。

関連するQ&A

  • 日中戦争の引き金

    日中戦争の原因って満州事変と盧溝橋事件どちらですか? むしろこれらは、 満州事変→盧溝橋事件→日中戦争 と繋がってるんですかね?

  • 日中戦争開戦について

    ここにいくつかの疑問があります。  日中戦争についての事です。詳しい方、教えてくださいm(__)m ◆盧溝橋事件が日中戦争の直接の導火線と言われている理由は何でしょうか。 ◆盧溝橋事件が事実上の日中戦争開戦の日だと言われていますが、対米戦争の時のように「7月7日その日から戦争が始まった」と考えていいのでしょうか? ◆盧溝橋事件は陸軍が戦ったんですよね? その勝利のあと、いつから海軍が参戦したんですか? ◆盧溝橋事件の後世論(新聞)は中国との開戦を煽るなどしたのでしょうか? 一つだけでも構いません、わかるかた、何でもいいので教えてくださいm(__)mよろしくお願いしますm(._.)m

  • 日中戦争の正当性

     私は愛国的日本人で、よく保守系の人の書いた歴史書を読みます。  過去の歴史の問題について、まず日韓併合はロシアの脅威に対抗するためであったこと(決して、韓国が言うように搾取するためではない)、併合が合法的に行われたこと、日本の統治下で韓国は飛躍的に発展したことなどの点から説明されていて、納得が行きます。  しかし、日中戦争についての説明はいまだに良く分かりません。とりあえず、満州については満州人の土地であって、果たして中華民国に属したのかは疑問というのは理解出来ます。  しかし、盧溝橋の衝突以降の日本の戦闘は正当化できるのでしょうか? たしかに、盧溝橋に駐在していた日本軍は、北清事変の後の講和条約により、駐屯していました。しかし、これも中華民国政府は出て行って欲しかったのに、無理やり居座っていたのではないでしょうか?中華民国はなんでこの条約を改定しようとしなかったのでしょうか?(日本が許してくれなかった?)また、いくら盧溝橋で衝突したとはいえ、戦闘を中国全土に拡大することは正しかったのでしょうか?  左の人たちが言う、軍人たちが勲章が欲しかったので全面戦争に突入したとか、満州に期待した資源がなかったので、中国本土への侵略を開始したというのは、本当なのでしょうか?  よろしくお願いします。

  • 日中戦争は何故おきたのですか?

    世界史の授業などでは盧溝橋事件が発端であると習いましたが、 本当にたった一発の銃声で戦争が起きる物なんでしょうか? 最近も北朝鮮では韓国に対して砲撃や小規模な銃撃が起きていますが それが大規模な戦闘に繫がる事はなく遺憾の意だけで終わってしまいま すよね。

  • 日本軍が盧溝橋事件当時中国にいた訳

    盧溝橋事件は、日中戦争のきっかけですが、 なぜあの前に日本軍は中国に駐留していたのでしょうか。 日中戦争が侵略戦争だとするなら、 盧溝橋事件の前から侵略は始まっていたのでしょうか。

  • 日中戦争の原因は何ですか?

    ・日中戦争の原因は何ですか?昭和40~50年代の歴史の授業では、盧溝橋の一発の発砲が発端を教えられました。 ・アメリカは偶然にも日本の真珠湾攻撃の信号を傍受して、攻撃されるのを待って参戦のきっかけを得たそうすね。真珠湾は浅かったので沈没した艦艇は全て修理して使用可能になったとか、、、

  • 日中戦争について 入植と侵略と支配って?

    日中戦争についてこのようなサイトを見つけました。 http://www.history-g.com/war/china/index.html 詳しく書いてあるのでいい資料になるなぁとおもっていたのですが、、、よく日本は侵略戦争したとかしないとか、侵略国家だとかそうじゃないという討論を耳にします。なのでこのサイトに書かれている「侵略戦争だ」とか「無差別な爆撃・生物化学兵器の使用・市民の大量殺戮など非人道的な行為を犯しました。」という理解でいいのかよくないのか(偏っているという意味)わかりません。 教えてください。 あと、入植と侵略とか支配、どうちがうのですか?

  • 日中戦争に関する新聞記事

    はじめまして。小説のために日本の新聞社に出版された日中戦争に関する記事を探しています。話には二人が盧溝橋事件などについての記事を相談していますが、僕は本当の記事を使いたいんです。 このような記事はインターネット上で入手できますか? よろしくお願いします

  • 日韓併合、満州国建国、日中戦争は侵略か?

    当時の社会情勢から鑑みて日韓併合、満州国建国、日中戦争は「侵略」と呼べるのかどうかおしえてください。 日韓併合は国際社会から承認されていますよね? ずっと事大主義に甘んじてきて主権を放棄していた朝鮮半島は当時世界的にももっとも貧しく衛生状態の悪い国だったし、識字率も低く身分制度もひどくて名前すら与えられない女性もいました。 日韓併合により人口が増え、識字率もたかまり、戸籍制度整備のための創始改名など、これらをふまえれば「侵略」とはとても呼べないのではないかと思います。 満州国建国についてはリットン報告書がもっとも重要な資料ではないかとおもいますが、そもそも満州は万里の長城の外にあり、ロシア・ソ連が占領していたときもありました。 傀儡国家とよばれますが、日本民族だけでなく5つの民族からなる国家としての理想をもっていました。リットン調査団も一定の理解を示しています。 満州国建国を侵略という根拠は何でしょうか?あれが侵略ならばロシア・ソ連はもちろん、中国共産党も満州を侵略したのではないでしょうか? 日中戦争では日本は国民党軍と戦ったのであって、そう仕向けたのは中国共産党でありソ連だったのではないでしょうか?なぜ日本は米英の支援する国民党軍と戦ったのでしょうか? 結局、漁夫の利をえたのは中国共産党です。そのことについて後日、毛沢東は日本の国会議員に語っています。 そもそも侵略と呼ぶならば、相手方との平和的交渉もなく一方的に軍事侵攻して他国の財産を収奪したりすることではないでしょうか? かのマッカーサーも日本の戦争は自衛戦争だったと後日認めていますし、東京裁判のウェッブ裁判長も日本の立場を擁護する発言をしています。 参考動画 「凜として愛」 http://www.youtube.com/view_play_list?p=67DE25FC … 賛否両論あるかと思いますが、論理的に根拠を示してご意見をくだされば幸いです。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

  • 日中戦争勝利の暁には

     盧溝橋事件に端を発する日中戦争ですが、 国民党政府の降伏で終結していたら、日本は 中国をどうしたと考えられますか。  第一次大戦中の対華21か条の要求並の 露骨な条件は提示したと推測しますが。 国際社会の圧力で無条件に要求は容れられないにしても 戦勝国が敗戦国に対し、当時として最大限の要求としては 日本は、どういう講和条件を出したでしょうか。