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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:神前式の祭壇の位置)

神前式の祭壇の位置

このQ&Aのポイント
  • 神前式の祭壇の位置に関して迷っています。
  • 会場の神前式写真を見せてもらった時、神殿の中心が新郎新婦の間の延長線上に無いことに強く違和感を覚えました。
  • 床の間が真正面ではなく左側手の位置にあり、祭壇の位置が大分左よりにずれてしまいます。床の間からずらして左右均等の位置に持って来るべきか迷っています。

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  • michael-m
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回答No.1

俗に「神殿の中央は正中で神様が…」と言う話を聞きますね。これは嘘ですが、嘘ではありません。 本題と関係ないので簡単に済ませますが、伊勢の神宮をはじめ(最後の階段部分です)本来の参道は正中を通らず、今でも古い神社の多くは斜めに参道が設えてあります。地図や古い図面を見ればわかりますし、関東でも多くの神社で斜めの参道や鍵になっているところが残っています。これは場所がないからではないんです。神殿あるいは拝殿の正面には板や石で出来た壁はしつらえてあるはずです(神宮では板塀です) つまり元々参道は正中にないので、「正中を歩くな」というのはまっかな嘘。それに古い写真では神職も真ん中歩いていますよ。 でも祭事では神主さんは祝詞以外は正中に居ません。ワザワザ正中に進み出て祝詞を奏上します。 但しこれは神殿での話。つまり神殿では神職が正中を神の御前として気を使うのでその部分は正解。 厳しい所では階段も中央に向き、一段ずつ横歩きで上がります。これは階段が狭いからではなく、前を(神に)向かないためです。 今では小さな神社などで神前の正中で祓えをしますが、大きな神社では脇に立って祓います。(或いは神棚と距離がる場合は真ん中に立つ事もあります)これは御祓いが祭神ではなく“祓戸の大神たち”が司るからです。 で、民間の結婚式が東京大神宮での大正天皇に倣って広まったことは有名な話です。 それまでは庶民派結婚式などやらない事が多かったし、やっても各家で、別に神式でなく行なわれました。時代劇風の、要するに今の披露宴が昔の結婚式です。 民間神道では神棚が床の間にある事も珍しくありません。それは床の間が最上位の場所だからです。 一方で先に述べたように神殿の正面は避けます。家と別に神殿があれば関係有りませんが家の中に祭壇を持って居るなら日常の生活や主人の座は神棚の端になります。 と…神棚が真ん中だと主人の座は常に部屋のどちらかにずれる事になり非常に不便。ということで神棚が部屋の横にズレ、主人が部屋の真ん中に出てきたわけです。 従って元々は祭事を神棚で行い、例えば榊を奉る場合は神棚の前に出て行きます。そして神様からお下げ渡しの物については神職が部屋の中央に持ってきて渡されるわけです。 つまり主人が端にある神棚で挨拶をして、部屋の中央で家事を取り仕切るというのが本来の形。 元々神社は私達が昇殿参拝で御参りしている拝殿と神様がいらっしゃる神殿は別の建物でした。やがて境内が狭くなり、拝殿と神殿が階段で繋がりました。更に階段は斜めの廊下になったり、段が減って一段高いだけの場所になりました。 時代劇のお城の風景を思い出せば判るように、床の間も本来は一段高く、床の間の前に一段高い座敷があり、部下は更にその下の所にいるのが基本です。 しかしその段差も一般住宅ではなくなり、床の間が横にあって主人が真ん中に座る形式に変わってきたのです。 だから本来からすれば、神前での結婚式は新郎新婦が神前(床の間)に進み出て祭事を行ない、参加者は下段の広間に座っているのが普通です。 でもこれでは一方の家族が全く見えなくなってしまうので、神棚が真ん中に来てしまったということです。 旧家ではやはり床の間が最上位だからという神主さんの説は間違っていません。 で、家内の神棚と言っても、本来の神殿ではなく、祭事を行なう場合は「降神の儀」という事をして神様を降ろします。神棚はその際の神籬が納められているわけです。これは地鎮祭でよく見かける榊に紙のタレが付けられている奴です。 だから「ご希望なら真ん中にして」というのは神棚を持ってくるのか別に神籬を立てるかは知りませんが、真ん中に“ヨリシロ”を置いてそこに降神させるという意味ですから、これも道理に適っています。 普通の家では旧家で広いとは言え、床の間と座敷が一体化して距離もなくなってしまったので違和感を感じるのでしょう。 理解して床の間でやるか、真ん中にヨリシロを置くか、いっそ別に頼むかは、お二人の納得いくようにすればよろしいと思います。

sf0810
質問者

お礼

お礼が遅くなり、大変失礼致しました。 非常にわかりやすい説明、本当にありがとうございます! イメージでは新郎新婦のいる場所が「拝殿」で神前が「神殿」の感覚だったので、 正面に無いことがすごく不思議でした。 「正中」真正面に常にいることは逆に失礼になる…考えてみれば、当たり前のことでした。 その会場の写真が新郎新婦を挟み込む形で並んでいたので、なんとなく「左右」で区分して考えて いましたが、本当は「前後=上座・下座」で考えるべきでした。 お話をふまえて2人で話し合ってみたいと思います。 本当にありがとうございました!

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