• ベストアンサー

免疫組織染色.抗体タグは種類によって何が違う?

生物学初心者です. 抗体タグについていくつかわからないことがあります. アドバイスをいただけると幸いです. 免疫組織染色に使用する抗体タグには, 6xHis,HA,c-Myc,FLAG,GFP などを代表して,約30種類前後あると思います. これらのタグの違いとして, サイズ(アミノ酸残基数)が違うのは自明です. わからないこと - 具体的にどんな性質の違いがあるのでしょうか? - 染色方法に寄って使い分けるのでしょうか? - タグ間に良し悪しがあるんでしょうか? - マウスやハエなど宿主によって適切なタグは変わるのでしょうか?

  • 42mg
  • お礼率98% (307/313)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • negigi
  • ベストアンサー率60% (86/142)
回答No.1

IPかWBか大量精製かの、目的によって使い分ける事が多いです。 FLAG、c-Mycといったペプチドタグは、その特異的な抗体を用いて精製しますが、 溶出時にそのペプチドが必要となるため、大量生成には向きません。しかし、抗原-抗体反応の特異性が高いため、WBやIPなどの実験にはよく用いられています。低分子の中でも、HisタグはNiカラムを用いて精製できるため、低分子タグを用いて大量精製したい場合にはHisタグを使うことが多いです。 挙げられた中にはありませんが、高分子タグとして代表的なものに、GSTやMBPがあります。これらは、酵素-基質の相互作用を利用して、吸着-分離させることができるため、大量精製に向いています。また、抗原-抗体反応も利用でき、IPやWBで使われる場合もあります。 GFPのようなマーカータグは、組織内の融合タンパクの挙動をダイレクトに追いかける事が出来ます。これにより、組織培養系で生きたまま目的のタンパクの性質を調べることもできます。 タグとタンパクの組み合わせによっては、タンパクが合成されない、されても封入体に行ってしまい、溶出されないなどといった問題があるため、自分の場合、いくつかのタグで作って、一番うまくいくコンストラクトを選択しています。また、タグによっては、抗体反応で内在性のタンパクとクロスリンクすることもあるため、事前に調べておくことはします。

42mg
質問者

お礼

大変参考にさせていただきました. GFPタグがライブイメージングに使えるのは魅力ですね. いくつかのタグを使ってみて検討してみようと思います.

関連するQ&A

  • 免疫染色について(抗体)

    免疫染色に用いる抗体において同じ物質に用いるものでも、エピトープがC末端のものとN末端のものがありますが、どのように使い分ければいいのでしょうか?ペプチドの合成系を見たいのであればC末端のものを使用すればいいのでしょうか?抗体作成をしたりするラボではないため、そもそもポリクロでこのような違いがあることが充分に理解できておりません。初歩的なことかもしれませんがどなたか教えてください。

  • GFP融合タンパク質と抗体が反応しません。何か良い方法はないでしょうか?

    A:以下に、実験方法を書いたのですが、どこに問題があるのでしょう? B:GFPやその関連のタンパク質の融合タンパクを使われた方で抗体と反応しなかったことはありますか? Aについて、 酵母細胞内で、GFP融合タンパクを発現させて、 蛍光顕微鏡観察で発現を確認しました。 そこで、 ・WesternでGFP抗体と反応させてみたましたが、 バンドがでません。 ・免疫沈降後SDS-PAGEやって見てもだめでした。 条件を代え、 1:抗体濃度を変えたり、抗体反応も、オーバーナイトにしました。 2:Westernの条件で、PBSをTBSにしたりしました。 3:Westernで使うタンパク抽出方法は「サンプルbufferでボイル溶解」から、 「1:集菌した酵母にサンプルbuffer・プロテアーゼインヒビターを加え、加熱(100度)2:ガラスビーズを加え、ボルテックスで破砕、加熱、3:遠心」に。 抗体は、マウスIgGを使っています。 B:について、 論文で、ある種のGFPとの融合タンパクはWesternでは 抗体と反応しなかった。 と書いてあったものがあると、人づてに聞きました。 やはりTagをHAやMyc、Fragに変えたほうが良いのでしょうか? 長々とすみません。書き方が的を得ていないかもしれませんが、教えてください。お願いします。

  • 免疫染色の方法について(モノクローナル抗体の場合?)

    マウスを用いて免疫系関連の研究をしている修士2年です。研究室3年目にして恥ずかしいのですが質問です。 現在、ある内分泌器官を、DABを用いた酵素抗体法(ABC法)で染めて、あるペプチドを産生している細胞の頻度及び分布を調べようと思っています。用意した物とプロトコルは以下です。 ・組織サンプル(ブアン固定→パラフィン包埋→4μm切片) ・Elite ABC kit(内容:Blocking用Goat血清、biotin結合2次抗体、ABC溶液) ・1次抗体(Rabbit anti-(そのペプチド)antibody) プロトコル・・・通常の脱パラ、浸水化、抗原賦活化(一応)、内因性ペロキシダーゼ除去→kitのプロトコル(1次抗体は4℃o/n) この1次抗体は、ある先生に紹介されて知り合った他大のA教授に分与していただいたものです。A教授とは直接お会いしたことはなく、メールや参考文献も自分の指導教官であるB教授を通して受け取っています。A教授はこの1次抗体を自分で作成(既知のアミノ酸配列からペプチドを合成→ウサギに投与→血清から精製)して、その抗体を用いた染色で論文を沢山出しているような方です。その論文を参考にして、今回のプロトコルを組んで染色してみたのですが、全然うまくいきません。組織内の細胞がところどころポツポツ染まるはずなのに、赤血球と血管内皮細胞以外の組織細胞全部がベッタリと染まってしまうのです。A教授の染色で私の染色と異なる点は、動物がラットであること(問題のペプチドは両種で保存されていることが分かっている)、kitを使っていないこと(ABC法ではなくPAP法、発色は同じくDAB)のみです。 こんなことはA教授に聞けばいいのですが、うちのB教授は少々プライドが高いところがあって難しそうなのです。それに、B教授はもともと免疫染色が得意ではないようです。B教授は今のベッタリ染色像が正しい染色像だと思っていて、このまま私の論文まで持っていくつもりみたいですが、色々な参考文献を見ている私としては、このベッタリ具合は絶対何かおかしいのです。(でもB教授は私の意見はお構いなしです(ノд・。) )だって本当は、下垂体のACTH細胞くらいくっきり染め分けることが出来る抗体なんです。先入観を差し引いても、ラットとマウスでこんなに違うとは到底思えません。 さて、長々と読んでいただいてありがとうございます。。。質問は以下です。 1.私の染色方法やkitで、「もしかしてここのミスかも・・・」と気になる点があったら教えてください。(モノクローナル抗体を使った染色にはもともと不慣れです。) 2.指導教官であるB教授に「待った!」をかけるために、いい策はないでしょうか???(この質問に関してはカテ違いかもしれませんが・・・。)

  • 抗体とその使用法の違いについて

    とある会社が出している抗HA抗体は多くの種類があるのですが、抗体によってがELISA、免疫沈降、ウエスタン、など、使用法で、できるものと、できないものとがあるのですが、その違いは抗体の何によって決まっているのですか?

  • 間接蛍光抗体法について

    初めて間接蛍光抗体法を行います。 一次抗体に、抗人モノクローナル抗体(免疫動物マウス)は50mg/200μLを購入しました。 二次抗体は、次の二つがあります。 抗マウスIgG(全分子)抗体, F(ab′)2フラグメント-FITC標識 ヤギ宿主抗体。 抗マウスIgG抗体(全分子)抗体–FITC標識 ヤギ宿主抗体。 1.製品の違いをお教ください。 2.一次抗体の液量からして、二次抗体はどの程度の量を購入すれば十分でしょうか。 ご教示よろしくお願いいたします。

  • パルスチェイス・免疫沈降法について

    論文を読んでいるのですが、パルスチェイス実験についてわからなくて困っています。酵母内での目的タンパク質(免疫沈降のためHAタグ付き)の発現量を見るために、パルスチェイスと免疫沈降を行っているようです。 論文を読んでわかる大まかなプロトコールは以下のようです (1)細胞をExpre35S35Sで10分パルス(35Sメチオニンと35Sシステインで標識) (2)20mMのメチオニンとシステインを含む培地でチェイス (3)細胞を破砕 (4)anti-HA抗体による免疫沈降 (5)SDS-PAGEとfluorographyで解析 とあります。 疑問点 ・パルスのあとに(2)の操作でメチオニンとシステインを添加するのは何 故でしょうか?チェイスという操作が具体的に何をするのか教えてい ただきたいです。 ・(5)の操作でSDS-PAGEを行うのは理解できるのですが、fluorographyで解析とはどういうことでしょうか?35Sを蛍光で見ているということなんですか? ・そもそも目的のタンパクを見るために、35Sで標識する必要があるの ですか?免疫沈降だけでは駄目なのでしょうか? 非常に困っているので、疑問点が一つでも解決して頂ける方はお願いします。

  • Serine conformationって?

    ある医学系の論文で出てきたのですが、ある種の蛋白の特定のアミノ酸配列に対して反応するmonoclonal抗体についての内容で、抗体作製時の抗原がウシ由来の蛋白で、それを用いてヒトの組織を免疫組織染色すると、その蛋白が正常のものではほとんど染色されることはなく、リン酸化等の修飾により変性が進み、構造が変化したものが陽性に染色されるとのことです。 その原因として、ある特定の位置のアミノ酸がウシではserineであるのに対し、ヒトではprolineであるため、正常の蛋白はいまいち反応しないものの、その変性した蛋白で陽性反応を示すのは、prolineが "serine conformation"を起こしているためと結論づけています。 このserine conformationとは、一体どのような状態なのでしょうか?

  • 免疫染色の2次抗体について

    Donkey anti-Goat IgG, biotin-SP conjugate, Species Adsorbed: H, M, R, Ch, Gp, Eq, Ht, Rb という2次抗体について教えてください。 現在、上記の抗体をGoat1次抗体に対して使用していますが、Species Adsorbed: H, M, R, Ch, Gp, Eq, Ht, Rb ということはマウスの1次抗体にも吸着してしまうということなのでしょうか? 今後、マウス1次抗体を使用するため、2次抗体を別に購入しようと考えているときにもしかして、、と思いまして。。 また、HRP conjugateとBiotin conjugateは使い分けをどのようにしたらよろしいでしょうか?ABC法で増感するのにあたりちょっと悩んでおります。 よろしくお願いいたします。

  • 免疫組織染色

     医学部大学院生ですが、免疫組織染色で悩んでいます。 やり方は色々書いているのですがさっぱり・・・です。まず、還流固定で取り出した臓器をどのように保存しておくのが良いでしょうか?凍結保存ですか?それともパラフィン固定でしょうか?パラフィン固定するその前に4%?10%? パラホルムアルデヒドで保存?免疫組織染色する前に長期間保存しておくにはどのような方法が良いでしょうか?

  • rabbitで作られた2種類の一次抗体でで組織切片に対して二重免疫染色

    rabbitで作られた2種類の一次抗体でで組織切片に対して二重免疫染色をしたいのですが、どのような方法があるでしょうか?