• ベストアンサー

「2001年宇宙の旅」について

スタンリーキュブリック監督の「2001年宇宙の旅」について質問です。 音楽・映像ともに素晴らしい映画だと思いますが、ラストの意味がさっぱり分かりません。 途中の内容は理解できるのですが、宇宙空間に投げ出された主人公が豪華な装飾をされた部屋に行くあたりから意味が分からなくなるのです。 初めて見たときは、まだ私が高校生だったので、理解できないだろうと思っていました。しかし、大人になってから最近見ても、やはりラストが謎なのです。 巨大な赤ちゃんが宇宙空間に包まれて終わるのは宇宙とは子宮のようなものってことなのですか? どうか、うまく説明できるかた回答お願いします。

noname#98049
noname#98049
  • 洋画
  • 回答数5
  • ありがとう数13

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.4

まず、前提としてキューブリックは「わざと」わけのわからない表現をしています。これはキューブリックが自分で言っているのですが、「もし人間より知能のはるかに低いアリをつまみあげて、どこかに放り投げたらアリにとっては何が起こったかわからないでしょう。それと同じで、人間よりはるかに知能の高い生命体が何を考えているかはさっぱりわからないだろう」と。そういう前提ながら、我々人間の無い知恵を絞って宇宙人の意図を想像するというのがこの映画を鑑賞するしかるべきスタンスかと思います。最後の部屋のシーン。おそらく、瞬時に老化している様子を見ると、ボーマンは空間プラス時間を移動できるという「四次元」の世界にいるのではないかと思われます。文明の進化した宇宙人たちは人間には出来ない四次元移動能力があるのだと思います。あと、これはどこかで読んだ仮説ですが、あの部屋は宇宙人が勝手に勉強した地球人の部屋で、別になんでもよかったのではないかと思われます。ボーマンをとりあえず落ち着かせようと、宇宙人なりに工夫した人間が気に入りそうな部屋ということだそうです。どこかリアリティがないのは宇宙人の一夜漬け的な勉強のせいです。そういう詳細は宇宙人にしかわからないことですが、キューブリックがあの映画でやろうとしたのは、「進化について」である事は間違いないでしょう。冒頭で類人猿が宇宙人の石板「モノリス」を触って骨を使う暴力を学習しますが、そこから始まって、人類は常に宇宙の生命体によって進化を「誘導」されてきたのだと表現しているのだと思います。よって、最後の赤ちゃんは「進化した赤ちゃん」であるはずで、あいつは新人類として次の世代の人間として生きていくのだと思います。最初に類人猿の暴力を誘導した宇宙人ですが、あいつが地球に戻って、超能力などを使ってさらなる暴力をふるうのか、或いは、今までの戦争を止めさせる平和をもたらす天使なのかはそれこそ神のみぞ知るところだと思います。尚、冒頭で類人猿が投げたホネが、宇宙船に切り替わりますが、あの白い宇宙船は「核兵器」だそうです。ホネという武器が核兵器にまで発展したという表現です。

その他の回答 (4)

回答No.5

NO.4の方が書かれたのが、映画界やSFファンの間に言われている一般的な見解だと思います。 スタンリー・キューブリック監督が、意図的に説明を排し難解にしたこと、観る者によって解釈の仕方が異なってかまわない、ということを前提にした上で、多少の補足をさせていただきましょう。 まず映画の中に登場する謎の黒石板"モノリス"は、人類より遥かに高度に進歩した生命体"オーバロード"が造ったもので、下等生物の教育装置(より高度に進化するよう導く)であり、通信装置(対象の進化の段階を報告する)でもあるようです。 地上では類人猿から人類への進化を促し、月では人類が宇宙旅行が可能な段階に進歩したことを確認した上で木星へと誘導し、木星ではボーマン船長を光の潮流、異次元への扉"スターゲイト"へと招きます。 デビッド・ボーマン船長が"スターゲイト"を通り抜けて辿り着いた、例の豪華な装飾をされた(近世フランス・ロココ調の)部屋。 この部屋は、ボーマン船長が人類代表として進化の次の段階へ進むにあたり、脆弱で寿命のある肉体を捨て去り霊的(ある種のエネルギー?)存在になる前に、身体的な快楽として、目や舌を楽しませるために与えられたものです。 つまりボーマン船長は最後の晩餐をさせられたという訳です。 映画の中で一つの画面に、ボーマン船長と老いたもう一人のボーマン船長が同時に映っているのは、映画的な演出でしょう。 映画制作当時はモーフィングによって人の身体を急速に老化させてみせる技術もありませんでしたし、ボーマン船長が同一人物であり急速な時間の経過を観客に解らせるには、ああするしかなかったのかもしれません。 さて、映画の冒頭で、敵対する同種の類人猿を撲殺した類人猿が、武器にした獣骨を空高く投げ上げ・・・それが宇宙船へと変わる というシーンがありますが、 あれは宇宙船といより、地上攻撃用の核ミサイル発射衛生という設定だったようです。映画公開前に、キューブリック監督の意図で、物語の背景--- 宇宙開発と月の鉱物資源の獲得競争にしのぎを削る東西両陣営は、核兵器を装備し一触即発の緊張状態にある---というような説明はバッサリカットされてしまいました。 これにより、po-dukeさんが感じたような疑問や謎が多く残ることになってしまったわけです。 オーバーロードによって強制的に進化させられたボーマン船長の姿が、あの宇宙の胎児"スターチャイルド"です。 スターチャイルドは高度に進化した生命体なので、それに比べると地球人は蟻のように取るに足らない生物に過ぎない。 なので、オーバーロードはスターチャイルドに玩具として地球を与えた。 核兵器を振りかざしていがみ合う人類を啓蒙してやるか、それとも抹殺してしまうか、スターチャイルドよお前次第だ、とでもいった感じでしょうか。 映画公開時にはカットされてしまいましたが、 当初、スターチャイルドが思考しただけで、地上の核兵器が全て機能停止してしまう、というシーンがあったそうです。 これもキューブリック監督の他作品「博士の異常な愛情」に類似しているという理由からカットされました。 以上、一般的に流布されている事柄を書きましたが、他の解答者の方々が言うように、解釈の仕方は鑑賞者の任意ですので、他にどんな解釈の仕方があるのか考えてみるのも楽しいと思います。 アートの鑑賞の仕方に決定的なルールは無いのですから。

参考URL:
http://ja.wikipedia.org/wiki/2001年宇宙の旅
回答No.3

「2001年宇宙の旅」は謎のまま終わっています 続編の「2010年宇宙の旅」の映画を見た方が良いと思います 映画の中で、ある程度なぞの部分の説明もありますが、 これも中途半端です 調べ直したら、まだ続きがあるみたいですね 「2061年宇宙の旅」と「3001年終局への旅」は映画化されてません この映画の意味の解釈は個人で勝手に思った内容で良いと思います 考えると意味不明が多すぎます、 未知の宇宙に対してのイメージだけですね

  • -___
  • ベストアンサー率68% (193/283)
回答No.2

こういうものに正解はないと思います。観た人それぞれが思う解釈でいいのだと思います。 「2001年宇宙の旅」は、アーサー・C・クラークの短編「前哨」が出発点となって、キューブリックとクラークとで脚本を作り上げました(途中で決裂したようですが)。その後クラークによる小説「2001年宇宙の旅」が出ていますので、それを読むと1つの解答(クラークなりの解釈)にたどりつけます。 また、色々な本なども出てますので、そちらも参考にして、ご自分なりの解釈をしていってください。 http://ja.wikipedia.org/wiki/2001%E5%B9%B4%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E6%97%85#.E5.8F.82.E8.80.83.E6.96.87.E7.8C.AE

  • Acekiller
  • ベストアンサー率35% (70/196)
回答No.1

小説もありますし、また結構古い映画なので、読解・解説は散々議論されてきました。 解説サイトはすぐ見つかると思うのですが、まずはリンク先を観てみてください。 ちょっとflashのムービーになってるので、ちょっと観るのに時間がかかりますけど。 しばらくほっておくと、言語選択画面になるので、日本語を選んでください。

参考URL:
http://www.kubrick2001.com/

関連するQ&A

  • 「2001年宇宙の旅」で・・・

    映画「2001年宇宙の旅」で、後半、木星探査の途上ディスカバリー号は意思を持ったコンピュータの反逆に遭って乗組員を失い、かろうじて船長ボーマンだけが最後に木星(或いはその衛星?ちなみに原作では土星)に着いたか着かなかったのかそのあたりは定かではありませんが、(何せ、1968年当時世界中で流行ったサイケデリック?な強烈な色彩映像が延々と続く・・・)とにかく映画のラストでは一転してロココ調の部屋で年老いたボーマンがベッドで寝ていたり、新たな人類の誕生を思わせる胎児(俗にスターチャイルド?などと言ってますが、あえてそのような低俗な名前は付けないで欲しいものです)の神秘的なイメージ映像などが画面いっぱいに表れ、何か新しいものの出現を予感・予想、そして様々にオーバーラップし、さも観客に何かを問いかけるような意味合い・感じは、S・キューブリック一流のアートというか、イメージ映像だと思っています。(うまく言えないのですが・・・) このあたりについてどのように思われているかご感想を頂ければと思います。 原作と違い、ストーリーはかなり脚色されたり、映像的にも誇大化されたりしているのはご承知の通りです。 まあ、映画は映画として別物として考えて、楽しめればいいわけですが・・・

  • 2001年宇宙の旅

    昨日映画を観たのですが、原作者が何を言いたいのかさっぱり分かりませんでしたので、教えて欲しいのですが、最後主人公がタイムトラベル(??)をして未来の自分に出会うシーン(?)では一体何がいいたいのでしょうか?? そして、もっとも意味が分からない所はラストで、主人公が胎児に戻って(?)、地球とトモにあるっていう所なんですが、ここはどーゆー意味があるのでしょうか?? 謎だらけなので、教えて下さい。

  • 「ズーランダー」の中の「2001年宇宙の旅」のパロディについて

    ベン・スティラー監督・出演の「ズーランダー」の中に「2001年宇宙の旅」のパロディーが出てくるそうですが、どの場面ですか? コメディ映画はよく観るのですが、「2001年宇宙の旅」は観たことがないのでわかりませんでした。 あと、この映画の中に他の映画のパロディーは出てきましたか? 個人的にはとても好きな映画なのですが、パロディの元ネタがわかったらもっと面白いかなと思いまして・・・ あと、ついでに、カメオ出演でベッカム夫人が出てたみたいなんですが、どこに出てたかご存知の方教えてください。 よろしくお願いします。

  • 2001年宇宙の旅・・意味分かりますか?

    こんばんは。2001年宇宙の旅を観ました。キューブリック作品ということで、難解な気はしましたが、結論として皆さんはどのような内容だったと思いますか?四角い物体は何を表しているのでしょうか?人類の輪廻のようなものを感じましたがどなたでも結構です。四角い物体だけではなく、映画全体として「こんな意味合いだったのでは?」と言うものをお教え下さい。よろしくお願いします。

  • 「2001年宇宙の旅」のタネあかしの本のタイトル教えて下さい

    丁度「2001年宇宙の旅」の監督のスタンリー・キューブリックが亡くなった前後だったと思いますが、その映画の撮影方法のタネあかし、ウラ話を披露した本が日本でも出版されたと思います。 その本の題名、出版社、発刊時期など、わかりましたら教えて下さい。

  • 2001年宇宙の旅のラストなのですが

    宮殿に迷い込んだようなシーンになりおじいさんが登場し、赤ん坊が現れますが、あれが何となく主人公自身の事なのかな~??何を暗示しているのだろう? と自分なりに理解しようとしたのですが あまりにも難しくて そのシーンがどうゆう状況なのか、ということよりその裏に隠された意味というものがいくら考えてもさっぱりなので ついつい見てて退屈になってしまいます (好きな方ごめんなさい) でも過去の質問とか見てて、今になってもこれだけこの映画が評価されてるということは何かすごくふかい意味が存在するのかな?と思い気になって仕方ないのです 自分で考えるべきなのでしょうがどうにも考え付かないので是非皆さんが考えるあのラストの意味を教えてください!

  • 宇宙に放り出されたときには、人体はどうなるのでしょうか

     もちろん、こんな経験は、今までにほとんど(全く?)ないと思います。  映画「ミッション・トゥー・マーズ」では、宇宙空間で、宇宙服のヘルメットをはずして(自殺して)しまうシーンがありました。映画では、数秒程度で(水分が蒸発して?)顔が灰色になってしまいました。  映画「2001年宇宙の旅」では、ボーマン船長が、宇宙服のヘルメットなしで、ディスカバリー号に飛び移るシーンがありました。映画を見る限りでは、数秒間(それ以上?)空気のない無重量空間に滞在していますが、ま、無事でした。  映画「アウトランド」では、宇宙空間にもうけられた廊下のような通路に人間がいて、廊下の壁が裂けるシーンがありました。空気が抜けてしまいますが、数秒程度で、人体がふくらんで破裂してしまいますよね。  実際のところ、どれが正しいのでしょうか。  地球上で1気圧がかかっているとすれば、それが0になったからといって、すぐ破裂したり、凍ったりすることはなく、2001年ふうに、ある程度は生きているのではないかと思います。だって、2気圧なんて、ちょっと水中にもぐれば得られる気圧ですし、それで何ともないわけですから、(水面に浮上すれば1気圧まで下がるわけですよ)1気圧が0気圧になっても、たいした影響はないんじゃないですか。  ま、血液が沸騰するとか、いろいろあるでしょうが、それは、長時間宇宙に放り出された場合であって、数秒では「がまん」できるのではないですか。少なくとも、「破裂」はしないのではないでしょうか。  これからの宇宙時代を生き抜くための生活の知恵として(笑)知っておきたいと思います。  こういう質問は「映画」でしょうかね?

  • 「2001年宇宙の旅」についての疑問

    今更言うまでもない映画史上不朽の名作、「2001年宇宙の旅」ですが、疑問のシーン(描写)が二つあります。 (1)ヘイウッド・フロイド博士が月面で発見されたモノリスの謎を解明するために月に派遣されますが、月面に設置された「クラビウス基地」内での会議シーンにおいて、月面上という設定であるにかかわらず、地球上の1G環境としか思えない動き(歩き方)をしています。月は地球に比べ6分の1の重力ですから、アポロ乗組員の月面活動(映画制作当時に人類は月に到達していませんけど。)シーンのようにスロー再生のような動きになるはずです。 (2)ディスカバリー号内部では、クルーが通常起居する回転部分は遠心力による重量が発生しており「下」がありますが、スペースポッド格納庫内はその回転部分内ではなく、重量はゼロのはずです。クルーはやはり1Gとしか見えない(交換したAE35ユニットの解析をした場面など)動きをします。 地球とステーションを往還するスペースシャトルやステーションから月に向かうアリエス型宇宙船内は、ゼロGであるエピソードが数々織り込まれており、製作サイドはこういった見地からの正しい描写を意識していたと思われます。 某コピーレフトオンライン百科事典の記述を読みますと、数少ない「間違った描写」の一例として『宇宙服と手袋の間に直接「手首」が見えるシーンがあり…』等の指摘がありますが、こういった場面の方が明らかに間違いなのでは?と思えてしまいます。 無論、当時の撮影技術、予算等の制約で止むを得なかったものも多々あると了解していますし、映画そのものの素晴らしさは何ら損なわれるものではありませんが、技術的な見地から詳細に検証されている割には見落とされているのでは…?と思い、質問させていただいた次第です。

  • 宇宙空間の外側について

     物理学には素人ですが興味があって、こまめに関連書を読んでいます。ただ昔から疑問に思うのは、宇宙はいまだに膨張しているということですが、これは逆に言うと過去に遡れば遡るほど宇宙は小さかったということになります。「小さい」というのは比較するものがあるから「小さい」のであって、小さかった宇宙の回りはどうなっていたのでしょうか。「宇宙の外側」とはつまりは空間がない状態だと思うのですが、その「空間がない」状態が理解できません。空間がない状態とはどんな状態なのでしょうか。今の宇宙がまだ拡大途上であれば、いまだにこの「宇宙の外側」があるわけで、それがどういう状態を意味しているのか理解に苦しみます。 三次元のない世界とはどんな世界なのか、詳しい方から教えていただければ幸いです。よろしくお願いします。

  • 宇宙 銀河とは

    宇宙の遙か彼方は時間も空間も存在しない領域 つまり何もない。 と教えてもらっておりますが 壁とか深く黒い何かがある?という事ですか? なにもないという意味が どうしても理解出来ません。 なるべく簡単の回答がいいです。 よろしくお願いします。