「じゃあ自己管理を徹底すれば躁にならないの?」と言えばそうじゃないことは明らかですよね。ですから自己管理に原因を求める周りは間違っていますよ。これは、躁鬱病に関して体験がどうのこうのよりも単にその知識が無いことから来ています。例えば、癌っていう病気は怖いなっていうイメージは現在なら誰でも沸きますよね。これは癌っていう病気に対して知識が浸透しているからです。盲腸なら腹膜炎にならないように気をつけなくちゃっていうことも分かりますし、痛そうだねっていう気づかいや感覚もすぐ思い浮かぶと思うんです。それは、盲腸を経験しているからじゃなくてその病気をよく知っているからだと思うんです。しかし、残念なことに今の日本社会は精神系のトラブルに対してあまり知識が浸透していません。ストレスに対してはようやく理解が進んできましたが、それ以降の身体に影響をきたすトラブルに対してはまだまだ遅れています。ですから、あなたを傷つける周囲の言葉は端的に言えば無知が原因になります。でもその無知は友達そのものに原因があるわけではなく、社会的に全般的に理解が遅れているからです。
ですから躁鬱は比較的メジャーなもので誰だってなり得るし、またなったらどうすれば良いのかという知識そのものを、社会全体の人にもっと知ってもらわなければなりません。でもいきなり社会という大勢の大衆を相手にしても漠然として何も戦略(starategy)は立たないわけで、そういう時は周囲の人になるたけ知識を共有して説明をするという草の根作戦が有効になりますしそれが定石です。(Think Globally, Act Locally.)今ではインターネットも普及しているので場所を飛び越えて知識を共有することもできます。”一番下の方が答えていらっしゃる方法がベスト”だと思いますよ。他に本を購入して簡単にまとめてレポートのようにして渡すという手もあります。またホームページなんかを自分で作るというのも手だと思います。あなたの周囲だけじゃなく、あなたの知らない人で同じように困っている人に何らかの有益な知識と情報をあなたが与えてあげられるかも知れませんよ。こうして少ずつ知識を広める活動をして長い時間かえていけば社会的にも精神系のトラブルに対する理解が深まっていくのではないかと思っています。
私自身はパニック障害者です。広場恐怖もあります。やはり時々私のとる行動が周囲の人によく分かってもらえず、何でもないような言葉の裏で実は本人は傷ついていたりやり場の無い歯痒い思いもします。でも、現状では甘受するしかないと思ってます。ややnegativeな考えになってしまうのですが、治療が確立している時代にいるだけまだマシな方か、と私はそう捉えてます。
友人から聞いたのですが、躁自体もつらいものです。お気持ちをお察しします。