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グスタフ マーラーの交響曲
マーラーの交響曲を全曲聴いたことがある方に質問です。 どの交響曲からCD等を購入していけばよりマーラーの交響曲に精通するようになるでしょうか。 7番等は聴いたことがないのですが、難解とかいわれているのでやや心配です。 自分は1番、2番、4番、5番は聞いたことがあるのですが、1番、4番は聴きやすくて気に入っています。 あと、おすすめの指揮者、演奏 CDとかあったら教えて下さい
- himajin88
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- クラシック・オーケストラ
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1番4番が聴きやすいのは、メロディーの美しさもそうですが、全体的な時間の長さがちょうどいいということもあるのかもしれませんね。 1番は若々しい、4番はメルヘンチックな曲調なので、気に入るということのようです。 2番は力みすぎていて重々しくて、敬遠という感じでしょうかね。 5番以降の交響曲は、どんどん情念のドロドロとした方向へ向かうので、暗くなります。 ですから、1番4番に慣れている耳からはびっくりするところです。 まずは5番で慣らした後、曲の構成が古典的である6番をおすすめします。 この曲は迫力ととろけるようなメロディの共存がなされる、不思議な交響曲です。 マーラーの暗い影の世界にここから一歩踏み入れていただきたい。 私的なおすすめは、ミヒャエル・ギーレンという指揮者のもの。聴いていて怖いと思うかもしれません。 3番は、いかんせん長い。悪くありません。ただ、急がなくてもいいと思います。後回しでも悪いことはないはずです。というのは、マーラーの暗い世界を知った後にとっておくと、ほっとしますからね。 (実際私もそういう経験者です) 7番は暗いけれども、聴いていて単純に楽しめる曲です。第4楽章なんか美しいと思います。世間で難解だと言われるのは、マーラーの心理状況だとか、構造がどうのだとかいう問題で、聴く分にはなんら問題ありません。敷居を高く感じるだけ損をします。 8番は悪い曲ではないのですが、うーん。マーラー通になるためには通らなくてはいけないでしょうが、こういうのは生で聴いた方がいいと思います。 大地の歌は声楽に抵抗がないならぜひ聴くべきです。しかもオットー・クレンペラーのもので。正常じゃない演奏ですが、これほど完成度の高い演奏も少ないです。これに出会うまで、いろいろ聴いて損をしたと思ったくらいです。 9番。この曲も死の匂いはするし、ノスタルジックだったりするし、しかし愛を強く感じるし、という不思議な曲です。この曲は名演が多いので、とりあえずどれでも聴いてみてください。 10番は9番を聴いてから判断されるとよいでしょう。
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- Ta595
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こんにちは。マーラーは一通り全部好きです。 長文&独断ですが。 特に聴く順番は気にしなくてよいと思いますよ。私は一番はじめに9番を聴きました。 マーラーの交響曲は, ・1~4番 ・5~7番 ・大地の歌,9番,(10番) というグループ分けができると思っています。 1番から4番までの初期作品は文学的・具象的で分かりやすい典型的なロマン派音楽です。 青春の荒々しさと英雄的な勝利を描いた1番,その英雄の葬送と魂の救済・復活を描いた2番,(人間の行いも含めた)自然の姿をそっくり交響曲の世界に移したような3番,マーラーの思う天国での生活を描いた4番。 5~7番の声楽の入らない3曲では,「音そのもの」の凄さ(陶酔的な旋律やドラマティックで派手な音響など)にも一層磨きがかかってきますので,曲への理解や共感云々は抜きにしても,そのあたりも楽しめると思います。 内容的には,このあたりから,明るさと暗さ・生と死・絶望と憧れ,といったものが対立的にではなく,混沌とするようになってきます。(明るさの中に暗さがあり,暗さの中に明るさがある) そうした複雑さを無理やりに解釈しようとしなければ,決して難解ではないと思いますよ。 例えば7番でしたら, ☆ラトル/バーミンガム市立交響楽団 ☆ブーレーズ/クリーブランド管弦楽団 あたりは比較的見通しのよい演奏です。 一方,ドロドロ派(?)の代表格は, ☆バーンスタイン/ニューヨークフィルハーモニック管弦楽団 でしょうか。 8番は番外編です。(あくまでも私の個人的なとらえ方ですが・・・) 1番から4番では極めて肯定的な世界観を持っていたマーラーでしたが,5番以降,次第に懐疑的になって来ます。本気なのか皮肉なのかもはや自分を見失っているのか判然としない第7番の謎の勝利のフィナーレの後,ベートーヴェンが第9で描いた人間肯定の賛歌に再び立ち向かったのがこの曲です。第2番「復活」に似た感じではありますが,作曲技法や内容の複雑さは全く異なります。 大地の歌と9番では,死への恐怖,愛に対する絶望,諦め,といった要素が強くなってきます。しかし,元来は楽天的なマーラーは,そんな中でも生や愛への憧れを抱き続けました。結果として,人間が抱える苦しみや矛盾が,そのまま音としての捩れ・歪み・軋みとなって聴くものを襲います。聴きやすかったり気持ちが良かったりする曲ではないかもしれませんが,これもまたひとつの交響曲の姿であろうと思います。 未完に終わった10番は,死後の世界を彷徨うような第1楽章と地獄で魑魅魍魎がおどけているような第3楽章が遺されています。これだけ聴くとマーラーはすっかり絶望してしまったかのようですが,復元版で聴ける最終楽章にあたる第5楽章は,とても穏やかな癒しに満ちた音楽です。 最後にマーラーがたどりついた救いは,妻アルマへの愛を(たとえ裏切られても)貫く事,だったのかもしれません。
お礼
有難うございます。今日からブルーノワルター指揮、ウイーンフィルの交響曲第9番を聞いています。昨日Amazon.co.jpで購入しました。なんか初めてきくのですが、なかなかいいですね。ライブ録音で観衆の音も少し入っています。でも長くて全部は聴けてません。 なんか第4楽章は死を予想するとかいてあるので楽しみです。ああ、落ち着いた時間があるといいですね。 ところで皆さんの回答の間の宣伝がマーラーもののとは全く違っていてなんか笑えます。
- xxx_masato_xxx
- ベストアンサー率44% (39/88)
こんにちは、マーラー大好き人間です(但し交響曲のみ)。 何番からが入りやすいかというのは個人の感性や好みにもよりますので一概には全く言えませんのであくまで私個人の意見ということになりますが、私は3番をイチオシします。1楽章のカッコよさと6楽章の美しさ。まずここをチェックしてみてはどうでしょう?それが理解できれば他楽章の旋律の豊かさ・楽しさも理解できてくるのではと思います。100分近い超大作ながら飽きる場面が全くありません。 その次は私は5番あたりをオススメします。これも大曲ながら実に良くまとまった、聴いていて飽きない傑作です。これまたカッコ良く、深刻で素晴らしい。途中楽章から肯定的な音楽に変わり、最後は圧倒的な勝利と至福のときで終わります。5番というと4楽章がやたら有名ですが、むしろ他楽章のほうがずっと素晴らしいぐらいです(4楽章はあくまで間奏曲的性格です)。 ここで少し2番に触れますが、これこそマーラーの入門的交響曲と言えるかもしれません。感情の爆発するような爆音系音楽は新鮮味はありますが、何十回も聴いているとさすがに少し飽きてきます。ついでに1番・4番ですが、確かに旋律は惚れ惚れするところが次々と出てきます。しかし「マーラーらしいか?」と言われれば「う~ん」と思ってしまいます。極端な話、マーラーでなくても書けたのではないかと思ってしまうようなところもある気がするのです。まぁこれは極論かもしれませんが・・・。 7番が難解と言われていて不安とのことですが、そんなことはありません。これまた美しい旋律や独特の緊張感に溢れています。特に3楽章は最高で、マーラーの狂気(しかし愉しさが入っている)を垣間見れるかもしれません。もっとも私は7番が自然に聴けるようになるまで数年かかりましたけど^^; 6番は私は必ずしも超傑作とは考えていません。(でも好きですが)『悲劇的』というサブタイトルですが、これは日本でのみ用いられているとのことです。現に作曲当時のマーラーの生活は幸せに満ちており、「悲劇的」なモチーフをもとに力強い曲を書いた、描かれているのは本当の悲劇ではない、と考えています(やや恣意的に感じられるときがある)。 でもいろいろカッコイイ旋律・美しいメロディーが複雑に織り込まれてる曲ですね~。 8番はマーラーを語る上で絶対に避けることのできない曲です。自分はこれは人類史上最高の交響曲、ベートーヴェンの9番に匹敵するか、あるいは上回るかもしれない、最高の「歓喜の歌」だと考えています。もしかしてすぐには理解できないかもしれませんが、BGM代わりにでも繰り返し聴いてみる事をおすすめします(長いですから)。本当、人類の最高の境地です。 「大地の歌」は他の交響曲とはかなり性格の違う曲で、実は私は「これだ!」というところまで理解できておりません。なので無理な講釈はやめておきます(笑)しかしカッコイイ場面・美しい場面満載の曲ですよ。必聴です。 9番は人気の高い曲ですが、私はどうもこの前後の曲のほうが完成度が高い気がするのです。これは私と9番の愛称に問題があったのかもしれません。私には少々冗長に思えるのですが・・・(汗) 10番《クック版》は是非聴いて欲しいと思います。実に様々で表情豊かな旋律に彩られた、マーラーの最高傑作と言っても良いと私は思っています。 長くなりましたが、演奏はシノーポリやベルティーニ、バーンスタインあたりを聴き比べてみればよろしいかと思います。
お礼
詳細な回答有難うございます。おのおのの人にによって曲の感じ方も意外に違うようですね。この答えはマーラー初心者の方にも参考になる意見ですね。私は5番もいいと思いますが、まだ1番,4番のように何回も聴きたくなるようになっていません。やはり聴く回数が少ないのかな。2番は以前ロリン. マゼ-ルのものを何回か聞いたのですが、今は棚の中で眠っています。これはやはり飽きたのでしょうか(笑い)1番はワルターのものがすばらしく、何回も聞いています。5番はバーンスタイン、4番はバーンスタインとアバドのものを聴いていますが、バーンスタインのものの方が最初のサンタの鈴の音がちゃんと聞こえていいですね。 8番もよさそうですが、はたしてコンサートはよくやっているのでしょうかね。これからチェックしていこうと思います。
はじめまして、マーラーの交響曲は難解な物もありますので至極個人的な意見で申し訳ないのですが・・・ まずは交響曲第1番「巨人」と交響曲第4番を繰り返し聴くのが良いと思います。私もこの2曲からマーラーに入りました。交響曲第1番「巨人」にはブルーの・ワルター指揮/コロンビア響の歴史的名盤があります。ワルターはマーラーの直弟子であり「大地の歌」および交響曲第9番の初演もしたと記憶しています。交響曲第4番はバーンスタイン指揮/ニューヨーク・フィルがお勧めです。特に終楽章のグリストの独唱が聞き物です。それから交響曲第9番および交響曲「大地の歌」に進まれるのが自然だと感じます。交響曲第9番はNo.1様も回答しておられますがブルーノ・ワルター指揮/ウィーン・フィル(1938年録音)がベストだと思います。ちょうど第二次世界大戦の足音が聞えて来る時代でもありユダヤ系ドイツ人であったワルターにも楽壇での迫害もあり、そのような緊迫した状態が皮肉にも奇跡のような名演を生み出したのかも知れません・・・ご参考になれば幸いです。
お礼
有難うございます。やはり1番と4番は何回きいてもいいですね。人によっては’1番がいいというのはまだ若い’といってるようで根っからのマーラーファンは他のものがいいとおもっているみたいですね。9番も聞いてみようかな
- adagietto
- ベストアンサー率29% (19/64)
●どの交響曲からCD等を購入していけばよりマーラーの交響曲に精通するようになるでしょうか。 いちばん手っ取り早いのは全集を買うことです。 そして番号順に,できれば第8番と第9番の間に《大地の歌》を加えて聴くのが理想的でしょう。 つまり作曲された順にということです。 マーラー自身,番号順に作曲していったわけですから。 ●7番等は聴いたことがないのですが、難解とかいわれているのでやや心配です。 先入観に支配される前に聴いてしまってはいかがでしょうか。 初演された当時の聴衆の気分になって。 実際,7番は演奏されることも少ないですし様々な意見があります。 私の個人的な感想は「秀作より習作?」ってかんじです。 曲の印象についてはあえてコメントを控えます。 ●自分は1番、2番、4番、5番は聞いたことがあるのですが、1番、4番は聴きやすくて気に入っています。 それならまずは3番をおすすめします。 2~4番はいずれもマーラー自身がその作曲以前に作曲していた歌曲集『子供の不思議な角笛』がアレンジされたうえで取り入れられているので「角笛交響曲(群)」と呼ばれています。 すでにご存知かもしれませんが4番の第4楽章は作曲当初は3番の第7楽章として構想されており,その事実は3番の第5楽章と聴き比べるとよくわかります。 それを踏まえると2~4番はセットとして考えたいものです。 6番以降は6番と9番がマーラーを聴くうえで絶対にはずせません! いずれも声楽を含まない器楽作品でしかも演奏時間も長いですが,もし今聴いて興味がもてなくてもいつかきっとそのよさがわかる!そんな曲です。(私は6番を聴いてマーラーを好きになりました) また9番は,多くの指揮者がそのその時々に就いていたポストを離れるときによく取り上げられています。 日本が誇る小澤征爾もボストン交響楽団の音楽監督を終えたときにこれを演奏していました。 おすすめ(メジャーレーベルのもので) 【全集】 エリアフ・インバル指揮 フランクフルト放送交響楽団(どれよりも安い!) レナード・バーンスタイン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団他 クラウス・テンシュテット指揮 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 【第3番】 ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮 ロンドン交響楽団(名盤) クラウディオ・アバド指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 リッカルド・シャイー指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 【第6番】 バーツラフ・ノイマン指揮 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 他にアバド,シャイー,サイモン・ラトル指揮のもの(6・7番) 【第7番】 ダニエル・バレンボイム指揮 シュターツカペレ・ベルリン 【第9番】 ブルーノ・ワルター指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(名盤) レナード・バーンスタイン指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 ジュゼッペ・シノーポリ指揮 シュターツカペレ・ドレスデン 最近のおすすめをリンクしておきます。
お礼
ご丁寧な回答有難うございます。マーラーの交響曲は長いものが多いので 1番と4番で満足していて、なかなか他の交響曲まで手がのばせませんでした。何年かぶりに1番,4番,5番を聞いて、他のものも聴こうかなと考えています。CDを購入する際の参考にしたいと思います。 有難うございます。
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