- ベストアンサー
メジャーコードとマイナーコードの違い、音程の意味について知りたい
- 私が独学でギターを弾いてきた経験から、メジャーコードとマイナーコードの違い、音程の意味について混乱しています。
- 初心者の人にコードに関することを教える際、短3度や増5度といった用語に対する疑問があります。
- さらに、♭5の意味や♭や♯の記号の使い方についても理解したいです。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
はじめまして。 ベース歴:約40年、52歳の男性です。 プロファイルにもちょこっと書きましたが、若い頃に楽典や和声学を少々勉強してましたので、 私の理解している範囲でお答えしたいと思います。 まず、ご質問のタイトルの「Cm7(♭5)」の読み方ですが、他の回答者の方も言われている通り、 「シー・マイナーセブン・フラットファイブ」が一般的だと思います。 正確(?)に言うならば「シー・マイナーセブンス・フラットフィフス」になろうかと思いますが、 ちょっと読みにくいというか、語呂が悪いというか…、前者の読み方が多い(一般的)と思います。 次に、お悩みの点をいくつか…。 >長…メジャー(例 長2度→メジャーセカンド) >短…マイナー(例 短3度→マイナーサード) >増…オーグメンテッド(例 増5度→オーグメントフィフス) >減…ディミニッシュド(例 減5度→ディミニッシュフィフス) とありましたが、和声学の原型である4つ三和音=トライアド(Triad)のことですね。 「長」は長三和音のことで、英語ではMajor triadと言い、ルート(根音)の上に長三度が乗り、 さらに短三度が乗った三和音のことです。<例> ド ⇒(長三度)⇒ ミ ⇒ (短三度)⇒ ソ 「短」は短三和音のことで、英語ではMinor triadと言い、ルートの上に短三度が乗り、 さらに長三度が乗った三和音のことです。<例> ド ⇒(短三度)⇒ ミ♭ ⇒ (長三度)⇒ ソ 「増」は、増三和音のことで、英語ではAugmented triadと言い、ルートの上に長三度が 2つ乗った三和音のことです。<例> ド ⇒(長三度)⇒ ミ ⇒ (長三度)⇒ ソ♯ 「減」は、減三和音のことで、英語では、diminished triadと言い、ルートの上に短三度が 2つ乗った三和音のことです。<例> ド ⇒(短三度)⇒ ミ♭ ⇒ (短三度)⇒ ソ♭ 貴殿が言われている… >「Cm7(♭5)← これは「シー・マイナーセブン・ディミニッシュフィフス(またはファイブ) 」 >とでも言うんでしょうか? のご質問ですが、このような言い方はしません。 何故ならば、ディミニッシュはあくまでトライアド(三和音)の呼称だからです。 ディミニッシュは構成する音の関係(音程)が全て短三度になっているコードの呼び方だからであり、 ご質問のように、ある特定の音階(音程)をフラットさせると言う意味ではないからです。 また、貴殿が質問に書かれている…、 >m7コードは「1st・♭3rd・5th・♭7th」aug7コードは「1st・3rd・♯5th・♭7th」 >と言うふうに「♭」や「♯」を使って、言ったり書いたりして説明してきました。 のところですが、「相対的な関係」と「絶対的な関係」をちょっと勘違いされているようです。 例えば、Cm7=シー・マイナー・セブン(ス)の場合を考えてみると、ド・ミ♭・ソ・シ♭となり ますが、この場合の「音程」を整理してみます。 ルートから見た三度目の音程は「短三度」と「長三度」の2つがあります。 マイナーコードの場合、ルートから三度目の音階は、「短三度」である必要があるので、ミを♭ する必要がある…という意味であるだけです。 Cm7の場合、三度目にあたる「ミ」が♭になっているので、「1st・♭3rd・5th・♭7th」と言う 表現がでてくるのも理解できますが、これをAm7に置き換えてみましょう。 Am7は、ラ・ド・ミ・ソが構成音になり、1st・3rd・5th・7thのいずれにも♭は付きません。 貴殿が書かれている「m7コードは、1st・♭3rd・5th・♭7th」と言うのをAm7に当てはめると おかしくなってしまいます。つまり、ルート音から見ると「短」であろうと「長」であろうと 三度音程は三度音程なのであり、三度目の音階が♭しているか、♯しているかは問題ではなく、 ルート音から「半音、全音が何個分あるか?」という「音程」が問題なのです。 貴殿が書かれた「m7コードは、1st・♭3rd・5th・♭7th」とか、「aug7コードは、1st・3rd・ ♯5th・♭7th」の♭・♯の記号は、絶対位置にある音階を♭または♯させる概念になっており、 本来の和音(コード)は、ルート音から見た相対的な音程、もしくは途中の音階との音程の 関係性(完全音程、長音程、短音程、増音程、減音程)で表さないといけないのです。 ですから、「m7コードは、ルート音とルート音から見て、短三度・完全五度・短七度の音で構成 される」と言うか、もしくは「m7コードは、ルート音に短三度と更に長三度・更に長三度の音で 構成される」と表現しないと理論的にはおかしくなってしまうのです。 完全・長・短・増・減が分からない人には、例えば、ルート・半音3つ・更に全音2つが2回と いうような感じで表現するしかありません。 >マイナーコードを説明するのに、「短3度」や「マイナーサード」と言う言葉を使うのが >正しいのに「フラットサード」と言っていたのは誤りでは?と考えるようになりました。 の行(くだり)にあるように、「フラットサード」は誤りです。 三度の音程は「長三度」と「短三度」があるため、フラットサードというと三音程目を♭させる ことになり、どちらを言うのかが分からないためです。 理論上は、長三度を♭させると短三度になり、短三度を♭させると「減三度」と呼びます。 ※減三度は、長二度と同じ音になりますが、理論上は、短三度を♭させた音と理解します。 ゴチャゴチャ書き過ぎましたね。すみません。 <m(__)m> ここで整理しましょう。 (1)♭・♯の意味は、普通に考えて良いです。ある音階を半音分下げる・上げると言う意味です。 (2)♭・♯には音程(ある音とある音との関係性・隔たり性)を短くしたり、長くしたりと意味は ありません。これを意味するのは「長音程」「短音程」です。 (3)音程の関係性を簡単に示すと、以下のようになります。 ★減音程←♭【完全音程】♯→ 増音程 例:減四度 ←♭【完全四度】♯→ 増四度 ★減音程←♭【短 音 程】♯→ 長音程 例:減三度 ←♭【短 三 度】♯→ 長三度 ★短音程←♭【長 音 程】♯→ 増音程 例:短三度 ←♭【長 三 度】♯→ 増三度 (4)何故、「完全」音程と言うのか?は、他の方への私の回答を参照してください。 http://okwave.jp/qa/q7293289.html ⇒ No,2が私です。 ちなみに、音の関係性を表す「音程」は和声学に属します(…と記憶しています)が、 何故、和「声」なのか? 和「音」ではないのか? これは、男性と女性の「声」がこれらの基礎になっているからです。 男性と女性の声は約1オクターブ分違いますが、男性の最低音と女性の最高音は4オクターブ 以上の差があり、これが基礎になって理論や音程等が発展したので和声と言われ、後に楽器の 音の関係性や音階等に発展していきました。 和声の基礎である低音に三和音(トライアド)が乗っかった4つの和音に発展しました。 今でもコーラスは、バス・テノール・アルト・ソプラノの4段階ありますし、弦楽四重奏では、 チェロ、ビオラ、バイオリンが2つの4つになっていますね。 以上です。 お役に立ったでしょうか? 超長文、失礼しました。 楽しい音楽ライフを!
その他の回答 (3)
- c80s3xxx
- ベストアンサー率49% (1634/3294)
G7とかのコードの書き方は,まず長三和音ありきで,そこからどう変化させるかを付加的な記号で示していますから,5度の音を半音下げるという意味で♭5というのが付くのは,別に不自然ではないです. 楽典でも I とか VIm とかですから,基本形として長三和音を取るのは古典的な楽典由来なんでしょうね. 読み方は,flat five でも flat fifth でもいいと思います.flat も flatted ということもあるでしょう. ちなみに,m7♭5は,half-diminished という言い方もあります.
お礼
回答有難う御座います。お礼入力したつもりでいたのに出来てませんでした・・・ 申し訳御座いません。しっかり参考にさせて頂きます。有難う御座いました。
俺はコードネームを読む時は「フラット・フィフス」の方が好き。英語は得意じゃないけど、fiveは単に数字の5、fifthは5番目、5度という音程を表現するには5番目のほうがしっくりするような気がするからね。 ~マイナーセブン・ディミニッシュ・フィフスは使わない。現場で使ったら確実に先輩に怒らえてたと思う。ただし音程を理解する上で完全、長短、増減、の理解は重要なのでその点ではあなたの勉強は実に実があったといえましょう。 要するに内容としてはディミニッシュ・フィフス(減5度)だけど表記、呼び名としてはフラットフィフス(ファイブ)が正解。 コードネームはようは表記(呼び名を含む)に過ぎないので、現在一般に使われているものは、簡潔に表記、短く意志伝達できることを重視して定着したものと考えられる。牛丼屋で「つゆを多めにしてください」のかわりに「つゆだく」というのと同じ。 たとえば、外国の人と一緒になにかやる時はどうせいろいろ呼び名がわかるようにお互いに工夫しなきゃならないんだからこだわってもムダ。 どうしても気になるなら表記では(-5)を使われてみては。 ちなみにintervalなどの日本語訳が「音程」、だから「あの歌手は音程が狂ってる」という言い方は変。「ピッチ(音高)が不正確」という言い方の方が実際よく使われる。 完全音程は振動数比が単純でよくとけあうっていう科学的裏付けがあるみたいですね。不完全協和音程、不協和音程となるにしたがって複雑で濁った響きになるのではないでしょうか。長短は単に便宜上のもの、増減はそれでしか表せない増4度や減5度を除いては、記譜上(調性の整理上)便宜的に使っているだけってのが私の認識です。(もともと不完全なものは長短があるが完全なものに対しては増減を使うってのが私の認識) 短3度と増2度は響き方は同じですからね。平均律とか純正律とか考え始めたらきりがない。あなたも理解してないことを生徒さんに教える必要もないでしょう。
お礼
回答有難う御座います。お礼入力したつもりでいたのに出来てませんでした・・・ 申し訳御座いません。しっかり参考にさせて頂きます。 アドバイスだけでなく苦言も頂いて本当にありがたいです。しっかり勉強しなくてはと言う気になりました。有難う御座います!!!
- yasuto07
- ベストアンサー率12% (1344/10625)
3行目の呼び方で良いのでは、みんなコードブックで抑え方学ぶでしょう、自分なんか音程わからないから、コードブックのままだしね、単に呼び方ならそれでいいのでは?。
お礼
回答有難う御座います。お礼入力したつもりでいたのに出来てませんでした・・・ 申し訳御座いません。しっかり参考にさせて頂きます。有難う御座いました。
お礼
回答有難う御座います。お礼入力したつもりでいたのに出来てませんでした・・・ 申し訳御座いません。しっかり参考にさせて頂きます。とても詳細に回答頂いて、本当に助かっています。その分頭の悪い私はまた新たな疑問も生まれて苦しんでいますが、とても心地のよい苦痛で、学習意欲が湧いてきました。さらに精進したいと思います。本当に有難う御座いました。