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腕輪念珠を作りたいのですが・・。

最近父が亡くなり、お通夜の席でお寺の奥さんから腕輪念珠をいただきました。とても興味を持ち、意味や作り方などを知りたいのですが、なかなか情報が集まりません。必要な材料の調達や、作り方など、また、専門書などの情報がありましたら教えてください。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • yuhkoh
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回答No.2

真言宗の僧籍を有する者ですが、現在、腕輪数珠はお守りのように用いられていますが、まずは数珠本来の用途から説明いたします。  数珠(念珠)はインド語「japa-ma<長音>la<長音>」の漢訳語で、“ジャパ”が「ささやく・つぶやく・念じる・繰り返す」、“マーラー”が「環」の意です。もともとはバラモン教の神官が、神に捧げる祈りの言葉を唱えるという「ジャパ」という瞑想を行う際に、その数を数えるために用いた道具です。その瞑想法が大乗仏教にも取り入れられ、念誦(ねんじゅ:真言を唱えるという瞑想法)や口称念仏(くしょうねんぶつ:仏の名を唱えるという念仏行)の際に用いられました。  数珠の作製法を説く経典(『念珠功徳経』など)には108珠のものを最上として、その珠の数は百八煩悩を表すと同時に金剛界曼荼羅の百八の仏を表し、煩悩多き身も修行を行えば仏と等しいという教えを示します。また半分の54珠は修行による54の心の段階(五十四位)を、そのほか1080・42・27・21・14の珠の数もそれぞれ意義が含まれています。素材も菩提樹の実を最上として、木・珊瑚・水晶・貴石など流儀によりその製法も異なります。これらの経典では数珠を身に付けると諸々の災いをさけるなど数珠自体の功徳が説かれますが、これも修行を勧めるための方便(ほうべん:教えを広めるための方法・手段のこと)であり、本義は念誦を行うための法具であるということはお知りおきください。また初心の人は、あまり高価な素材よりも梅や榧のものがよろしいかと思います。安価ですが吉祥の木であり、軽く、多年にわたって使うといいツヤが出てきます。それに高価な物を持つことによって生じやすい虚栄心を防ぐ意味もあります。  数珠は普段身に付ける際は、左腕に掛けます。なぜなら前述の通り、数珠は数を計るのが本来の役目ですので、その際に右手で用いるため、左手へは休ませている状態だからです。 なお、京都市の「安田念珠店」や「今井半念珠店」では念珠製作が体験できます。 「安田念珠店」 http://www.yasuda-nenju.com/index.html 「今井半念珠店」 http://kanko.tabimado.net/resource/SHKY010136/ ※ここでトリビアです キリスト教で用いる数珠を「ロザリオ」といいますが、その名の由来は前述の「ジャパ・マーラー」が中東を伝わって欧州に伝えられた途中で、「ジャパ」が“支那のバラ”を意味する「ジャバー」と誤伝されたからです。ですから、「rosary」には「rose(バラ)」という単語が含まれています。インドを介して仏教とキリスト教の法具に意外な共通点がありますね。

usagi01jp
質問者

お礼

お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。 大変参考になりました。 お数珠って奥が深いんだなぁ。 ありがとうございました。

その他の回答 (1)

回答No.1

仏具屋さんやお念珠屋さんにキットが売られているのを見たことがありますよ。 そんなところを探してみてはどうでしょうか。 他には頂いたお寺に問い合わせてみるとか。 お寺では日曜学校みたいなイベントでみんなで作るために、出入りの仏具屋さんなどから材料を一括購入しているところがあります。 お寺の奥さんならご存知かもしれません。

usagi01jp
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。地方なモノで仏具屋さんに行っても、キットを見かけたことがありませんでした。日曜学校ですかぁ。早々、聞いてみることとします。ありがとうございました。

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