理系出身の法律家へ‐“私人逮捕詐欺”とは?

このQ&Aのポイント
  • 一つの条文の中の特定の用語の意味が、時と場合や行為者によって変わるのは、理系的視点から言えば論理破綻です。しかし「法学」や「法律運用」の世界では、平気でそのようなことが行われているようです。
  • 現行犯への実力行使には、警察官と私人では許容限度が異なるのかについての疑問があります。
  • 理系出身の人が法学の考え方に初めて触れたときには、文系独特の論理展開に戸惑うことも少なくないようです。
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理系出身の法律家の皆様へ‐“私人逮捕詐欺”について

理系出身の法律家の皆様へ‐“私人逮捕詐欺”について 【1】 一つの条文の中の特定の用語の意味が、 時と場合や行為者によって変わるのは、 理系的視点から言えば【論理破綻】です。 しかし「法学」や「法律運用」の世界では、 平気でそのようなことが行われているようです。 日常でよく耳にする「逮捕」の定義については、 実は非常に曖昧でうやむやな点があります。 (→詳細は以下リンク先の質問文で触れました。) あなたはこれについてどう思いますか? ・現行犯を自分で警察署へ捕縛連行したいと思ったのですが・・・。  http://www.hou-nattoku.com/qa/qa0000003809.html ・現行犯への実力行使:警察官と私人とでは許容限度が違う?!  http://www.hou-nattoku.com/qa/qa0000003800.html 【2】 理系出身の人が、法学の考え方に初めて触れたときには、 文系独特の論理展開に戸惑うことも少なくないようです。 あなたが戸惑った経験について教えてください。 【3】 「三権分立」を導入している「民主主義」国家においては、 判例や裁判例は、理論上は「法源」とならないはずです。 情報社会化の急速な進展に伴い、生活スタイルは変わり、 脅迫や名誉毀損の形も変わってきています。 それなのに、日本の法学界は(実務界の人達の考えまで)、 「古い判例」(前例)に囚われ過ぎているように思えます。 あなたはこれについてどう思いますか? 昨年に「裁判員制度」が導入されたことも踏まえた上で、 意見をお聞かせいただけると幸いです。

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  • w_letter
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回答No.1

こんばんは。 もともと、色々な解釈ができるように、できてるんだな。 それを、1つの意味としとらえようとするから、悩むんだな。 判例にとらわれるのは、逆に言えば、解釈を1つにしようとしているんだな。 >文系独特の論理展開 こんなもんに、惑わされるぐらいなら、最初から手をださないことだな。 「裁判員制度」は、単なる○○なんだな。 それに、おどらされている人を見るのが、かわいそうだと思うんだな。 質問者さん、あなたが本当に、関わりあいたいと思うなら、自分で実感すべきだな。 本当の、どす黒い世界を・

fuss_min
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 また、、、抽象的(中傷的?)な回答だな。 何を言いたいのか曖昧でよくわからないけど、 とりあえず貰った回答にコメントでもしようかな。 >もともと、色々な解釈ができるように、できてるんだな。 >それを、1つの意味としとらえようとするから、悩むんだな。 >判例にとらわれるのは、逆に言えば、解釈を1つにしようとしているんだな。 私は、充分に捕まえられるはずの現行犯人を、 自らが逮捕監禁罪に問われるおそれから、 みすみす逃したことがある。 それで怒りが収まらない。 文系の学問というのは、理系とは違い、 人間の主観的価値判断を含むため、 曖昧な点がある。 世界普遍的な理系の学問とは異なり、 同じ行動でも文化によって価値解釈が分かれる。 特に法学は、いくつのも解釈ができるように、 「グレーゾーン」を大きく持たせている。 そんなことはわかっている。 規則に「グレーゾーン」が大きいということは、 それだけ権力者に都合の良いように、 規則が運用される危険があるということ。 「三権分立」といっても、 三権が互いに相互監視するシステムである以上、 裁判所の人事には行政が絡む。 上級裁判所に行けば行くほど、 判決が行政に甘くなるのはそのせいだろう。 でも学校で教師がそんなことを生徒に教えたら、 クビになりかねない。 (先公も大変だ・・・。) >質問者さん、あなたが本当に、関わりあいたいと思うなら、自分で実感すべきだな。 >本当の、どす黒い世界を・ 「逮捕」に関してだけじゃなくて、「名誉毀損」に関しても、 法律には曖昧な点が多い。 特に日本の法律は曖昧な点が多い。 権力者に都合のいい運用ができるように、 わざと曖昧にしているのではないか。 公益を図る目的であれば、真実を公開することにより、 他人の名誉を傷つけても罰せられないそうな。 だけど公益とは一体何だろうか。 当て逃げ犯の画像がネット上の動画サイトで公開され、 犯人が会社をクビになる事件があった。 でももしも、犯人が有力私人(大企業の社長一族)であったら、 逆に公開した方が名誉毀損で逮捕されていた 可能性はありやしないだろうか? 格差社会が進んで本当にそういう社会にならないか心配。 汚い権力者はますます女にモテるようになり、 そうでない人間はますますモテなくなる。 「良心の呵責」は打算の産物で、この世から法律がなくなれば、 殺人者や悪い事をしても捕まらない特権階級が 強い男としてモテモテになるかもしれない。 そういう男をくっついた方が子孫繁栄には有利だから。 女なんて、そんなものかも知れない。 ああ、どす黒いね・・・嫌だね。 だけど、法律なんていうものは所詮人為的なもの。 厳然たる自然法則の前では、人為的規則は無力である。 あまりにも権力者がやりたい放題だと、 いつか大衆の怒りを買う。 そうなると法律も社会秩序もあったもんじゃない。 それは歴史が証明している。 これについては歴史学や法律学(文系)だけじゃなくて、 生物学や動物行動学(理系)の専門家も、 同じような考えを持っているんじゃないかな。

fuss_min
質問者

補足

さて、理系出身の法律家なんて、そう多くはいないし、 そろそろやめて新しい質問に移ろうかな。

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