- ベストアンサー
オギノ式と ローマ教皇庁
ウィキペディアなどによると、オギノ式はローマ教皇庁が認めた唯一の避妊法とあり、また、別のメディアでもオギノ式のもとになる、月経周期と妊娠の関連性の研究者、荻野久作博士はイタリアで一番有名な日本人という言い方をしていました。 これらのことは、けっこう有名なことであり、小説にもなっているようですが、実際に教皇庁はいつ、どのようなかたちで、オギノ式を認めたのでしょうか。 ご存知の方がいらしたら、是非、教えてください。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
この質問は良い質問ですね! いつか、誰かが質問してくれる事を期待していました。 先ず訂正したいのは、オギノ式という言い方は正しくありません。 正確にはSTM法(徴候体温法 sympto-thermal method )と言います。 参考URL http://www.joicfp.or.jp/ippf/list.php?head=p 荻野博士は避妊のために研究したのではなく、不妊治療のために研究を行いました。 荻野博士の研究内容から避妊にも適用できると考えたのは、ヘルマン・クナウス(Hermann Knaus)と言うオーストリア人外科医です。 参考URL http://de.wikipedia.org/wiki/Hermann_Knaus http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%BB%E9%87%8E%E4%B9%85%E4%BD%9C >実際に教皇庁はいつ、どのようなかたちで、オギノ式を認めたのでしょうか。 元々ローマ教会(カソリック)の教義として、避妊や堕胎は、人として自然な行為ではないとされ禁止されています。 1932年に教皇ピオ11世は大論争の末、オギノ・クナウス式避妊法を容認しました。 その後、ヨハネ・パウロ6世が1968年にピルやコンドームの避妊法を認めるかどうかで、これを退けてオギノ・クナウス式避妊法を公認して、荻野博士(クナウス)の学説が世界公認となっています。 しかし、問題として大きく取り上げられたのは、ベネディクト16世が教皇になった2005年以降です。 きっかけは、エイズの拡大にともない、WHOがアフリカにコンドームを無償で提供しようとしたことでした。 参考URL http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%8D%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%83%8816%E4%B8%96_(%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E6%95%99%E7%9A%87) 私も最初に聞いた時には、こいつらは何を言っているんだろと思っていました… しかし、その後調べ尽くした結果からは、ローマ教会の力は全く侮れるものでく、実に科学的に検証された事実である事に驚かされています。 このコーナーでも度々同じ回答をしていますが、ドイツのハイデルベルグ大学で1985年から各種の避妊方法での避妊実績の実証実験が現在も行われています。 その結果は、Human Reproduction 誌という権威ある医学誌に掲載されています。 参考URLを提示したいのですが、最近見れなくなりました。 興味があれば調べてみてください。 ちなみに、ハイデルベルグ大学(1386年に創設されたドイツ最古伝統と格式のある学校です。 )は、何故これほど協力的な実証実験を行っているのか?疑問に思いました。 その理由は、ハイデルベルグ大学の背景が神学校であり、ベネディクトの補佐役であり実質的にピルやコンドームを否定した枢機卿(名前は忘れましたが、亡くなっています)がドイツ人だったと言う事です。
お礼
ありがとうございます。 予想していた回答の最高レベルです。 もしかしたら、再質問等をするかも知れません。 その節はよろしくお願いします。