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暗譜は必要か

TAC-TABの回答

  • TAC-TAB
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回答No.3

私は、人前で弾く曲はすべて暗譜します。というか自然に覚えるまで反復練習します。 私が思うには、暗譜が苦手というよりは、絶対的な練習不足ではないでしょうか? あるいは、練習時に間違えや弾きなおしが多いのではないでしょうか?「あ、間違えた!」、じゃあもう一度、「あ、また間違えた」というのが多くはありませんか? ジャンルや楽器が何かは判りませんが、その曲が気に入って好きで好きで仕方がないのなら、繰り返し繰り返し練習することにより、「自分のもの」にしないと満足がいかないと思うのですがいかがでしょう? 執拗に練習して「自分のもの」になったときには、「この曲は私のために書かれたのだ」と錯覚するほどの喜びがあります。そこまで行けば、作曲者に対しても愛着と尊敬の念も強くなり、ますます楽器や音楽が好きになると思うのです。 英単語にしても、日本の歴史にしても覚えようとするならば基本は「反復」です。 人間のからだの各関節には、「力覚」というものがあって、関節の曲がり具合や力の込め具合を常に脳に伝えています。各関節からの「曲がり具合」と「その継続的な時間」が神経を通って脳に連続的に伝わり、反復練習することにより、これが脳に情報として深く記憶されます。十分に記憶されると、「ミュージックスタート」という命令が来れば、それを脳が再生して各関節や筋肉に連続して伝えます。すると各筋肉は、指定された角度に関節が曲がるように収縮します。 これを目にも止まらぬ超スピードで連続的にやっている結果が「暗譜での演奏」ということになります。 暗譜は必ずしも力覚だけを頼りにしているのではなく、これに「視覚からの記憶」や「聴覚からの記憶」が総動員された結果ですが、「力覚」は、理性でコントロールしている「視覚」や「聴覚」よりも、はるかに原始的であり、ステージでアガッてしまって頭が真っ白になっていても、「ミュージックスタート」という命令さえ来れば、ただちに記憶を正確に再生してくれます。自分の手なのに、別の生き物のように勝手に動いて演奏してくれます。 これは、体験した人にしか判らないと思いますが、スポーツ選手ならだれでもが経験しています。体操競技やフィギュアスケートなどは、ほとんど力覚だけに頼って演技しています。また、目の見えない素晴らしいピアニストも多いですが、彼らが間違いのない鍵を正確に叩けるのは、まさに「力覚」のなせる業です。お考えになれば分かりますが、目が見えないのに、なぜ指が正確に所定の鍵を捕らえられるのか?「力覚」を知らない人には説明できないと思います。 「力覚」に頼って、曲を暗譜する場合、大切なことは、「絶対に間違わない」ように弾いて、正しい情報のみを脳に送り込むことです。「力覚」は、原始的記憶なので、「今のは正しい」「今のは間違い」という判断ができません。「間違い・正しい」は理性の判断であり、「力覚」での記憶としては、「どちらも一回ずつ信号が来た!」というだけで公平に記憶していきます。そのため間違った信号が一回でも来ると、本番でそちらに指が動く可能性があります。「正しい信号が繰り返し来る」ことが「正しいものを記憶する」に繋がっています。 練習中に、よく、間違っては弾き直すことを繰り返す人がいますが、あれは「間違って弾きなおす練習」を反復していることになり、「間違いグセ」がつきます。そのような練習方法を繰り返していると、本番でアガッてしまうと、必ず間違いグセの方向に指が流れます。(アガらなければ、理性でコントロールして、「正しいほう」に指を向かわせることができます。) とにかく「速度を徹底的に落として」繰り返して練習し、「一回も間違った情報を脳に送らない」。これが早くしかも本番に強い暗譜のコツとなります。 速度を遅くして練習がキチンとできれば、「今度は速く再生する」という命令を出せば、脳はキチンと速く再生してくれます。 レンガにクギで傷を付けて、繰り返し繰り返し引っかいて、その溝を深く深くして行く作業と思えばよい。ただ一本の溝なら本番でも外れようがないですが、「あ、間違えた!」「いや、違った!」などと言いながら、余計な溝を何本も付けてしまうと、正しい溝は深くならないし、間違った溝は何本もつくし、余計に付けた溝は消せないし、これで本番に臨んでうまく行くほうが不思議です。 「ゆっくり・正しく・かず多く」が練習の基本です。 また、「暗譜して弾く」というのと、「譜面を見ながら弾ける」というのは、別の能力であり、どちらもできないといけません。「譜面を見ながら弾ける」というのは「条件反射」であり、五線紙の上で「ド」の音を見れば、反射的に指が「ドの位置」を押さえる。 コードネーム「C」を見れば、意識しなくても指の間隔・形ができて、正しくそのコードを鳴らすことができる、という能力で、「初見演奏力」という、別の技能になります。

zaragoza
質問者

お礼

ありがとうございます。楽器はマンドリンです。 >>自然に覚えるまで反復練習します この反復練習は1番やってる方法なのですが、これでは「指でしか曲を覚えられない」と言われました。暗譜には指で覚える方法と唄って覚える方法があり、後者を重視したほうがいいそうです。(悪魔で先輩の考えなので悪しからず…) TAC-TABさんが言ってるのは全て指だけで覚えるといった暗譜方法ですよね? それでTAC-TABさんが言うように曲を自分ものにできたらいいのですが、本当に指だけでいいのかと心配なのです。 >>「暗譜して弾く」というのと、「譜面を見ながら弾ける」というのは、別の能力であり これはどちらも出来なければならないとのことですがどちらを重視した方がいいとかありますか? 初見能力は必ずしも必要でしょうか?

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