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行きと帰りで
菊名から熱海まで往復したんですが、行きは時間の都合で新横浜から新幹線で行きました。乗車券は1280円で新幹線料金も別に払いました。帰りは東海道線を使って帰ったのですが、運賃が1450円となっていました。帰りはスイカだったのではじめは気づかなかったのですが、履歴を見て何で行きと帰りで値段が違うのだろうと疑問に思ってしまいました。 前に横浜から同じような乗り方をしたときは、行きも帰りも同じ1280円だったんですが。
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まず、運賃は実乗経路で計算するのが原則です。往路と復路とで経路が異なれば運賃が異なっても不思議ではありません。 (旅客営業規則第67条) http://www.jreast.co.jp/ryokaku/02_hen/03_syo/01_setsu/02.html この原則に基づくと、菊名→熱海は新幹線経由が1280円、在来線経由が1450円。横浜→熱海は新幹線経由が1450円、在来線経由が1280円となります。 ところで、一般的に複数の経路が想定される区間を中心に、ある経路によって発売された乗車券で、例外的に別の経路に乗車してもよい場合があります。これを選択乗車といいます。 さて、今回の事例にあてはまりそうなパターンがあります。 (同第157条第26号) http://www.jreast.co.jp/ryokaku/02_hen/04_syo/02_setsu/07.html この規定により、菊名→熱海や横浜→熱海は新幹線経由の乗車券で在来線経由で乗車することができます。逆もまた然り。 しかしこの規定は普通乗車券・普通回数乗車券が対象であり、Suicaは対象となりません。 (第157条) http://www.jreast.co.jp/ryokaku/02_hen/04_syo/02_setsu/03.html また、Suicaで乗車する場合の運賃計算経路は *Suicaの取扱区間内を経由するもののうち* 最安となるものを採用します。 (註・東海道新幹線はSuicaの取扱区間に含まれません) (ICカード乗車券取扱規則第27条) http://www.jreast.co.jp/suica/etc/rule/02.html まとめ ・菊名→熱海 新幹線経由が1280円、在来線経由が1450円が原則。 新幹線経由の乗車券1280円で在来線経由でも乗車することができる。 上記規定はSuicaは対象外で原則通り1450円引かれる。 ・横浜→熱海 新幹線経由が1450円、在来線経由が1280円が原則。 在来線経由の乗車券1280円で新幹線経由でも乗車することができる。 (Suicaの件は省略;そもそもSuicaで東海道新幹線には乗れない) # このように、Suicaで乗車するより普通乗車券で乗車するほうが安上がりになる場合があります。今回の事例はその1つの例です。 旅客営業規則 http://www.jreast.co.jp/ryokaku/index.html ICカード乗車券取扱規則 http://www.jreast.co.jp/suica/rule/index.html
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- dober-o
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Suicaだとなぜ1,450円となるかについては、#1の方のご回答の通りなのですが、 実はこの春まではSuicaであっても1,280円の引き落としですんでいたのです。 そもそもは横浜、東神奈川、大口、菊名、新横浜の各駅から小田原以西については、 新幹線経由でも在来線経由でも乗車券の経由に関わらずどちらも乗車できるます。 特に旅客が高値経由を要望しない限り、旅客の申し出に関わらず安価な経由で発券する、 といった内部の規定があり、菊名~熱海間であれば新幹線経由で発売(計算)します。 したがって自動券売機や窓口であれば通常は安値の1,280円にしかなりません。 (各駅の運賃表もこれに準じていますし、窓口の端末操作も同様です) またSuicaで在来線乗車の場合であっても、この特例は準拠されていて、 チャージの引き落とし額は新幹線経由で計算された1,280円でした。 しかしこの春に、東海道新幹線にもIC乗車券特急券が導入され、 在来線と新幹線で全く異なるICが独立して存在することとなったため、 SuicaなどのIC乗車券についてはこの特例を廃止してしまったのです。 結果的には、今年の春からは自動券売機や窓口の乗車券とICで異なる運賃となってしまい、 Suicaを使ったせいでかえって高くつくことになってしまいました。 この件については、該当各駅に案内や掲示がなされていたはずなので、 (今でもあるかはわかりませんが)、確認をしてみたらいいでしょう。
>普通に乗車券を買うと「○○駅行き」ではなく「1280円区間行き」 東日本の券売機or窓口で何も考えずに菊名まで買うと,Suica同様,菊名まで在来線経由1450円となってしまうのでは? 選択乗車の効力を使うには,在来線に乗る場合に「新幹線経由で」と申し出てきっぷを求める必要があります(逆も同様)。 知っている人だけが得をする,といったところでしょうか。
- gootaroh
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熱海~菊名間はSuicaエリアですので、実際乗車経路にかかわらず、熱海~菊名間の最安運賃が差し引かれるのですが、そもそもSuicaエリアから新幹線は除外されているため、ご質問の場合の、Suicaにおける最安運賃は1450円となり、Suicaの引去額は1450円で正しいのです。 「菊名(横浜線)新横浜(新幹線)熱海」は、営業キロが77.1kmで運賃は1280円です。一方、「熱海(東海道線)東神奈川(横浜線)菊名」は、営業キロが82.4kmで運賃は1450円です。菊名の一つ手前の大口までであれば、79.8kmの1280円なんですけどね。保土ヶ谷から大口までは同じ1280円です。1280円と1450円は営業キロ80kmで区別されるため、残念ながら、菊名から運賃テーブルが一つ上がってしまうのです。 http://www.jr-odekake.net/guide/info_2.html#010 さて、新幹線は東京五輪の開幕に間に合わせるため「単なる在来線の増線事業」という位置付けで敷設された歴史的経緯があります。そのため現在でも、乗車券の効力や運賃計算などについて、新幹線とそれに並行している在来線は、原則として「同じ線路」として扱われます。しかし、品川~小田原間、三島~静岡間、名古屋~米原間などは新幹線と在来線が並行していませんので、「別の線路」として扱われます。 http://www.jreast.co.jp/ryokaku/02_hen/01_syo/01_setsu/03.html 「同じ線路」で「乗車券の効力」も同じというのは、新幹線経由の乗車券で在来線を乗れるし、逆に在来線経由の乗車券で新幹線を乗れるという意味です。また、「運賃計算」というのは、運賃計算に用いる営業キロを、実キロではなく在来線の営業キロを用いるということです。ですので、どちらの経由であっても運賃は同じです。 「別線区間」は、在来線から見ると、ショートカットしていますので、実キロは在来線経由より短いのですが、在来線経由の場合と運賃を合わせるため、新幹線単独駅(新横浜、新富士、岐阜羽島など)については、東京からの営業キロを、それぞれの在来線における対応駅(横浜、富士、岐阜など)のものに合わせているのです。 このため、例えば、新横浜から岐阜羽島又は岐阜までの営業キロも、横浜から岐阜羽島又は岐阜までの営業キロも、同じ367.5kmと設定されているのです。 「選択乗車」というのは、ご質問の場合ですと、「別線区間」であっても「同一区間」のように、新幹線経由の乗車券で在来線を乗れるし、逆に在来線経由の乗車券で新幹線を乗れるように扱うものです。よって、「同一区間」におけるこのような行為を「選択乗車」とは呼びません。 というわけで、新横浜~小田原間は「別線区間」なのですが、在来線経由の横浜~小田原と新幹線経由の新横浜~小田原は同じ55.1kmの950円と設定されています。しかし、それはあくまで「別線区間」だから同じにしているだけで、新横浜からオール在来線経由、つまり横浜線と東海道本線を経由して小田原に行く場合は、横浜線が新幹線と対応していないことから、単純に各駅間の営業キロを足し合わせ、63.0kmの1110円となります。 No.1様のご回答のとおり、「選択乗車」の(26)を適用すれば、熱海から1280円で菊名まで行くことができます。 この(26)をもう少し詳しくみてみると、「熱海⇒新横浜(経由:新幹線)」(1280円)の乗車券を用い、東海道線の横浜経由で新横浜まで行くことはできますし、逆に「熱海⇒横浜(経由:東海道)」(1280円)の乗車券を用いて、新幹線の新横浜経由で横浜まで行くことはできます。 しかし、「熱海⇒菊名(経由:新幹線)」(1280円)の乗車券で、東海道線の横浜経由で菊名(本来1450円)までは行けますが、菊名を超えて新横浜まで行くことはできません。 また、同様に「熱海~東神奈川(経由:東海道)」(1280円)の乗車券で、新幹線の新横浜経由で東神奈川(本来1450円)までは行けますが、東神奈川を超えて横浜まで行くことはできません。 横浜~新横浜間は途中下車できませんので、途中駅で下車すると「前途無効」、「前途放棄」でゴールとみなされ、乗車券はその駅で回収されます。 もっとも、熱海から横浜~新横浜間は、どちら経由でも、営業キロが100km以下ですので、普通に乗車券を買うと「○○駅行き」ではなく「1280円区間行き」などとなるのでよいわけですが、みどりの窓口や指定席券売機などで特に単駅指定とした場合は注意が必要です。
#1の方のおっしゃるとおり,東海道新幹線はSuicaの利用可能区間に含まれませんし,そもそも普通のSuica等,一般のIC乗車券で新幹線は利用できません(Suica新幹線定期券を除く)。 今回のルートのように,選択乗車が適用されるなどの区間は予め調べておくと有利ですね。選択乗車については,時刻表の案内ページや各社HPで調べられます。
お礼
行きかえりの問題じゃなくてスイカの問題だったのは驚きでした。いろいろ自動化になって便利になっていくのに、知らずに割高な運賃を払わされていることになっているとは。 勉強になりました、まとめとお礼させていただきます