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ライントランスのインピーダンスによる違いとは?
470オーム程度の出力の機器と、47キロオーム程度の入力の機器の間に インピーダンスが1:1のライントランスを入れることを考えています。 このときに600オーム:600オームのトランスと10キロオーム:10キロオームの トランスとでは、たとえば周波数特性などにどのような違いが出てくるでしょうか?
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トランスの等価回路 http://ayumi.cava.jp/audio/pow/node3.html 1.2.3 高域の等価回路 を参照ください。 トランスは高域で2次のローパスフィルターのような等価回路と考えられます。 2次側 ZΩのトランスは、ZΩ負荷のとき、Q=0.7 になるように設計されています。 (Q=0.7くらいで周波数特性は広帯域でフラットになります。) 2次側インピーダンスより大きい負荷を接続すると、Q>0.7 となり、周波数特性の高域にピークが生じるようになります 2次側インピーダンスより小さい負荷を接続すると、Q<0.7 となり高域遮断周波数が低下します。 600Ωでも10kΩでも負荷インピーダンス47kΩの方が大きいので、Q>0.7 となりますが、600Ωの方がQが大きくなるので、ピークも大きくなります。 このピークは可聴周波数より上の帯域になるので、聴感上気付かないかもしれません。 10kΩのトランスの2次側に13kΩの抵抗を並列に入れると、トランスの負荷は入力機器47kΩと合わせて約10kΩとなるので補正できます。 変圧比は1:1なので、1次側の負荷も10kΩとなりますが、これくらいは出力機器も対応しているでしょう。 計算上、出力レベルは -0.3dB 下がりますが、誤差の範囲です。
お礼
ありがとうございます。 等価回路で見ればよかったんですね。 説明もわかりやすかったです。