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奨励会三段「勝てば昇段、負ければ退会」

yoishoの回答

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  • yoisho
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回答No.5

内容はよくわかりませんが、NHKの番組で 岡崎洋六段の昇段をテーマにしたと思われる物がありました。 http://archives.nhk.or.jp/chronicle/B10001200999312180130079/ もしかしたら、ご覧になったのはこの番組かもしれません。 ただ、奨励会の規定では三段リーグで勝ち越し続けていれば、 29歳までは在籍することが可能です。 岡崎六段は、リーグ戦が始まった時点では退会の可能性もありましたが、 最終日の時点では12勝していましたので、 たとえこの日に2連敗しても強制退会にはならなかったはずです。 ですから「負ければ退会」ではなかったかと思います。 最終日の時点で、「勝てば昇段、負ければ退会」のケースを http://www.ne.jp/asahi/yaston/shogi/syoreikai/3dan/index.htm で調べてみたところ、以下の2名の方が該当していました。 ざっと見ただけですので見落としがあるかもしれませんが、 (以下、敬称を省略させていただいています。) 第17回三段リーグで、野間俊克が自身は2連勝で、かつ 田村康介が1敗、金沢孝史が1敗、堀口一史座が2連敗の時 昇段、それ以外は退会。 第40回三段リーグで、水津隆義が自身は2連勝で、かつ 下の6人の内5人が以下の勝敗の時、昇段、それ以外は退会。 豊島将之が2連敗、伊藤真吾が2連敗、及川拓馬が1敗、 加來博洋が1敗、金井恒太が1敗、大石直嗣が1敗 No.4の方が紹介されている愛達治さんは、 この時の第18回リーグ戦の最終日の時点で8勝8敗、 年齢も上限を超えており、たとえ連勝しても退会は決まっていました。 (どうせダメなので)最終日の対局の辞退を申し出て、 奨励会幹事の棋士に叱られたというエピソードがあったそうです。 以下蛇足ですが、この第18回三段リーグ戦はドラマが満載でした。 No.1の方がおっしゃっていますが、三段リーグの有名なエピソードです。 中座真は上記の岡崎と同じような状況(勝ち越し→残留)でしたが、 26歳を区切りとし、ここで昇段できなければ奨励会には残らず、 棋士を諦め郷里へ帰ることに決めていたそうです。 1局目はなんとか勝ちましたが、自力がかかった2局目に負けてしまい、 絶望的な思いで将棋会館を後にしようとしたところを呼び止められます。 帰るに帰れず、靴箱の前でうろうろしていました。 やがて競争相手が次々敗れ、昇段の知らせを聞いた瞬間、 全身の力が抜け、その場にへなへなとへたり込んでしまいます。 壁にもたれ両手で顔を覆ってうずくまっている姿を写した1枚の写真は、 三段リーグの厳しさをあらわす、将棋史に残る名ショットとされています。 その中座真が三段リーグ最終局で敗れたのは、 三段リーグ編入試験新設後初の合格者となり、 34歳でプロ棋士へ再挑戦(残念ながら結果は叶いませんでした)した、 今泉健司でした。 (彼は2007年度に2手目△3二飛戦法で升田幸三賞を受賞しています。) この時、愛達治と同時に年齢規定で退会したのが、あの瀬川晶司です。 そして、先日その瀬川はフリークラスからC級2組への昇級を果たしましたが、 その昇級を決めた時の対局の相手が中座真。 このリーグのもう一人の四段昇段者は堀口一史座。 彼は、同日に行われた奨励会幹事による恒例の昇段祝賀会を プロを断念したり、これからも苦しい戦いを続ける仲間がいる中で 参加するわけにはいかないとして辞退しています。 ドキュメンタリーがいくらでも作れそうな第18回リーグでした。

SpiralGalaxy
質問者

お礼

とても詳しい回答、ありがとうございます。 リンク先のページ拝見しました。 内容はわかりませんが、タイトルからすると私の観た番組かも知れないという確率がかなり高そうな気がします。 三段リーグ、本当に厳しい世界ですね~。 リンク先の三段リーグ成績表というのも拝見しました。 この表の中から「勝てば昇段、負ければ退会」のケースを抽出していただき、ありがとうございました。その時々のリーグで「年齢制限のため今期限りで退会」という方がたくさんいるのに驚きました。またリーグ戦参加者は第1回の時の2倍ぐらいになっていて、ますます厳しい世界ですね。 質問文に挙げた「ふたりっこ」の雨宮三段の敗北->退会というのが結構衝撃的だったですが、現在の規定では、勝ち越せば少なくとも次のリーグには参加できるとわかり、多少安堵しました。とは言え29歳になれば、同様のシチュエーションも発生する可能性があるわけですが…。 最初に挙げていただいた番組がNHKオンデマンドで観れないのが、本当に残念です。

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