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ヨーロッパ諸国では屋根の雪下ろしはしないのですか?
日本では毎冬、屋根の雪下ろしをしていて滑って落ちて何十人の方が亡くなっています。 ヨーロッパでも雪の多い地方がありますが、屋根に積もった雪は放置しているのでしょうか? 石造りだから、いくら積もっても家が押しつぶされる心配をしなくていいのでしょうか? 日本では、雪がどっさり降る地方では1日に何回も、家の前などを除雪する作業で高齢者などは非常に苦労しているのですが、ヨーロッパにはこういう問題はないのでしょうか? よろしくお願いします。
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降雪量と住まいに関しては日本とヨーロッパは比較にならないのです。 日本ほど降雪量の多い場所に、人口数万以上の町が有るのは欧米には見あたりません。 日本だけです。 下記URLでは青森の降雪量が欧米の町に較べダントツですが、青森も日本の 人口数万の豪雪の町と較べると幕内下位という位置です。 http://www.jice.or.jp/quiz/kaisetsu_05.html#06 日本の町では、家並みが狭い敷地に軒を連ねるように並んでいます。 雪国では隣家との間隔は広めに取って有りますが、一部2階建ての 家が多く、1階部が雪に埋まるのを避けるためにも除雪が必要になります。 欧米では、屋根裏部屋も含め4,5階建ての石作りの家です。 頑丈に造られているうえに、屋根の傾斜は急なので、日本の10分の1程度 の雪なら、自然に落下させても特に問題は有りません。 落ちた雪を除雪するのが大変なことはNo.1の回答にも有るとおりです。 建物が道路の歩道に面している場合、落下する雪が歩行者に当たる危険性が有ります。 ドイツの街では雪が緩んだ日には、Vorsicht!! Dechlawine!(注意!屋根雪崩!) と書かれた小さな立て看板が落下危険箇所には立ててありました。 雪下ろしを説明するのに苦労した記憶があります。 聞く側からすれば、なんでそんな馬鹿な街の造り?というイメージだったと思います。 欧米の一戸建ての家は3階建て以上が多いので、雪の降る地方の家は屋根の傾斜を 急にし、入り口は雪の少ない側や南側に設け除雪の労を少なくしているようです。 それでは、山の中の一軒家は? 冬の間は雪に埋もれるままで、春に掘り起こす山小屋方式です。 ちなみに、スイスやオーストリアのスキー場でも降雪量は日本の豪雪地の町に 及びませんので、民宿等では冬の間雪下ろしはしないようです。 大きな宿泊施設でも雪整理程度の除雪です。 道路確保の方が課題ですが、スペースが有るので道脇に雪を押しのけて置くか ロータリー除雪車で吹き飛ばして置くだけで十分などです。 日本の街で見られる、除雪した雪をダンプに積んで、雪捨て場まで運ぶ事は 有りません。 昔は、多くの人が狭い地域で雪が降ろうが灰が降ろうが助け合って生きてきました。 雪下ろしも人手が有る内はそれほど問題にはなりませんでした。 過疎化と高齢化と車時代の今は、それに合った住まいと住環境を考える必要があると 思います。 今年は雪下ろしをしましたが、2階の庇から突き出した深さ1.5mの圧雪を切り落とすと、 すごい地響きがします。 高い屋根の上で、これを10年後20年後もできるかと、つい考えてしまいました。 高齢になったら、小さな家に移る、家を取り壊す、買い物のし易い所に引っ越す等の 対応を考えています。ちなみに、古い家は雪下ろしをしなくても済むように補強中です。 個人的解決ではなく、社会全体として考える問題かとは思います。
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- KonanEdo
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ヨーロッパの雪が多い国の建物の多くは、屋根に積もらない形に設計してあります。 むしろ、道路と家までの雪かきが大変だそうです。 アメリカでも毎朝1時間以上は必要だって方もいました。
補足
早速の回答ありがとうございます。 日本でも最近の家は屋根の傾斜角度を鋭くしたり、ゆるい場合はヒーターを入れて溶かすようにしたりしていますが、古い家は傾斜角度も緩やかでなかなか自然には落ちて行ってくれません。 >屋根に積もらない形に設計してあります というのは最近の家のことですか?それとも何百年前から伝統的にそういう建て方をしているということですか? そう言えば教会の屋根だけじゃなくて、一般家庭の家の屋根も傾斜角が鋭いような気がしますね。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 欧米の降雪量がそんなに少ないとは意外です。 時々欧米での大雪のニュースが流れて来ますので、無意識のうちに日本と同じくらいの雪が降っているのだろうと思っていました。 実は私は、本州の雪の降らない暖かい地方から北海道に移住して来たのですが、毎年、雪下ろしの作業中に滑落して死んだというニュースが何度となく流れますので、心が痛み、ヨーロッパの降雪地帯ではどうしているのか、いい解決法はないのかと思って質問したわけです。 行政として取り組んでいる様子はないですね。