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線路と線路の間は逃げ場所か?
OKWaveの鉄道関係の皆様、いつも丁寧なご回答ありがとうございます。 また素人な質問です。 先日高校生の息子に尋ねられました。 「駅でホームから落ちて、逃げる暇がないと思ったら、 線路と線路の間にべたっと寝れば助かるか?」 と。 確かに過去の新聞記事などではそうして助かった人はいるみたいです。 ですが、緊急事態の避難方法として、 線路と線路の間に伏せろというのは指南してよいものなのでしょうか? 無論上を通過する車両によって違うと思いますが 一般論としてどうなのか、教えていただければ幸いです。 よろしくお願いいたします。
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鉄道従事員です。 確かに、過去の事例として、左右の線路間に伏せていて助かった例はありますが、緊急避難場所として親が子供に教える方法としてはよくないですね。 まず、電車の場合、台車内にモーターを搭載した車両(電動車、電動制御車)と、台車内にモーターを搭載しない車両(付随車、制御車)があります。 モーター搭載車の場合、枕木とモーター間の隙間に人が入れるか、と言う問題があります。当然体格による面もあるのですが、車庫などで台車をしたから検査する場所は、線路部分の中央に専用の通路を造ってあるのです。人間が入れる空間がない可能性があります。 次に、台車と台車の間の空間には、いろいろな機械をつり下げています。 コンプレッサーがもし停車したときに近くにあると、衣服を吸い込むなどの可能性もあります。 今はVVVFインバータ制御車が増え、床下に抵抗器を積んでいる物はだいぶ減りましたが、まだないというわけではありません。たとえば、少し前に主流だったチョッパ制御方式の場合、地下鉄に乗り入れる車両には制御系の主回路にチョッパを使用する主回路チョッパ方式(サイリスタチョッパ制御、電機子チョパ制御『AEFチョッパ制御』、その他AVFチョッパ制御など)を採用しており抵抗器はありませんが、地上専用車の場合は、多くは界磁チョッパ制御(モーターの界磁巻線の弱界磁制御をチョッパで行う)が採用され、昔の抵抗器を使った制御方式よりは少ないですが、まだまだ付いています。 こうした車両であった場合、衣服に抵抗器が接触すると、発煙、強いては衣服に火が着くなどしてやけどなどの可能性があること、そして何よりも機器類の角や車軸に衣服が巻き込まれ、死亡事故になる可能性もあります。 お子様に教えるのであれば、 1.ホーム下に設けられた四角い空間(待避抗と言います)を探すこと 2.反対側の線路に接近してくる車両がなければ、そちらへ逃げること 3.大声を出し、ホーム上の人に非常停止ボタン(会社によっては非常通報ボタンと言います)を 押してもらうこと 4.着ている上着を脱いで振るなどし、運転士に転落をアピールすること こんなところでしょうか。 なお、カーブのきつい場所で、ホームと車両の空間が大きくなる場所の線路近くに、マットのような物がひかれていることがあります。 これは、転落検知マットと言い、このマットにある程度の衝撃があると、近くの列車に非常放置信号を発する物です。 近くにあったら、ここに飛び乗るのも方法です。
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- PAP
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「線路と線路の間」とは右と左の線路の間、すなわち電車の真下になる位置でしょうか? そうだとすれば、緊急避難としては線路脇に線路に平行に寝そべった方が安全でしょう。 例えば、JR東日本公式サイトに以下のページをご覧ください。 http://www.jreast.co.jp/train/local/e231.html 車体下部にものを巻き込まないために「スカート」と呼ばれるものが、前面下の方に白い色で装着されているのがわかるかと思います。 以下のページに掲載されているタイプにはスカートはありません。 http://www.jreast.co.jp/train/local/103.html スカートが装着されている場合、はねとばされる可能性は格段に高くなります。 このような観点から、レール間は避けるべきであると言えます。
お礼
本当にありがとうございます。 他の方々の回答と合わせまして 本日子供に生きる術を伝えました。
- chulips
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簡単に言うとやせている方は良いですが太っている人は線路に寝そべってもぶつかります。 今はほとんど避難場所や上がりやすくしたステップがついております!
お礼
ありがとうございました。 他の方の回答と合わせまして (ちょっと太めの)子どもに言って聞かせました。
お礼
誠実で詳細な名回答をありがとうございます。 今日子供に伝えました。 生きる知恵を賜りまして深く感謝いたします。