アスペルガーの自己チェック方法とは？

質問

• アスペルガーの可能性を自己チェックする方法はあるのでしょうか？
• アスペルガーは遺伝するのか？自分と両親のチェック結果について考えてみました
• アスペルガー疑惑のある方へのアドバイスと情報収集方法について

回答No.1

吉田 修（@osamucom0409）

こんにちは。

読ませていただきました。

大変興味深いご相談です。

アスペルガーという概念は、最近あまり言われなくなった概念で、精神医学の領域でも疾患として捉えない傾向にあるようです。

とはいえ、もう少しゆったりと捉えて、性格傾向はどのように遺伝するかということとして捉えて、なにかお答えできないか考えてみたいと思います。

性格は確かに遺伝するといわれており、最近の過激な研究では記憶も遺伝するという話もありますので、あながちアスペルガー状の性格も遺伝するという考え方は理解できると思います。

とはいえ、直接親から遺伝するというよりも、隔世遺伝ということが最近は言われていまして、おじいさんやおばあさんの性格が親を超えて遺伝するのではないかということが言われています。

日本のテレビ番組で、「ファミリーヒストリー」というものがあって、タレントや著名人の先祖を辿っていくという内容の番組があります。

これを見ていると、タレントさんが突然絵をかき出したり、芸能活動をしたりして、これはどういうルーツがあるのかと辿っていくと、本人も知らなかったおじいさんの趣味や仕事との関係が浮き上がってきたり、先祖の中の誰かがやっていたということが発見されたりします。

例えば、片岡鶴太郎というタレントさんは、40歳を超えて突然絵をかき出したのですが、本人も知らなかったことですが、どうも父方と母方のおじいさんが羽子板の絵師をしていたというルーツがありました。

ミュージシャンの坂本龍一さんは、一時期、化粧をしたり女装してステージに立ったり、映画で俳優のようなことをしていましたが、ひいおじいさんなど一族の中で興行師といって、大衆演劇のプロディーサーがいるということが発見されました。

冷静に考えると、だからどうしたということも言えるのですが、ご本人たちは痛く感激したり感動したりするんですね。

特に坂本龍一さんなどは、深い知性を備えた人で、ある意味、オカルト的なことについては疑い深い人なのだと思いますが、痛く驚いて感激して納得されていました。

どうも私たちの心情として、どうも無意識的にこのようなことはわかっているのではないかと思えます。

そして、もちろん反対する人もいるようですが、私たちはそういう一族の連なりの中を生きているのではないかということが最近脳科学の人で唱えられているようです。

面白いですね。

それと、臨床の中であることですが、家族が抱えている問題が個人化するということがあります。

家族が潜在的に抱えている問題を子供が引き受けてしまうわけです。

よくあるのが、母親が自分の親に対して抱いているネガティブな感情を子供が抱え込んでしまい、問題行動として発現するということがありますが、母親が自分のネガティブな感情に気付き、これを克服すると同時に子供の問題行動が解消したということがあります。

これなどは因果関係がみられないにもかかわらず、どういうわけかこういう現象が起きるので、非因果的関係とかシンクロニシティとか言われたりします。

このような二つの要因を検討してみて、あなたのケースを改めて考えてみると、一族の方の中にひょっとしたらあなたと似たような人が居たかもしれないということが第一。

第二に、ご家族が抱えている問題をあなたが引き受けているために、これにあなたなりに対処するためアスペルガー状の性格傾向が出ているということが考えられます。

第一のケースとしては、隔世遺伝としてあなたの性格は生まれ持ったものであるということになります。

第二のケースとしては、後天的にあなたが作り出した性格ということになります。

もちろんこれは単なる議論です。

アスペルガー症候群とか障害というのは、最初に言いましたように、最近では、精神病理というより、ひとつの個性であったり、才能であったりというように捉えられる傾向にあり、これを如何に伸ばしていくかという方向に議論が展開されて行っています。

ということは、いずれにせよ、あなたには自ら果たさなければならない使命のようなものがあり、いまはご自分の使命に直面してしまっていろいろと戸惑ってしまっているのではないかと私の勝手な想像力はそう申しております。

実は、才能というものを受け入れるというのは大変な苦しみなんですね。

例えば有名なピアニストのフジコヘミングさんは、リストとショパンを弾くために生まれて来たといわれる音楽の才能が有ったがために大変な苦しい壮絶な人生を送ります。

若いころ、世界的な大指揮者であるレナード・バーンスタインに見いだされますが、病気で耳の聴力が失われ、まったく演奏できない状態になり、演奏家としての将来が断たれてしまいます。

その後、ビアノ教師を続けて細々と暮らしますが、70歳を過ぎたころ、ボランティアで行ったビアノ演奏会が口コミで大評判となり、CDはクラシック界で記録的な大ヒットとなります。

彼女はピアノを弾くことでしか生きて行くことが出来ない人だったんだと思います。

ピアノ以外の才能はないし、また恐ろしくピアノがすばらしい。

彼女のピアノを聴いて動物が集まってきたり、猫がうっとりと聴いていたりという話もあります。

きっとなまじっかバーンスタインの後押しでデビューしていたら、ここまで才能を開花させることは出来なかったかもしれません。

私の勝手な想像ですが、あなたには果たすべき使命があり、実現しなければならない課題があるのかもしれません。

そして、このことは生活をして行く上では大変困難かもしれませんが、ご自分を信じて、ご自分の人生をあきらめたりしないでください。

応援してます。

吉田 修（@osamucom0409） プロフィール

産業カウンセラー(日本産業カウンセラー協会) 吉田修(株式会社Dream・Giver) ■ご質問者・みなさまへ■ コーチング最新メソッドを使い、自分でできる、気持ちの切り替え方法をご提案しま...

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