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クラシックの形式について 聴き方のコツ!

pomoccの回答

  • pomocc
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回答No.5

形式を理解しながら、感じながら聴くには、事前に、楽譜を見てどれが第1主題でどこが第2主題なのかをチェックしてからでないと、難しいですね。 形式を理解しながら聴くのも、それはそれで、そこでしか味わえない良さがありますよ。 わたしは交響曲よりも初心者にはピアノソナタをお勧めします。交響曲はスコアに慣れた人でないと、なかなか楽譜に馴染めないように感じます。。 無難なところではハイドンやモーツァルトのピアノソナタやベートーヴェンの初期・中期のピアノソナタが分かりやすいです。 わたしはハイドン、モーツァルトのいくつかのピアノソナタと、ベートーヴェンのピアノソナタの形式の全曲分析を行なって研究したことがあるので、とりあえず、ハイドンの42番ト長調のソナタと、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ(1番、5番、17番テンペスト)がどのように作られているのかを、少しだけここにお教えしておきますね☆ 通常、ソナタ形式は 提示部(第1主題―第1主題確保―推移―第2主題―推移―コデッタ)―展開部―再現部―コーダ という構造で書かれています。 ハイドンのピアノソナタ42番 ト長調 Hob.XVI/27の第1楽章を見てみましょう。 構造は以下の通りです。 提示部 第1主題(1-12小節) 第1主題確保(13-16小節) 推移(17-24) 第2主題(25-35小節) 推移(36-47小節) コデッタ(43-47小節) コデッタ確保(48-57小節) 展開部 第1展開部(58-71小節) 第2展開部(72-87小節) 再現部 第1主題(88-97小節) 推移(98-106小節) 第2主題(107-121小節) 推移(122-128小節) コーダ 第1コーダ(129-133小節) 第1コーダ確保(134-138小節) 第2コーダ(139-143小節) です。 次にベートーヴェンを見てみましょう。 ソナタ形式といっても、ソナタ形式の構造の規則どおりに書いた作品はほとんどなく、第1主題の確保がなかったり、第2主題に第2主題の確保を作ったり、様々です。 ピアノソナタ第1番ヘ短調 提示部 第1主題(1-8小節) 確保的推移1(9-14小節) 推移2(15-20小節) 第2主題(21-28小節 esの音まで) 推移1(29-32小節)[正確には28小節目の2拍目裏からですが、楽曲分析では通常、このようなときは29小節目からと表記するのが一般的です] 推移2(33-41小節) コデッタ(42-48小節)[これも正確には41小節目のドの♭の音cesからです] 展開部 第1展開部(49-54小節) 第2展開部(55-63小節) 第3展開部(64-73小節) 第4展開部(74-81小節)[正確には73のソの音から] 第5展開部(82-93小節) 第6展開部(94-100小節) 再現部 第1主題(101-108小節) 確保的推移(109-119小節) 第2主題(120-127小節) 推移1(121-131小節) 推移2(132-140小節) コーダ(141-152小節) です。 続きとして次の投稿にベートーヴェンのピアノソナタの5番と17番を書いておきますね☆

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