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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:紙幣や硬貨のデザインのモチーフについて)

紙幣や硬貨のデザインのモチーフについて

このQ&Aのポイント
  • お札やコインのデザインには、偉人や政治家、芸術家、童話や物語など様々なモチーフがあります。
  • 童話や物語をモチーフにしたお札やコインも存在し、夢の世界を感じるデザインになっています。
  • 一部の国では金貨や銀貨が流通しており、ロマンチックな雰囲気を醸しています。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • pluviose
  • ベストアンサー率74% (112/150)
回答No.1

こんにちは。 どこの国でも紙幣や硬貨は国の顔なのでデザインにはとても気を遣っていますね。 日本もですが過去においては政治家や軍人、武将などが描かれ、外国も事情は変わりません。 また諸外国でも君主国の場合は国王が描かれる事が多いです。 文化人が描かれるようになったのは、概ね戦後の話ですね。 その中に当然作家や画家、音楽家も多く含まれます。 童話作家、及びその作品をモチーフにした紙幣は、おっしゃったフランスの50フラン紙幣の サン・テグジュペリは有名ですね。これは星の王子様の記念館にも収蔵されてるそうです。 ドイツにはグリム兄弟が1000マルク紙幣についていました。 この紙幣には星が空から降ってきてそれが銀貨になったシーンが一部に描かれています。 原作はステルンターラーと言いますが確かに訳せば星の銀貨となりますね。 何か星の金貨というドラマがあったようですが、原作とは関係ありません。 当然ですが、童話王アンデルセンもデンマークの10クローネ紙幣にありますね、 童話の一シーンも付いています。 公式には発表になっていないのですが、スイスのかなり古い(第5次紙幣)50フラン紙幣にはアルプスの 少女ハイジが、100フラン紙幣にはその友達のペーター少年が山羊と共に描かれていますよ。 スウェーデンの今使っている20クローナ紙幣は、セレマ・ラーゲルレーヴの肖像で裏は作品の ニルスの不思議な旅の一場面です。 欧米の紙幣で童話がモチーフなのはこの程度でしょうか?残念ながらアリスの紙幣はありません。 作家の紙幣では、スペインには古い物にドン・キホーテの作家セルバンテスの紙幣がありましたし、 イギリスにはシェイクスピアも肖像になっています。 イギリスは紙幣や硬貨の表には国王の肖像という決まりがあるので、シェイクスピアは20ポンド紙幣の 裏に付いていました。 ノルウェーには劇作家イプセンの肖像が長期に渡って最高額の1000クローネ紙幣に使われていた他、 青春小説を書かせたら誰も右に出る者のはいないとまで言われた、ノーベル賞作家のビョルンソンも 50クローネの肖像でしたね。アルネ、日向ヶ丘の少女など、名作があります。 先ほどのラーゲルレーヴもノーベル賞作家です。 日本の2000円紙幣の裏には源氏物語の一場面が付いていますよね。 これは日本の紙幣としては非常に珍しいですね。 他にはあまり記憶がありません。私は欧米の主要な国の紙幣以外はあまり詳しくありませんので、 この他の国々の紙幣に童話作家の肖像があることも考えられます。 しかし、最初に書いたように、紙幣は国の顔です。ですからその肖像になるべき人物はどうしても 知名度の高い人物が優先されますね。童話作家の場合、グリム兄弟やアンデルセンのように その名前を知らない人がいないというレベルでないと採用されないと思うのです。 私見ですがC.L.ドジソン(ルイス・キャロル)はやや知名度が低いように感じます。 また作家も人数が多いのでノーベル賞クラスの作家でないとあまり採用されないようです。 コインに関しては、通常のコインで文化人の肖像が付いた物は非常に珍しいのです。 大体は国王、大統領、英雄、軍人などが多いですね。 ただ、現行のユーロコインを見ると、スペインの10、20、50セント硬貨にはセルバンテスの 肖像があるほか、作家ではありませんが、モーツァルトの肖像はオーストリアの1ユーロコインに 描かれています。 記念のコインには童話作家のコインも多くあります。デンマークにはアンデルセンシリーズがあって、 人魚姫や醜いアヒルの子のシーンが描かれたかれた物があります。 このコインは金貨と銀貨と黄銅貨があって黄銅貨は、50州クォーターと同じく、普通に流通しています。 童話ではありませんが、ギリシャ神話の一場面がギリシャの2ユーロコインに描かれています。 これは牛に化けたゼウスがエウロペを略奪する場面です。ご承知のようにヨーロッパの名称は このエウロペの名前から、またボスフォラス海峡は牛に化けたゼウスに因んだ名称です。 スイスにはハイジのデザインの金貨もありました。これは流通用ではありませんけどね。 50州のコインと同じようなレジオンをモチーフにしたコインはカナダにもあるんですよ。 やはり25セントです。日本も数年前から47都道府県をモチーフにした地方自治60周年記念のコインが 毎年6種類程度発行されていますが、これも流通用ではありませんね。 金貨は昔は金本位制度の下で、本位貨幣として、コインに表示してある金額分の金を含むという主旨で 発行され流通していました。 紙幣は全て、金貨の裏づけのある物(兌換金券)しか信用されていませんでした。 しかしこれは金の価格が世界的に1オンス35ドルという公定価格であり、金の個人での保有が制限 されていた時代だから成り立ったのですが、自由経済になり、為替も金価格も変動相場になった現在、 維持できる制度ではありません。従って、流通用の金貨は全て戦前に姿を消していますね。 今でも日本をはじめアメリカやイギリスでも金貨が発行されますが、あくまでもこれは収集用の物や、 地金としてその時の金相場で取引される物です。 先日ご紹介したUSDの2ドル紙幣、レッドシールの。あのシールの色が黄色なのが、兌換金券、 つまりゴールドサーティフィケートです。券面にちゃんとこの紙幣と金貨を交換する旨記載が ありました。またブルーシールは兌換銀券、シルバーサーティフィケートです。何れも今はありません。 銀貨も1970年代にほとんどの国で流通用から引き上げています。これは写真や工業用に銀の需要が 高まり、地金が不足したからです。 私の記憶では最も遅くまで流通用の銀貨を作っていたのはメキシコだと思います。 1990年代にデノミネーションを実施して、新しいペソのコインが発行されましたが、その時の 高額のコインは外側が金色の銅の合金で中央部が銀でした。でもこのコインも1995年くらいからは 銀の部分が白銅に変わってしまいました。 今でも運がよければ市中で銀貨を手に入れる事が出来るかもしれませんが、製造中止になってから、 6年経過しているので大半は回収されてしまったと思います。 下の写真はデンマークのアンデルセン生誕200年記念童話シリーズのうち、人魚姫の10クローネ金貨です。 表はマルグレーテ2世女王、裏は人魚姫です。(出典:デンマーク王立造幣局)

petittin
質問者

お礼

質問をみつけてくださり、ありがとうございます。 そして、いつも的確で分かりやすい説明に感謝しております。 先日、母にハーフダラーについて覚えているか確認してみました。 やはり返還前の沖縄でも流通していたようです。ただ、母はまだ子供だったのでクォーターもハーフダラーも高価なものだと思っていたと言っていました。 レッドシールとブルーシールにはそのような意味もあったのですか。大変参考になります。 やはり、グリム兄弟、アンデルセンはあるのですね。 小学生の頃、グリム童話は全て読みましたが星の銀貨は記憶にないです。読み返してみようと思います。 ニルスやハイジもお札になっていたのですね!これは大変気になります。 そして、添付のアンデルセンの金貨、とっても素敵ですね。 ルイス・キャロルは確かに作家が本業ではありませんものね。アリスがお札になるのは難しそうですね。。 そういや、2000円札には源氏物語が・・・。結構身近なところにありましたね(笑)。 でも、これは日本では大変珍しい図案なのですね。 最近、お金に対して興味が沸きました。本当に奥が深いですね。 硬貨で気になったのは、やはりアンデルセンシリーズでしょうか。 ギリシャ神話とハイジもあるのですね。 ハイジの硬貨は流通用でないとのことですので、中々手に入れることはできませんね。 そうですか、今のユーロの硬貨にはモーツァルトの肖像があるのですね。 意外にも、銀貨が最近まで流通していたのはメキシコですか。 やはり銀の部分が白銅に変更になるのですね。 アメリカの50州クォーターも気になりますが、カナダにもあるのですね! そして、日本にも。(流通用でないのが残念です。) 折角作るのだから、流通用にしてもらえれば旅をする楽しみも増えそうだと思うのですが・・・。 画像の10クローネ金貨は本当に素敵ですね。 今度はコインの展示会など行って、自分でも色々見てきたいと思います。 いつもモヤモヤしていた部分をきちんと解説戴いて、ありがとうございます。

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