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低音域でのハモリ
一般的に有名な曲で低音域(具体的にはハ音記号の基準音以下の音域)で和声ではなく旋律をハモってる例(オクターブを除く)を教えてください。 弦楽四重奏の研究をしているのですが、チェロとヴィオラが旋律をハモっている例が見つかりません。他のパートのハモリは頻繁にあるのですが。 また、このハモリが実際、ほとんど用いられないとすれば、その理由を教えて下さい。 個人的には低音域のハモリは濁りやすいために敬遠されているのかなと思いました。
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単純なハモリであれば、チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」の冒頭など。コントラバスの2声+ファゴットです。 トロンボーン+テューバ(あるいはファゴット)の4声のハモリならたくさんあります。 上記の「悲愴」の第4楽章の最終場面(ドラがなった後)など。 いずれの場合も、「3度」は上の2声部で、下は5度以上の間隔だと思います。低音での3度は、3度によるハモリの脈動の周期が長すぎて、混濁して美しい響きにならないのが、ほとんど使われない理由かと思います。
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- gldfish
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弦楽四重奏に限っての話でしょうか? ハ音記号の基準音以下かどうかはわかりませんが、「中低音域でハモる」で印象的なものと言えば、ドビュッシー「海」第1楽章、丁度半分過ぎた辺り。それまでディアトニックの束縛から逃れた原始的ないくつかの主題による、主に混沌とした音の渦のような趣だったのが、突然整然としたディアトニックなメロディが表れる。・・・部分を真っ先に思い浮かべます。 この部分の旋律を奏でるのはチェロらしいですが、近代の管弦楽曲らしい厚めの和声で成っていますね。ウィキペディアでも「divisi演奏箇所」と説明されているように、チェロの通常編成(近代以降だと2パート程度?)よりももっと多くのパートに分かれて奏でていると思います。 おそらく、中低音域の厚い和声というのは、近代以降のクラシックであれば当たり前にあると思います。管弦楽の他、ピアノ曲なんかでも多く見られますね。中低音域のハモりも「濁り」どころか、立派な表現手段の一つですね。 管弦楽やピアノにはあるので、おそらく弦楽四重奏でもビオラ・チェロのハモりは見られると思いますが、所詮2声のハーモニーなので特別な趣の厚みは感じられず、あってもあまり意識しないというのはあるかもしれません。自分もパッとは思い浮かばないです。 よろしければドビュッシーかラヴェルの弦楽四重奏曲をチェックしてみてください。それぞれが大変に優れた作品で、表現のバリエーションに富んでいますので、ビオラ・チェロのハモりも出てくると思います。弦楽室内楽の勉強にもかなりなると思いますよ。
お礼
ラヴェルのスコアを入手しましたので、さっそく分析してみます。ありがとうございます。
お礼
やはり混濁が原因ですか。ありがとうございます。