スーツと体の相性・デザインの選び方

2023/10/16 10:23

このQ&Aのポイント

スーツ選びにおける体型とデザインの相性についての質問です。
特に、身長が高めでスリムな体型の方について、適切なスーツデザインを知りたいとのことです。
また、面長な顔についても考慮する必要があり、バランスの取り方やアドバイスを求めています。

ベストアンサー

スーツと体の相性・デザインの選び方

2009/05/16 15:19

自分の体とスーツの相性についてわからない点があるので皆様のご意見をお聞かせください。私は身長が高めで足が長くかなりスリムな体型です。顔は面長で顔も頭も大きいです。この特徴と相性が良いスーツがどんなものか調べた結果、体型を基準に考えるとスリムな形でラペルが細い、まさに現在流行中のスーツが似合うとのことでした。しかし頭を基準に考えると面長をカバーするにはワイドスプレッドカラーのシャツが適していて、必然的にそれと合わせるネクタイやラペルも太めが良いことになり体型に合うスーツとは一致しません。この場合体型と頭とどちらを優先して考えるべきでしょうか。良いバランスの取り方があればいくつか案を教えていただけると助かります。どうぞよろしくお願いします

iamalone
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レディース服・下着・水着
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Aoki Ken（@kenaoki）
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2009/05/20 01:57 回答No.1

　ニューヨークから失礼します。 Good questionです。ひとつだけ申し上げるならば、内面的部分、つまり御自分をどのような人間に見せたいのか、という考察も加えられると良いかと思います。自分に似合うスーツとは、自分の体型という外面的要因だけでなく、出来れば今の自分、そして、今後自分はどうありたいのかという、内面的要因をも含めて考えると難しい反面、やりがいのある作業となるかと思うからです。　本当はこういうことは、実際に質問者さんと色々と話してみないことにはきちんと理解出来ないし、アドバイスも出来ないことも多々あるのですが、少々の誤解を承知いただくことと、推察も入ります事等をお許しいただき、話を進めたいと思います。　まず、質問者さんは (1)身長が高い、 (2)足が長い、 (3)スリムな体型ということで、大変恵まれた体型をしていらっしゃる。その体型に相性が良いデザインとして、スリムなシルエット、襟が細い、今の日本で流行している形に目が行かれていることは間違いではありません。　もうひとつ質問者さんが考えなくていけないことは、御自身が流行を追っかけていくタイプなのか、それとも否なのか、多少の例外は勿論あって構いませんが、御自身がほぼどちらのタイプなのか御自身で認識しておくことも必要です。　もし流行を追うタイプであるならば、御自身が判断されている (4) 頭と顔が大きいということなど全く気にせず、ただトレンドに乗っかったデザインを着ていればいいのですが、御質問の文章から受ける質問者さんの印象は決してそうではありません。　以下、私の”直感”によって独断で書いてみますが、お気に障る点もあるかと思いますが御容赦ください。　まず、顔と頭の大きさに絞って考えるならば、今、気になられているスーツのデザインが、 (1) 襟巾が極端に細いものでないのであれば（8ｃｍ、8.5ｃｍ程度はいつの時代でも大丈夫、今7ｃｍ程度の襟巾は細く見える。襟の巾は最も広い箇所を必ず水平にして測ること。）、襟巾はそのままとし、操作としては (2) 肩幅をより広めにとり、さらに (3) 上着のボタン位置を少々低めに改め、これによって所謂Ｖゾーンを長く、広めにする。以上の変更から、 (a) 襟巾を変えず肩幅を広げたことにより、上半身胸部をより大きく見せることが出来、かつそれまでの肩幅と質問者さんの”額の巾” との比率が大きくなるで、相対的に頭をより小さく見せることが出来る。さらに, (b) ボタン位置を下げてＶゾーンを深くしたことによって、シャツやタイを見せる分量が増え、Ｖゾーンの所謂二等辺三角形の二辺の部分が長くなるため、三角形の上に載っている円、即ち顔の部分を小さく見せる効果がある。このことは同じ円を二つ用意して、片方に辺の長い二等辺三角形、もう片方に辺の短い二等辺三角形を置いて、どちらの円が小さく見えるか、実験をしてみてください。　以上のような理屈から言えば、上着のボタンの数は３つよりも 2つの方がベターな部分があるとも言えますが、もし御自身が細身の体型を気にしているのであれば、あえて上着を3つボタンとし、但し”段返り”と呼ばれる、一番上のボタンはあっても掛けない、二番目のボタンのみを掛けるタイプにされると、かえって襟の部分が横から見るとふんわりとして、胸を厚く見せる効果があります。　合わせて、袖の付け根の部分をやや太めにとり、その太い部分を袖穴に寄せていくように縫いこむようにしていくことで、上腕部を太く、これも上半身を立派に見せるのに役立ちます。　鏡を見る際には、前だけでなく横もよく見ないと駄目です。というのは、横から見てよく出来ているスーツは、前後とも良く出来ていることになるからです。　以上、スーツの上着についてのみ、簡単ですが、何か参考となれば幸いです。

質問者

お礼 2009/05/22 09:54

ご解答いただきありがとうございます。専門の知識に裏打ちされたとても具体的なご助言で大変参考になりました。提案していただいたジャケットのディテールは私の今後のスーツ選びの指針とさせていただくつもりです。内面のことについてもまさに仰るとおりなのですが実際に今回スーツを試着して回ってみて現時点で最も自分にフィットした物はラペルの幅が７センチと細かったので困惑しています。より良いスーツが見つかればそれで解決する問題なのですが次善の策としてこのようなナローラペルの物を購入することになった場合はどのように頭とのバランスを取れば良いでしょうか。私自身の考えではナロータイは締めたくないのでラペルとのバランスには目を瞑って８．５センチ程度のネクタイを締めるべきかと思っています。完璧な答えを出すのは難しい問題かと思いますがまたご意見をいただけると安心します。どうぞよろしくお願いします。

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Aoki Ken（@kenaoki）
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2009/05/24 10:32 回答No.3

なんどもすいません。まず、アンソニー・シンクレアは、デザイナーではなく、厳密に言えば、カッターであり、テーラーでもありました。言葉を訂正させてください。　カッターとは、顧客からの注文を受けて、実際に服のイメージ、デザインを考え、パターンを起こし、後は服が出来上がるまでの全体の流れを自分でも縫ったりしながらチェックをしていく、いわばオーケストラの指揮者のような仕事です。　それから”愉しみながら”とあえて書いたのは、えてして日本においては自分が興味を持ったり、好きで始めたことなのに、悩みすぎて愉しそうに見えない方がおられるからです。　スーツには、スポーツ（ハンティング、フィッシング等）をする時のように、機能性一本の発想で着るものもありますし、一番多いのは、社会性、つまり相手に例を尽くすために着る場合です。また、かつての欧州の貴族のように、自身がリラックスするために着る場合もあります。　ただ、いかにリラックスする時ではあっても、スーツ自体が社会性が強い服でもありますので、質問者さんのような視点で心身共に自分にあった服のデザイン、ディテールやバランス等を考えることはとても大切なことなのです。質問さんのような方が増えてくれば、今の日本のように、誰でも彼でもが肩幅狭く、ピタピタシルエットの短丈上着、Ｏ脚をものともせず、パッチのような細身のパンツという格好を誰もが制服のように着る、世界においてもなかなか見ることが出来ない風潮も少しづつ無くなっていくことでしょう。

Aoki Ken（@kenaoki）
ベストアンサー率77% (189/243)

2009/05/23 10:15 回答No.2

再びNo.1です。”今回スーツを試着して回ってみて...”ということは、既製品のお話となりますね。そうであるならば、既製品のメインの役割は”時代性の表現”になりますので、つまり、流行り廃りが既製品の宿命とも言えますので、その流れに乗る以上、全ての部分が質問者さんのお気に召すようになるかというと、なかなか難しいものがありますので、ここは、”ある程度は止むをえない”、とスパッと割り切ってしまうことも悪い考えではないです。　スーツのシルエットはあくまでも身体全体、総合的なものであって、なぜスーツがとても大切なのかと言えば、身体のほぼ8割をカバーしてしまうからなのです。　というわけで、ある方の人物の印象をスーツによって決定付けられてしまうことがままあるわけなのです。　7ｃｍのラペルのスーツ、おそらく肩幅も狭めなことが想像されます。また着丈も短めなのではないでしょうか？このようなデザインが意図しているものとは、スポーティな軽さです。ネクタイを 8.5ｃｍのものを結ばれるのは、決して悪くありませんが、スーツの襟が７ｃｍと細いのであれば、ネクタイの大剣（一番巾がある部分）についてはそのまま生かすとして、この場合、シャツの襟もスーツの襟巾に歩調を少し合わせて”やや小ぶり”なものとし、ネクタイの結び目についても大きくせず、小さくキリッとまとめるようにしましょう。それから靴についても、この場合は、ややガッチリとしたデザインのものをあえてお勧めします。頭や顔のネクタイの巾と靴のボリュームで、全体としてオフセットするためです。　それから、これは服とは直接関係はないですが、ヘアースタイルについても、信頼出来る方がいれば、カッティングの妙で頭や顔をある程度小さく見せることもある可能ですので、相談されてみるとよいでしょう。　最後に、ここまで書いてふと思い出しましたが、襟が細めで肩幅が広い、細身の方をたくましく見せる効果のあるカッティングと言えば、初代ジェームス・ボンド、ショーン・コネリー用にアンソニー・シンクレアというデザイナーが一作目（Dr.No）から三作目（The Gold Finger）までデザインしたスーツが当てはまります。　現在既製品がどれだけあるかは存知ませんが、新丸ビル内の ”バタク”という御店では、その名もジェームス・ボンドから、 ”J.B.モデル”という、そのものズバリのモデルが出ていますので、一度御試着されてみられるといいでしょう。今春より、パターンメイド中心の御店になったということですが、サイズのサンプルは必ず置いてあるはずです。質問者さんが、極端になで肩で、猫背でなければ、合わないモデルではないと思います。　いずれにしても、まだお若いのでしょうから、色々と試着をしてみて（日本では以外とこれがしにくい、という話を聞くこともあるのですが）、あーでもない、こ－でもないと色々と ”愉しみながら”悩むことです。それと、御自分の姿を出来れば 5メートル離れて、他人を見るようなつもりで見るくせをつけるようにしましょう。

質問者

お礼 2009/05/23 17:45

何から何までありがとうございます。ナローラペルのスーツを購入する場合は教えていただいたとおりにしようと思います。 J.B.モデルや００７の映画も今からチェックするのが楽しみです。今回コーディネートしていただいたスーツのディテールですが, 日本のスーツ関連書籍にはどれがフォーマル寄りのデザインだとかどれが高級感のある仕様だとかいった表面的な知識しか得られません。また落合氏の影響でクラシックの型に固執する人も多いようですが実際にはこうしたことはスーツのフィッティングを完璧に仕上げた上で更に自分のプロポーションや印象を理想に近づけるために全体を見ながら合理的に選択していくものなのだと感じました。本当に勉強になりました。ありがとうございました。