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古いKLHスピーカーの高域延長方法は?
- KLHのMODEL38スピーカーの高域を延ばす方法を知りたい。
- ツイーターの前に詰められた綿を取り除けば通常の音に戻るのかどうか検討中。
- KLHスピーカーの高域がストンと落ちると感じており、解決策を求めている。
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こんにちは。 model38は知りませんが、Model32とほぼ同じツイーターが使われていると思います。 金網が張ってあり、その裏にグラスウールが入っています。ツイーターはその後ろにあります。 結論を先に述べますが、グラスウールを取り去っても大勢に影響はありません。 高域のあるところからストンと落ちるのは、質問に書かれている通り、設計上の問題です。 力量(音圧)の半分をグラスウールが熱に変換したとしても3dBの減衰にしか過ぎません。 音色バランスに影響はありますが、 高域カットオフ特性とは減衰の度合いがかけ離れています。 10KHzの波長は約3.4cmです。この半分の1.7cm距離差ができれば位相が180度(逆相)になり音が打ち消されてしまいます。(逆相打消しはノイズキャンセルヘッドフォンに利用されています) ツイーターは自分自身のサイズや構造、取り付け穴、キャビネットの縁反射など様々な要因で、この逆相(距離差)の影響を受けます。 KLHはグラスウールをそれらの対策に選んだのだと思います。 グラスウールを除去すると、グラスウールが入っていた窪みが仇になって音に影響します。ツイーターとキャビネットの構造上、もろにバッフル反射の影響を受けて中高域の出入りが激しい荒れた特性に変わると思います。 KEFの目標は、前身のARがそうであったように、当時アメリカレコーディングスタジオで使われるALTECのサウンドを家庭用にすることだったのではないでしょうか。 そうであれば、ナローレンジ、ロールオフする高域など的を得ています。おまけに、LPレコードのスクラッチノイズ軽減にもなります。デジタル音源の時代なので実感が沸かないかもしれませんが。 60~80年代のアメリカンサウンドを聞くには良いスピーカーだと思います。 一方、ヨーロッパではクラシック優勢で、優秀なコンデンサーマイクを開発したりで、早くからオーディオがフラット嗜好であるため、アメリカとは事情が異なります。 現在はかなり薄れてきましたが、ジャズ向きとかクラシック向きとか言われる背景には、欧米それぞれの事情が有ったのです。 そのままで使われることをお奨めします。
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- nokata
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fujitapari 様おじゃまします。 ツイータ全面のグラスウールを取り外すと、おっしゃるように 高域は格段に伸びます。 伸びますが、1.8KHz付近から周波数の暴れと歪の増大で 非常にうるさい音質となります。 JBLのビンテージ物で音響レンズなるものがありましたが これも歪で聞きづらい音を和らげるためのものです。 グラスウールを取り去るならば、ツイータの暴れや歪を 取り去る工作(改造)をしないとまともな音にはならないと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 そういえば昔は、安物でも音響レンズのついたものが流行りましたね。 買ったことが無いので、効果のほどは確認してませんが、ツイーターの周りにスポンジをはってる機種もありますね。 サランネットも随分厚いのも有った様に思います。 みんな、そういう調整をしてたんでしょうね。 アッテネーターがついてるのは、大体少し絞って聴くことが多いですが、今回のKLHはナローで調整もできないので、素性は良さそうなので少し残念です。 コーヒーを飲みながら、読書と一緒に聞くのなら丁度良い、心地よい音なんですが。 当分このまま、オールドアメリカンサウンドを楽しんで見ようと思います。 参考になるご意見ありがとうございました。
- iBook 2001(@iBook-2001)
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はじめまして♪ ヴィンテージスピーカーは、出来るだけ手を加えない方がよいと思います。 再生帯域が狭いと言う場合でも、当時はその帯域内で十分に良質な音を奏でていた製品ですから、現代的なソースでは帯域が狭いと感じたとしても、音の質感に対しての対策であって、帯域を狭くする為の対策では無い、という観点からも、オリジナルに手を加えない方が良いと思います。 高域用ユニット、ツイーターを入手して、上にでも載せて運用されてはいかがでしょうか? 音の質感には人それぞれの思いもありますので、実際に鈍なユニットが良いかは、人それぞれの考え方次第でもありますね。 少々、クセが在って、耳に付く傾向は在りますが、フォステクスのツイターも良いと思いますし、あまりクセが強く無いソフトドーム型の他社製品という選択も在ります。 ヤフオクにはいろんなユニットも出ていますね、私も幾つか落札しました。 個人的には、あまり強いクセが無く、比較的穏やかなホーンツイター、ナショナルやテクニクス時代の、けっこう古い方のチタンドーム振動板採用という小型ツイーターが個々数年はお気に入りだったりします(笑) 後期のテクニクス製ユニットは、フォステクス程では在りませんが、少々クセがアリ、まぁコレにより高域のアクセントという感じも得られます。もっと、はっきりとアクセントが欲しければフォステクス製でしょう。 不思議と、フォステクスの比較的安価なツイーターは、ホーン型もドーム型も平面駆動のRP型も、どんなにレベルを絞ってもなにか存在感が強い印象が在りました、後年、これが特徴が在る個性、気になってしまうとクセとも言いますが、そういう物のようです。 (非常に高価なユニットは未体験なので、それらは、そうなのか、興味も有る所ですが、、、ほとんどが人気も高くて、私には落札出来ませんよぉ。笑) 実際に、ネット検索して、暇だったので、少々しつこく、、、、 居ましたねぇ、ネットと吸音材を取り出した例が。 音の変化は気持ち程度のようですが、見た目がさらに悪くなったとか、、、 私自身は、子供の頃からスピーカー工作が好きで、結構、あれこれ分解しちゃいます。 でも、ヴィンテージスピーカーはオリジナルの状態に戻せる範囲までしか手を出しませんし、根本的に補修等はしてもむやみに改造はしません。 もっとも、ツイーターと言える在庫は、まだまだ沢山保管しているので、気が向いた時に付け替えてみては、うぅ~~ん、って、音の変化を楽しんで(遊んで?)います。 システムとして、しっかりと音がまとまった製品に、高域でも低域でも、他のものを用いて追加する場合は、オリジナルのサウンドを出来るだけ尊重し、違和感の少ない組み合わせ、これがなかなか難しく、いろいろ試してみるのは私としては楽しみでもあるのですよ♪ なかなかユニークな設計の、かなり低域側から担当出来る高域ユニット、おもしろそうですねぇ。 スピーカーユニットまで分解(壊す)と言う遊びを経験しますと、最高域は振動板を無くしても同じ様なもの。ほとんど、ヴォイスコイルボビンから出ているんじゃないか?とも思えます。 と、言う事は、振動板や、振動板の前に在るもの、これは再生帯域の上限を制限する物では無く、レベルや質感の調整とも言えるでしょう。 過去に、レコーディングスタジオでミキサー卓の上に載せて多用されたYAMAHAのSN-10Mというスピーカー、スタジオによって、高域ユニットにガーゼやテッシュを被せると言う事例が有ります。 細かい事を言い出すと、ガーゼやテッシュの重ねる枚数だけじゃなく、ブランドも指定したり、、まぁかなり特殊な事例でしょうね(苦笑) 帯域制限では無く、質感の調整です。 御質問者様のケースでも、取り外しても目的は達成出来ないと思いますので、他の手法で対処される方向を、オススメしたいと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ツイーターもいろいろ音色が違って、結構楽しめるのですね。 スピーカーは完成品以外使ったことが無いので、興味はあるのですが、まず一歩が踏み出せないでいます。 今回のKLHは、その点遣り甲斐がありそうです。 まずは、ウーファーの壊れたものから調達して見ましょうか。 KLH38は、25cmのしっかりした低音で、音色も好感の持てるものです。 鳴らしてるうちに、少しずつ良くなってる感じもしますので、基本手を加えずに可愛いツイーターを載せることを考えて見ようと思います。 ご回答ありがとうございました。
KLHのスピーカーの音をきいたことがあります。 あれは、あれで、完結した姿ですし、KLHの音をつくる重要な構造だと思います。 なので、あとは外付けでスーパーツィーターをつけるしか方法がないと思います。 FOSTEXのようなホーンツィーターでも、0.47μFでつなげば、 アッテネーターの必要もなく、上手につながると思います。 8Ωで100dBのFT96Hに、0.47μFをつなぐっということは、 約40kHzでカットすることになり、約20kHzで6dB落ちます。 約10kHzでは、90dBをかなり下回る音量になり、 シャカシャカとうるさくもなく、ちょうどいいのではないでしょうか。 あとは、ビンテージスピーカーなので、当時のツィーターを 安く購入して、それを付け足すのもいいかと思います。 改造はしないほうがいいと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 実は、アメリカ製のスピーカーは、JBLの4312B以外初めての購入で、英国製と比べた時の音の違いに少し戸惑ってたところです。 前からALTECやEVやARなども家で聴いて見たいなと思っていて、ようやく機会があり入手したもので、気軽に聴くには丁度良いかなとも思います。 スーパーツイーターを追加するのも魅力的ですが、知識と技術が不足してるので、案として暖めておきます。 スーパーツイターつきの機種は、我が家ではS&WのDM4とSPENDORのBC2があり、低域を上手く制御したときの高域は大変魅力的に鳴っています。 KLHは「あれは、あれで、完結した姿です」と言っていただければ、「その通りですね」と納得し安心できそうです。 設置方法や小物の付け替えなどで、もう少しは良くできそうなので、基本は改造せずに音楽を楽しみたいと思います。 ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ご説明の内容、大体理解できました。 位相の関係で影響が出るというのでしたら、そのままのほうが良せそうですね。 TANNOYのSTRATFORDという安価な2WAYのツイーターがホーンのものを聴いていましたが、ARDENとは格が違いますが、ホーンの音色が全然違うなと思っていました。 ご説明のように、ツイーターが同軸に比べ前に出てることによる差なのかもしれないですね。 グラスウールの減衰より、設計上のほうが影響が大きいということですが、設計上というのは電気回路的ということでしょうか。 とりあえずは、骨太なアメリカンサウンドが心地よく聞こえていますので、このままにしておこうと思います。 詳しいご説明ありがとうございました。