• 締切済み

有機ELに関する質問です。

有機ELに関する質問です。 有機ELに使われる材料として低分子材料と高分子材料に分けられますが、 なぜ低分子材料のほうが特性が良いものが多いのでしょうか? 低分子のほうが高分子に比べ純度が高いということでしょうか? また素子の作製方法として蒸着や塗布がありますが、何故塗布で作製した素子は蒸着に 比べ素子性能が劣ってしまうのでしょうか? よろしくお願いします。

みんなの回答

  • Massy57
  • ベストアンサー率39% (242/615)
回答No.1

昔、自分の職場の隣で有機ELを研究していたことを思い出しました(当然とっくに撤退しました)。その時の記憶です。 (1)素子作成法がなぜ蒸着のほうが特性がよいのか これは,簡単にお答えできます。ディッピングやコータをいくらうまく制御しても、蒸着ほど、均一な薄膜をコーティングするのが難しい(とくに研究段階では)からです。スペックが定まり、量産化時点では、コストパフォマんスを考えると塗布法もありえるとは思いますが、有機ELはまだまだ量産化以前の段階のはず。 簡単に均一膜厚を得ることが可能な蒸着法のほうが一見素子性能がよく見えるだけです。 (2)高分子か低分子かというのも当時声高に議論されていたことを思い出します。 当然当初は性能第一ということで高分子からてをそめ、その後、小規模量産という時点で、低分子への転換を検討したものです。単純に高分子の異常なハイコスト(有機ELの開発で一番儲かったのは、設備メーカ(大型真空蒸着機メーカ)と、試薬メーカではなかったのでしょうか)故、たまらず低分子に手をだした記憶があります。 もちろん、特許の垣根の低さもあったはず。 自分の記憶では低分子材料ほうが、高分子材料よりもコスト以外で特性がきわだって良かったという印象はもっていないのですが、もしご質問のように現時点で特性でも低分子がかなり良いとおっしゃるなら、たしかに、精製が圧倒的に低分子材料の方が楽で、半導体レベルでの高純度かが容易であるということでしょうか。

関連するQ&A

専門家に質問してみよう