No.1です。
オーケストラも、いつもハーモニー(タテの音の積み重ね)を聴きながら音程調整をしているわけではなく、通常は横の流れ(旋法。旋律だったり、対旋律だったり、伴奏音形だったり)を演奏していますので、そういった音の流れはほぼ平均律(ピアノで弾いたのと同じ音程の流れ)で演奏するのが普通です。音一つ一つを、ハーモニー上の第何音かを考えながら「高め」だの「第3音だから低め」だの演奏していたら、気が狂います・・・。
また、No.2さんのとおり、ハープやチェレスタ、ピアノ、オルガンといった平均律楽器が混じる場合、基本は平均律にならざるを得ません。(ただし、ハープやピアノは一度音が鳴ると後は余韻で減衰しますので、ごまかしがききます。オルガンは不可です)
近代以降の曲、特に不協和音を多用する曲や無調の曲では、平均律をベースにしないと演奏できません。
ひとりで自分のパートを練習する時は、ほぼ平均律で弾いているはずです。音程の跳躍のソルフェージュは、平均律で行っていると思います。
合唱でも、各声部は平均律で音を取り、決めのハーモニーで純正律に寄る、ということだと思います。ハーモニーを耳で聴かずに、自分のパートとだけをハーモニーが美しく響くよう補正した音程で歌え、と言われてもたぶん無理でしょう。
No.1の繰り返しになりますが、横の流れを平均律で演奏しながら、フレーズの始まりや終わり、ハーモニーで聴かせるコラールのような部分で、他のパートとのハーモニーが美しく響くよう、耳で純正律に寄った音程に微調整することになります。
この場合、ハーモニーが美しく響くのは「純正律」です。「ドミソ」が振動数比で「4:5:6」になるものです。
ピタゴラス律は、純正五度の積み重ねで作る音律なので、3音の和音は美しく響きません。また、横の流れ(旋法)に基づく音程でもないので、この音律で歌え、といわれても難しいと思います。
お礼
再び回答ありがとうございます。 > 通常は横の流れ(旋法。旋律だったり、対旋律だったり、伴奏音形だったり)を演奏しています > 音一つ一つを、ハーモニー上の第何音かを考えながら「高め」だの「第3音だから低め」だの演奏していたら、気が狂います No.2の方とは逆の回答ですね。 いちいち純正律を気にしていては演奏ができないと。 > ハープやチェレスタ、ピアノ、オルガンといった平均律楽器が混じる場合 これは分かります。 ただ、 > ひとりで自分のパートを練習する時は、ほぼ平均律で弾いているはずです。音程の跳躍のソルフェージュは、平均律で行っていると思います。 これは変ではないでしょうか? ピアノや平均律用のチューナーで音をとって練習しているのでもない限り、普通は平均律ではなくピタゴラス律で練習するでしょう。 ピアノの音を元にするにせよ、第三音を低めにしたり、第五音を高めにしたり、平均律からピタゴラス律・純正律への補正を考えて音程を調節するはずです。 > ピタゴラス律は、純正五度の積み重ねで作る音律なので、3音の和音は美しく響きません 3音の和音が美しく響かないのは平均律も同様ですよね(むしろ3度の濁りは平均律のほうがひどいはずです)。