青空
日本語を勉強中の中国人です。外村繁の『夢幻泡影』から抜粋した青空の模範文を読みましたが、何か描かれた空の色はわからなくなりました。
「浅黄色の色硝子を張ったような空の色だった。散り雲一つない、殆ど濃淡さえもない、青一色の透明さで、却って何か信じられないような美しさである。
例えば、一寸石を投げる、というような些細な出来ごとで、一瞬どんな変化が起こるかも知れない、と危ぶまれるような美しさだった。その時、私には大空を落下する無数の青い破片を想像することもできた。
しかも、そんな美しさは、時も、空間も、失われてしまったような静かさの中にあった。」
「浅黄色の色硝子を張ったような空の色」とは浅い黄色(light yellow)の空のことでしょうか。「青一色の透明さ」、「大空を落下する無数の青い破片」とは純一な青い(blue)空のことでしょうか。何か前後の色の感覚はずいぶん矛盾に感じるのですが、どなたか上の文章が言っている空の色を説明していただけないでしょうか。青空(blue sky)というと、日本の方にとって、普通どんな色の空を浮かべあがるのでしょうか。
また、日本語に不自然な表現がありましたら、ご指摘いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。