• ベストアンサー

光は波動関数を持たないのですか?

http://oshiete1.goo.ne.jp/qa5021911.html ここの質問で物質波の波動関数はスカラーであり、縦波も横波も持たないと教えて頂いたのですが、 では光の場合はどうなのでしょうか? 光は横波しかもたないわけですが、光の波を光の波動関数であると考えるとスカラーではないのはなぜなのでしょうか? 或いは光の波が波動関数ではないのだとすると、光が波動関数を持たないのはなぜなのでしょうか? それと出来れば光が縦波を持たず、横波しか持たない理由を教えて下さい。 よろしくお願い致します。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • ojisan7
  • ベストアンサー率47% (489/1029)
回答No.1

こんばんは。 次第に話が難しくなってきましたね。 光は物質波ではありません。物質のシュレディンガー方程式に相当するものが、電磁場の場合は、ベクトルポテンシャルAの従う、波動方程式です。でもこれだけでは、よくわかりませんね。しかも、光子の粒子性がまだ見えてきません。そこでAをフーリエ変換するのです。すると、変換の各項の係数が調和振動子の振る舞いに類似していることが分かります。調和振動子は容易に第二量子化ます。それと同じように電磁場を量子化すればよいのです。今述べたことを振り返ってみると、電磁場は一回しか量子化しなかったのに第二量子化が得られたということになります。したがって、ベクトルポテンシャルAは、シュレディンガー方程式の波動関数ψに相当するということが言えそうです。Aはスカラーではなく、ベクトルですよね。このことが普通の物質波との大きな違いです。 真空中を伝わる光が縦波を持たず、横波しか持たない理由(誘電体中では縦波の成分をもつこともあります)マクスウェルの方程式から直接導かれる性質です。 それではまた。

myumyu1234
質問者

お礼

ありがとうございます。 http://www.geocities.jp/hiroyuki0620785/k3dennjiha/dennpa.gif よく電磁波はこういう図で書かれますが、ベクトルポテンシャルは電場に対して平行、ということは電磁波の振幅の大きさとともに その振幅も連動して変化するということが言えると思います。 すると回折像などの光の波的な性質はベクトルポテンシャルの空間的な密度分布を反映したものであるということなのでしょうか? それと光が物質波でないという理由は、質量がゼロであるということから言えることなのでしょうか? 例えば光以外にも質量ゼロの物質があったとすると、それらも全て波動関数はベクトルになるのでしょうか?

その他の回答 (5)

回答No.6

光子1個だけで古典的な波動にはなりません。しかし偏光のような古典的な性質は光子の何らかの性質から来ているはずです。偏光は英語ではPolarizationと呼ばれます。そしてこれは光子のその名も同じPolarizationと呼ばれるスピンの性質から来ているのです。Polarizationを持つから波動関数が存在しないのではありません。物質波もPolarizationを持ちます。

  • boson
  • ベストアンサー率59% (44/74)
回答No.5

> 光の波を光の波動関数であると考えると この考え方は光子1個の運動を記述する(シュレーディンガー方程式のような)量子力学的運動方程式が存在して、その波動関数が古典的な光波と一致するという考え方なんだと思いますが、 「アインシュタインの反乱と量子コンピュータ」 佐藤文隆著 京都大学学術出版会 http://www.amazon.co.jp/dp/4876988412/ という書籍のp.309に「光子によるヤング干渉の誤解を正す」という題名のエッセイが掲載されており、下記内容が論じられています。 ・光子1個の運動を記述する量子力学的運動方程式は存在しない。 ・では場の量子論を使ってヤングの干渉を記述するとどうなるか? ご参考まで。

回答No.4

質量が0でないベクトル粒子の例としてはWeinberg-Salam理論のゲージ粒子であるW bosonがあります。例えば http://arxiv.org/PS_cache/hep-ph/pdf/9405/9405397v1.pdf にあるlongitudinal polarizationが横波に相当します。(光子は横波ですが、スピン(polarization)は縦なのでlongitudinalが「横」波です)この論文にあるように運動量が大きく静止質量が無視できるときは偏極ベクトルは運動量に比例し横波と見なせますが、運動量が大きくなければ縦波成分も無視できません。このように質量が0でない粒子にも横波と縦波の区別はあります。スピノールと古典波動の振動の方向を表すベクトルの関係はランダウ=リフシッツ「量子力学」§58にあります。

回答No.3

「物質波の波動関数はスカラーであり、縦波も横波も持たない」というのがそもそも間違いです。 質量0の粒子が作る波は(スピン0の場合を除いて)すべて横波です。これはポアンカレ群の既約表現で質量0の場合はヘリシティとスピンの大きさが同じになることから来ます。例えば重力波も横波です。ボゾンでなければ古典場は存在せず、古典的な縦波とか横波ということはできませんが、全てのスピンの粒子において偏極を考えることは重要です。

  • ojisan7
  • ベストアンサー率47% (489/1029)
回答No.2

こんばんは。 波動関数をψとすると、確率密度は|ψ|^2となります。電磁波のベクトルポテンシャルをAとすると、光の回折像が結ばれる位置の光の強度は|A|^2に比例し、これは古典的な解釈と一致します。また、電磁場の量子化を行ったときでも、(A^†)Aが光子数演算子を含み、光の強度を表していることが分かります。 >光が物質波でないという理由は、質量がゼロ・・・ そうではありません。物質波というのはドブロイ波のことです。もっと言えば、シュレディンガー方程式を満たす粒子です(厳密にはドブロイ波の方程式と、シュレディンガーの方程式は違います。このことについては朝永さんの「量子力学」を見てください)。光はドブロイ波の方程式を満たしませんよね。ただそれだけのことです。 >例えば光以外にも質量ゼロの物質があったとすると、それらも全て波動関数はベクトルになるのでしょうか? そういうことは一概に言えません。 すみません。関連質問(元の質問とあまり関係のない質問)は新たに質問し直した方が良いような気がします。 それではまた。

関連するQ&A

  • なぜ、光は横波か

    音は縦波(疎密波)です。地震は最初に縦波がきてその後に横波が来ます。波には縦波と横波があります。海の波は、横波でしょうか。縦波と横波がありますか。また、光は横波といわれます。どうしてですか。教えてください。

  • 音と光は縦波・横波でよいか

    音には縦波と横波があります。縦波とは波の進行方向に平行に振動して、横波とは波の進行方向と垂直に振興します。したがって、音は縦波、光は横波という理解で正しいですか。教えてください。

  • 光はどんな形をして進むのですか?

    光はどんな形をしているのですか? また、光波とか「波」という表現を使っていますが、どのような形で進んで行くのでしょうか?縦波?横波?螺旋? 現代は夜でも明るく、光を浴びた生活が多いので、人体に 何か影響を及ぼしているのではないかと研究しています。 宜しくお願い致します。

  • 波はすべて縦波ではないですか?

    波動方程式に有名なシュレーディンガーの式が有ります。物理学では水面波などから、横波と観る事が多いようです。しかし波は全て、エネルギーの縦波ではないでしょうか。光にも横に振動するものなど無いと思います。

  • 波について知りたいのですが

    波の速さは流体中より固体の中の方が速いといいますが、それは何故なのでしょうか? また、波には縦波と横波がありますが、縦波は固体中のほか、液体の中も伝わるが、横波は液体中を伝わることができない理由とはなんなのでしょうか?

  • 波の反射角

    縦波と横波が何らかで反射する場合、 縦波→横波、横波→縦波とモード変換する場合があると思います。 反射した場合にモード変換されない波は入射角と反射角が等しいと思うのですが、 モード変換された波については入射角と反射角の大きさがずれているのでは?と考えています。 どなたかご回答頂ければ幸いです、またソースURL等もできればお願い致します。

  • 媒質が無くても波が存在できる理由がわかりません

    媒質のない宇宙空間でも波が存在できる理由がわかりません。 (1)光は横波です。媒質がないのにどうして波ができるの? (2)宇宙空間における(媒質の無い場所で)縦波は存在できるの? よろしくお願いします。

  • 波動関数と複素数

    量子力学初心者です。 いろいろ本を読んでみたのですが、波動関数を複素数で表すのは単に便利であるとか、オイラーの式とか、二乗すれば確率となる…など数学的には分かりますが、波動関数を複素数で表す直感的で本質的な理由はあるのでしょうか? また、電子などが粒子性と波動性を持つことと、波動関数が複素数であることは関係しているのでしょうか? 最後に電気・電子回路でも複素数を用いますが、単に便利さのためでしょうか? よろしくお願い致します。

  • 電子や光子の波動性と粒子性について

    こんにちは、王次郎です ”光の物理”(小林浩一 著,東京大学出版会)p.35には、光の粒子性と波動性に関して以下の様に紹介されています。 『光の行動は、観測されるまでは空間に広がった波動、つまり電磁波の立場で考えなければならないし、観測されてはじめて、光は粒子、つまり光子としての顔を見せることになる。(中略)光が原子や電子あるいは一般には物質と出会い、エネルギーを交換するときには、光は粒子のように行動し、それ以外のときには波動のように振る舞うといってよいだろう。』 量子力学では、例えば電子の波動関数は、電場や磁場などの物理的な存在ではなく、状態(可能性)として空間に広がって存在しているとされていたと思います。光の波動性が、電磁場としての物理的な存在であるのに対して、電子などの粒子の波動性は波動関数で計算される状態の波であるとすると、電子や粒子の波動性と光の波動性は別物なのでしょうか? それから、光もシュレーディンガー方程式で波動関数が計算できるのでしょうか?

  • 縦波と横波

    よろしくお願いします。縦波と横波についてです。 テキストには、 横波は媒質の単振動の振動方向と垂直な方向に伝わる波。例、弦を伝わる波、光波、地震波(S波) 縦波は、媒質の単振動の振動方向と同じ方向に伝わる波。例、地震波(P波)、音波 とありますが、ここでの「媒質の単振動」とはどういう意味でしょうか。横波が、上下方向、縦波が左右に動くというのは、問題を解く上で覚えたのですが、覚えただけで、実際どう違うのかいまいちよくわかりません。 また、例として、光波や音波・・・などがあげられていますが、縦波と横波の違いがよくわからず、いまいち、どっちがどっちだか覚えられません。覚え方とかありますか。また、光波の問題、音波の問題をとく上で、それが横波、縦波であることは知っていないといけないのでしょうか。 基本的なところだとは思いますが、よろしくお願い致します。