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シャーロックホームズの 聖典
DVDの完全版を見てから、久しぶりにホームズを読みたくなりました。 何年か前に全集が出たと記憶しておりますが、ネットで探してもどれが聖典に近いのか解りません。 ※挿絵も原作当時のものが使われたとかなんとか???・・・・ 和訳の聖典はどれが良いのか、教えてください。 文庫があればそちらの方が嬉しいです。
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それはオクスフォード版を翻訳した物でしょう。シドニイ・パジットの他にも、フレデリック・ドア・スティールのアメリカ版挿絵も入っているもので、聖典をシャーロックが事件にまきこまれた順に、若い頃から順に並べたものです。東山あかね氏が中心になって訳したはずです。 最初は東京図書からでていたのですが、これはイラストが切手くらいに小さい(それでもあるだけよかったです)のが玉にきず、なシリーズでしたが、絶版となり、ちくま文庫になりました。が、これも絶版。今読む手段は図書館か、プレミアついているものをオークションで競り落とすしかないでしょう。 とにかく、注釈がすさまじく、一巻は考察・注釈本で、二巻にはじめて「小説」が登場します。ときどき注釈で1ページ丸々使っていることもありました。 「この日が水曜で天気が晴れ立ったときは××年しかないので、この事件は××年○月△日にはじまり、▲日におわったこととなる」なんて序の口、鉄道にのる度に「ウォータールー駅をこの時間にこの方面にでる列車は(以下略)」で、それ以外に拳銃、医療、風俗、制度、などなど、これだけであのメガネメイドさん恋愛物語マンガの背景が全部わかるほどです。 中央公論からもハードカバーででましたが、これはパジットの挿絵だけで、翻訳はいいのですが、いわゆる「シャーロック・ホームズの冒険」といった当時のまとめ方にしたがった本なので、おもしろさで言うなら、東京図書=ちくま文庫が圧倒的におもしろいです。 ルパンは、偕成社から全集がでているのに。
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- LN-TF
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コナンドイルの作品の訳ですが、ホームズに関しては何種類か出ています。当時の挿絵をご希望ですと絶版書を探すか洋書を取り寄せる事になります。訳文をと云う観点からお答えします。 挿絵はないのですが、新潮文庫の延原謙訳は訳が穏健で誤訳も殆どないとの評判でお勧めです。難点は短編集の編集が一冊一冊をあまり厚く出来なかったのではみだしたものを別に「叡智」として一冊にしている事です。所謂「外典」のうち2作は別に「ドイル傑作集I」に収められています。 他に個人の全訳は早川文庫の大久保訳があります。これは元ハヤカワポケットブックスに入っていたものですが間歇的に刊行されたものです。 最近光文社文庫から日暮訳が完結しました。訳者は児童向きのシリーズを講談社青い鳥文庫から出した人。 訳としてはあまり新しい感じより少し旧い感じが良いと思いますし、文章そのものも日本語として読み易く正確を期しているので、新潮文庫の10冊本をお勧めします。 他に複数の人の訳では、創元推理文庫があります。「事件簿」のみ深町訳、後は阿部訳です。版権の関係上「事件簿」の訳が出せないうちに阿部氏逝去のためそれのみ深町訳となったもの。 文庫ではないですが、偕成社からはホームズの全集も出ています。四六判硬表紙ヂャケット装です。