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映画「シェーン」の魅力とは?
「シェーン」をモチーフにしたと思われる歌もあって、数年前にテレビ放映を興味をもって観たのですが、私には全く面白くありませんでした。 「こういう撮り方(筋)が当時はエポックメイキングだった」とか、映画通的な良さとかがあるのでしょうか? それとも任侠とか「男が惚れる男」とか、そういう良さなのでしょうか? 次回観る時の参考にさせて頂きたいです。 特に女性で「シェーン」を好きな方の意見を伺えれば嬉しいです。
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女性じゃないんですけど・・・ この映画以降、流れ者がふらりと町にやってきて、事件を解決して颯爽と去ってゆく、という構成を持った作品が増えました。主人公は劇中のヒロインに恋心を抱きながらも、かなわぬ恋と耐え忍びまして、互いに惹かれあいながらも成就することはありません。 こういった構成を持ったのちの典型はクリントイーストウッドの出世作「荒野の用心棒」、その元映画である黒澤監督の「用心棒」(どっちもヒロインは出てきませんけど)、60年代の健さんの作品の多くもこんな流れ者が主人公になってます。伊丹監督の「タンポポ」は「シェーン」をリスペクトしたラーメンウエスタンなんていわれましたし。 「シェーン」がこれまでの西部劇とちょっと違うのは舞台設定が荒々しい荒野ではなく、遠方に雪山が美しいワイオミング州であることや、音楽もこれまでの西部劇にありがちな勇壮なものではなく、のちに「遥かなる山の呼び声」なぁ~んて邦題までついで日本でも大ヒットしたテーマ曲などが挙げられます。またシェーンを除く主要な登場人物は家族もちの開拓者たちで、西部劇にありがちなガンマンではありませんでした。 土地を広げたい牧場主と力のない開拓民たち、その土地争い。これは現代でも通用するテーマでもあります。 他にはジャックパランス演ずる殺し屋の衣装が黒ずくめスタイルで、黒ずくめのガンマン=殺し屋、というようなイメージになっちゃいました。 要するに「シェーン」は西部劇のかたちを借りた人間ドラマであって、普遍的な要素を多々含んだ作品になっています。 こういった典型を作り出したこと(もっと前からあるにはあったんですが、この映画ほど成功しなかったと思われます)が屈指の名画として語り継がれる理由だと思います。
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- naigel
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女性ではありませんが、「シェ-ン」大好き人間です。映画に何を求めるかにもよりますが、今の時代の映画の作り方に比べたら、あまりにもささやかなテーマですし、詩を読むようなゆっくりしたテンポの流れです。 「シェーン」は子供の目から見た ある何日間の出来事です。そしてその子供のこれからの人生に決定的に男の大事なもの(この時代の)を伝えて去っていく潔さが私の心を引き付けてくれました。 司法や治安のない世界で、男はどうやって家族を守り、子供に男らしさを伝えなければならないのかを、今の時代に当てはめても面白いと思います。
お礼
お答え頂きありがとう御座います。 ヒロインも子役もシェーンが引かれるには見た目が...と思いましたが、ファンはもっと大きな視野で評価しているのですね。 ふと、アノ評論家はどっちの視点で作品を観ているのかなとか、某韓流ドラマに男性ファンも多いらしいのは...などと、色々と連想してしまいました。 「不急」としたので、締め切りはもう少し後にさせて頂きます。
お礼
お答え頂きありがとう御座います。 >要するに「シェーン」は西部劇のかたちを借りた人間ドラマであって 影響を受けたと思われる作品群からしても、やはりどちらかと言うと男性に好まれる映画なんですね。 ガンマン=カッコいい! 的な単純な性差が影響しているのかなとも思ったのですが、その割りには...でも恋愛も...とハンパな作品に映ってしまいましたが、今度はそういう視点から鑑賞してみます。 「不急」としたので、締め切りはもう少し後にさせて頂きます。