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儒教と道教
儒教と道教を調べてみて思ったのですが…どちらのほうが、日本では人気があるのでしょうか??皆さんの意見を聞きたいです。教えてください。
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現在に限って言えば、どちらも「人気」とは違う気がいたします。 特に道教に関しては、どういうものかわからない人の方が多数だと思います。 実際問題として道教をどう定義づけるかも説が分かれるところだと思いますし。 一方の儒教的観念も、現在の日本人の価値観の中では重要な位置は占めないようになってきたのではないでしょうか。 しかし、#2の方も仰る風水や、五行思想などを考えるに、現世利益的な道教の一部分はけっこう日本人の間に浸透していますよね。 そういう面では道教に軍配が上がるかと思います。 ただし、「道教」という形態の宗教が宗教として日本に渡来したかというと、そうではなかったと思うので、以上のものを道教とするかも意見が分かれるでしょう。 そういうことを全部抜いて、個人的感覚では、わたしは道教の方が好きです。
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- 24blackbirds
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道教が日本に伝わっていると言えるのかどうかは難しい問題です。「学問」である儒教(といえ、まつる神も持つのですが)とちがい、道教は教団組織を持った宗教です。 日本には道観(道教のお寺)がないため、道教は伝わっていない、という見方の人もいます。一方で陰陽道では泰山父君という道教系の神をまつりますし、やはり陰陽道や密教では「急急如律令」などと書かれたお札を使います。北辰北斗への信仰もしかり。また、軒先にまつられる鍾馗像やT字路にまつられる石勘当なども、道教系の信仰です。地獄の十王や司命、司禄なども道教から仏教に入ったものです。 ということで、教団は組織されなかったものの道教系の信仰は民衆レベルまで広く浸透していると見るべきでしょう。 一方の儒教ですが、徳川幕府が武士の倫理基盤として広めたため武士階級に広く浸透しました。また、下級武士が寺子屋等で庶民の教育にあたったため、この倫理の基盤は広く日本国民の共有するものとなりました。 で、人気ですか? 今のブームは道教よりですね。礼だ、義だはハヤラない、と。しかし、みんなと同じ事をするのが大好きな日本人の気質は儒教の影響を強く受けた結果だと思いますね。
- chatea
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儒教は、宗教と言うより生き方の規範であり、人生哲学ですから、非常に論理的かつ明快で、秩序を重んじます。 この点では、親子や上下関係を重んじる日本人の行動に強い影響が見られると言えます。 一方で、道教は、あるがままを大切にする老荘思想に陰陽五行や神仏の影響が混ざって生まれたものですから、「気」という言葉に代表されるように、非論理的・あいまいなものを重視し、自然であることを重んじます。 この点では、森羅万象あらゆるものに神を見出し、四季を愛でる日本人の感性に強い影響が見られると言えます。 ということで日本人は、行動面(社会面)では儒教の、感性面(精神面)では道教の影響を強く受けていると言えるのではないでしょうか。 で、いまどちらに人気があるかというと、言葉や知識としてメジャーなのは儒教ですが、風水なども道教の一部ですからそれを考えると、知らず道教のほうが受け入れられているのかな、と思います。 ちなみに道教では、紫を至高の色としていますが、儒教では朱が最上で、紫は卑しい色とされています。古来から日本では紫が尊い色とされていましたから、道教の影響は昔から、かなり強かったことが伺えます。
- ppkk
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日本での人気というか、影響力でいえば、圧倒的に儒教ではないでしょうか。儒教の流れを汲む朱子学が江戸幕府で重用されたことの影響は非常に大きいですから。 一方の道教は日本ではほとんど広がりませんでしたが、その理論的基盤となる道家思想(老荘思想)は、歴史上、多くの文化人に愛されましたね。かくいう私も、荘子は大好きです。 あと、真言密教など、道教とのつながりもあるようですが、どうなんでしょうね。