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何回読んでも飽きない本を教えてください
mannequincatの回答
漱石の初期作品群。私が最も愛するのは『草枕』ですが、『坊っちゃん』をお奨めします。ご幼少のころにすでにお読みならばなおさらお奨めです。これは決して子供向けの本ではありません。 推薦する理由の第一は文章が持つ強力な駆動力です。ものすごい高速で前へ前へとびゅんびゅん進んでゆくこの快感、ちょっと類のないものです。シェルダンはTVドラマのことしか存じませんが、あれの面白さって筋書きのわくわく感でしょう? だから一回で十分なんで、言葉それ自体の躍動感がもたらす心躍りがあれば二読三読に堪えます。私はもう何度読んだかわかりません。死ぬまで読み続けるでしょう。 たとえば第一章の最後から第二章の冒頭にかけての鮮やかな展開。ここは注目です。懐かしく暖かい場所に別れを告げて新しい世界に乗り出して行く若者の不安、優しくも颯爽たる姿の良さ、たまりません。ここはもう声に出して読みましょう。 もう一つ初期漱石の魅力を挙げるなら、文飾の圧倒的、超絶的な多彩さです。たとえば、坊っちゃんがマドンナを初めて見たときの感想。「なんだか水晶を香水であっためて手のひらへ握ってみたような心持ちがした。」うーむ、すごい、ぜったい考えつかん。 それから『坊っちゃん』の良さは幕切れの素晴らしさですね。最後の一文がもうほんとに素晴らしい。何度くりかえし読んでもここへくると目が潤んでしまう。最後の一文は「だから」という接続詞で始まるんですがね、この「だから」が素晴らしいからこの一文が素晴らしく、この作品が傑作中の傑作となっているのだ、と喝破したのが井上ひさし。これはほんとに卓見です。日本語の歴史の中で、もっとも心の優しさが沢山に盛り込まれたた接続詞だ、という趣旨のことをどこかで言ってます。古典中の古典、日本人の宝、どうかご自分の目で確かめてみてください。
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