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登山用雨具の、素材について

noname#160718の回答

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noname#160718
noname#160718
回答No.9

 Jagar39です。 >今は晴天時雨天時とも、非ゴアテックスのナイロンキャップをかぶっていますが >今回の事故でいわれているように、高所ではニットキャップ装着が基本でしょうか。  まあ人にもよるとは思いますが、私は夏山にニット帽を持っていったことはありません。寒がりの人は薄手のフリース帽くらいは持っていっても良いかもしれませんが、寒ければタオルでも頭に巻けば済む話ですから。  私がニット帽を装備に入れるのは、高山帯でも11月くらいからです。  10月に降雪があるほど冷え込む時もありますが、それこそタオルを巻いて凌げますから。  私は使いませんが、ツバ付きの帽子すなわちキャップはあった方が良いかもしれません。というのは、レインウエアのフードを着用した時にキャップを被っていると視界が妨げられないからです。  私はフードの仕様には非常に拘っていますが、キャップを被ればある程度レベルが低いフードでも十分使用に耐えるかもしれませんね。  学生時代はロクなフードがありませんでした。ヘルメットの上から被れるフードを装備したレインウエアなど皆無でしたし、単に頭を覆えば良い、という感じでしたから。フードを被った時に背後から落石を受けて非常に危険な思いをしたことがあったので、フードの仕様には非常に拘ってレインウエアを選びます。  フードのフィット性そのものはパタゴニアが図抜けて素晴らしいです。きちんと調整すれば無敵の視界なのですが(しかも被ったまま振り向いても追従してくれる)、調節のためのテープやコードを一切表に出さないという設計のため、調節そのものは少しやりにくいです。  モンベルはフィット感そのものは上の下程度なのですが、調節そのものは非常に操作性が良いです。特に顔周りを調節するコードの終端が顔の前にぶら下がるようになっていると、風でコードが暴れて顔を叩かれたりして嫌なのですが(私はサングラスを割られたことがあります)、その終端処理についてはモンベルは昔から独創的な工夫をしています。  まあ安価なクラスの製品は、そこまで凝った仕様にはなってませんが・・・  夏山だと、フードをきちんとしていれば寒くてどうにもならない、ということはあり得ません。  フードをきちんと調節しない→風でフードが暴れる→フードを外したり外れたりして頭が濡れる→濡れた頭が風に吹かれて冷える→行動能力が著しく減退する、という事態になるわけです。  なのでキャップは私は使いませんが有効でしょう。特に安価なレインウエアはフードの調節システムも廉価版でそんなに素晴らしくフィットするわけではありませんから、キャップで補うのは良いと思います。  キャップは別にゴアテックスでなくても良いです。防水機能はウエアのフードで確保するわけですから、キャップに求めるのは要は"ツバ"ですから。ツバがあることによってフードが視界を邪魔することもなくなりますし、振り向いても楽々追従してくれるわけです。  グローブも私は夏山では使いません。冬山の八ヶ岳あたりでも薄手のフリース手袋がメインのグローブですから。どうしても寒い時だけ中厚のフリース手袋に交換します。(もちろん冬はオーバーグローブはしている)  カミさんは寒がりなので夏山でもグローブ必携ですが、薄手のフリース手袋がベストだと思います。軍手は濡れたら冷たいだけなので、濡れても保温性があってすぐ乾く、という点で薄手のフリースがベストです。モンベルのシャミースインナーグローブを愛用しています。  大雪の事故もそうですが、こういう気象遭難が起きると「寒い」ことに話題が集中します。まあ夏山は素人さんの想像以上に「寒いこともある」のは事実ですが。  でも、単に気温だけで考えるとどんなに寒いといったって7月の大雪や北アの3000m級で日中の気温が氷点下になることはまずありません。  風が吹けばそれだけ体感気温は下がるわけですが、それもレインウエアなどのウインドブレーカーを着ていれば、その影響もほぼシャットアウトできます。  -20℃の厳冬期の冬山で15mの風が吹いていれば体感温度は-35℃になる理屈ですが、身体が乾いていればアンダー+薄手のフリース+アウターの3枚で平気なわけです。  つまり、「身体が濡れる」ことこそが全ての元凶なのです。濡れていればその気化熱だけでも体温をガンガン奪われるし、そこに風が吹けばなおさらなわけです。そういう条件が重なると、気温が25℃もある夏の低山でも「凍死」することがあり得るわけです。  その「身体が濡れる」原因ですが、雨によって外から濡れるのはもちろんなのですが、「汗によって内側から濡れる」ことも多々あります。  ですから山で着るウエアは"暖かければ良い"というものでは決してありません。  夏の高山で雨が降って寒いからといって中間着にフリースなんぞを着て歩くと、人にも依りますが私だったら間違いなく大汗をかきます。するとますます身体が冷えて寒くなるわけです。  特に降雨時に汗をかくことは危険なことがあります。レインウエアを着るとどうしても平常時より蒸れますから、よけい汗をかきやすくなります。ゴアテックスだろうがなんだろうが、大汗をかいてしまった水蒸気まで放出するほどの透湿性能はありませんから、汗をかく→蒸れて暑くなる→よけい汗をかく、という悪循環に陥りがちです。  すると身体は気化熱を奪われているので、ふと休憩した時などに一気に寒くなって動けなくなる、すなわち疲労凍死寸前、という状態になるわけです。  私も何度か危険な状態を経験していますが、「元気に歩いている状態」と「疲労のあまり動けなくなり、体温低下も始まる凍死寸前の状態」は、リニアに移行していくわけではなく、どちらかというと"紙一重"です。動けなくなる時は一気に動けなくなります。  自分であとどのくらいで危険な状態になるか、というのは経験を積まないと(修羅場を踏んでみないと)なかなか判りません。  ですから、とりあえず「身体を濡らすという意味では雨に打たれるのも汗をかくのも同じ」ということだけ覚えておいてください。  という話に薄く関連するのですが、私はレインウエアの仕様についてはフードだけでなくポケットの造りにも拘っていたりします。  レインウエアのポケットって、メッシュ地で造られているモノが多く、つまりポケットを開放することによって「ベンチレーター」として機能するようになっているわけです。よくできたポケットを装備しているレインウエアは、開放して歩くとけっこう熱と湿気が抜けてくれます。  でも、せっかくポケットがメッシュ地で作ってあっても、ポケットのファスナーを開放した時にポケットがちゃんと"開いて"くれないとベンチレーターとして十分機能してくれません。  で、一部のモデルではポケットの周囲に伸縮性がある生地を配置して、ポケットを開放した時にそのテンションでポケットが大きく開いた形を維持する、というモノがあります。  さらにポケットが大きく開くということは、雨が入りやすくなってしまうので、ファスナーは垂直に走っていた方がポケットが開口している時でも雨が入りにくいわけです。  もう廃番になってしまいましたが、パタゴニアのジェットストリームジャケットというモデルがまさにそういう仕様で、ずっと気に入って使っています。このモデルはさらにピットジップまで付いているので、体温調節の幅が非常に広く取れて抜群に良いです。高いですけど。  廉価版ではさすがにそこまで凝った仕様のウエアもないのですが、例のオンヨネのレインウエアはまた秀逸な造りでした。  まずポケットのファスナーがフラップの内側に付いています。これだけでポケットを開口した時の雨の入りにくさが大きく向上するのですが、さらにさりげなくマジックテープで「ポケットを開口したままにしておける」ようになっています。金をかけなくてもこれだけ上手い設計ができるんだ、と感激したのでそのまま購入してしまったという次第です。  今年の現行型がまったく同じ仕様になっているのかは判りませんが。ショップで見かけたらチェックしてみてください。  私はレインウエア(に限りませんが)はそういう「ウエアとしての仕様」の方を重視します。素材なんてそれなりのモノさえ使っていれば何だって良い、とすら思っています。

maple-star
質問者

お礼

キャップの有効性は、やはりありそうですね。 ニット帽も、そこまで?という感じでしたがタオル等で代用することにします。 雨天時の、グローブはよく物色するのですが(手が濡れるのに弱い?) 今年はウエットスーツ生地のような素材のものを、準備しました。 レインウエアのポケットについては、ノーマークでした。 自分の古いウエアのポケットも、見てみると普通のタイプでしたが こんな所に工夫がされてきているのは、少しビックリです。 ショップの店員も、値段の違いは軽さの違い、あとはデザイン!というばかりで、決めかねます。(苦笑) 見るポイントがわかれば、大助かりです。 余談ですが何年も使っているのが、モンベルのストームクルーザーというモデルなのですが 今でも市販モデルが存在し(すっかり変わってるでしょうが)、そのポリシーが受け継がれている事に気がつき モンベルという会社の好感度が少しアップしました。 物づくりに、時間をかけての地道な改良はとても大切だと思います。 ウェア選びに、えこひいきが入るかもしれません?(オンヨネもチェックですね) 毎回の詳しいアドバイス、感謝致します。

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