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炭酸塩のpH
飽和炭酸リチウムと飽和炭酸カルシウム水溶液など難溶性塩の pH算出方法を教えて下さい。 化学初心者のため、数式など分かりやすく教えて下さい。
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- nious
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再び#2です(笑)。 #2と#3は「溶解度積」からpHを直接考えましたが、 「溶解度」と「溶解度積」が共に分かる場合はとても簡単になります。 CaCO3の溶解度は、1.5mg/100g≒1.5*10^(-4)M 溶解度積は、Ksp=[Ca^2+][CO3^2-]=8.7*10^(-9) 加水分解:CO3^2- + H2O ⇔ OH^- + HCO3^- により減少したCO3^2-の濃度はOH^-の濃度に等しいので溶解度積から、 [Ca^2+][CO3^2-]=1.5*10^(-4)*{1.5*10^(-4)-[OH^-]}=Ksp=8.7*10^(-9) が成り立つので、 [OH^-]=9.2*10^(-5)、pH≒10になります。
- nious
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#2です。 使える場合は限られますが、#2とは全く違う考え方を記しておきます。 まず加水分解定数をみると、Kh=Kw/K2≒2*10^(-4)と余り大きくはないのですが、 溶解度が小さいので、加水分解するCO3^2-の初濃度もかなり小さいと予想できます。 そこで「加水分解がほぼ100%進行する」と仮定すると次のように反応をまとめて書く事ができます。 CaCO3(固体) + H2O ⇔ Ca^2+ + HCO3^- + OH^- ;K=Kw*Ksp/K2≒10^(-12) すると平衡時には、[Ca^2+]=[HCO3^-]=[OH^-] になるので、CaCO3がx(M)溶解して飽和したとすれば、 x^3=K → x=[OH^-]=10^(-4)M、pH≒10 となります。 結果から反応は、100*(1/1.5)≒67%進行したと分かるので、 それなりの誤差は含みますが、条件さえ満たせば誤差も小さくなるので、 他でいろいろと利用できる方法だと思います。
- nious
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例えばCaCO3がx(M)溶けて飽和し、 これと同時にCO3^2-がy(M)加水分解したとすると、 CaCO3 ⇔ Ca^2+ + CO3^2- CO3^2- + H2O ⇔ OH^- + HCO3^- ;Kh=Kw/K2 (K2はH2CO3の第二解離定数) より、 平衡時において次の2式が成りたちます。 溶解平衡について、Ksp=[Ca^2+][CO3^2-]=x(x-y)、加水分解について、y^2/(x-y)=Kh y=[OH^-]だから2式より、[OH^-]^4+Kh[OH^-]^3-Ksp*Kh^2=0 → {Ksp/(K2*Kw^2)}[H^+]^4-[H^+]-K2=0 この方程式を適当な方法で解けば(近似解)、pHが求められると思います。
- c80s3xxx
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塩の溶解平衡(溶解度積),炭酸の解離平衡,水のイオン積の3種類の平衡と,マスバランス,チャージバランスの式を連立させればいいだけでしょう. ex. Li2CO3 溶解平衡 Li2CO3 <=> 2Li+ + CO3(2-) 溶解度積 Ksp=[Li+]^2[CO3(2-)] 炭酸の解離平衡一段目 H2CO3 <=> H+ + HCO3(-) 解離定数 Ka1=[H+][HCO3(-)]/[H2CO3] 炭酸の解離平衡二段目 HCO3(-) <=> H+ + CO3(2-) 解離定数 Ka2=[H+][CO3(2-)]/[HCO3(-)] 水のイオン積 Kw=[H+][OH-] チャージバランス [H+] + [Li+] = [OH-] + [HCO3(-)] + 2[CO3(2-)] マスバランス (1/2)[Li+] = [CO3(2-)] + [HCO3(-)] + [H2CO3] Ksp,Ka1,Ka2,Kw に文献値でも代入して連立方程式を解けば [H+] が計算でき,pH が求められます.