こんにちは、
簡単にと言うことなので、
位相と定位は、かなり密接な関係をもつものです。
ステレオで、左右のスピーカーシステム(SPS)が同じタイミングで、
同じ音を出す時に(位相が)同相(0度)などと言い、
この時に、左右のSPの丁度、真中に音像が定位します。
歌手が、SPSの真中で唄っている状態が、これです。
(聴き手から見て)歌手の左側に、(左のSPの側で)ピアノが定位している時、
ピアノの音は、ホンの数ミリセカンド秒だけ、左側のSPが
右側よりも、早いタイミングで、音を出しています。
もしも、正三角形の頂点でステレオを聴いているとすると、
左右のSPへの角度は、60度ですから、ピアノの鳴っている位置(左のSPの近く)は、
位相的に、(同相地点を基準にして)+30度とか-30度で、あらわされます。
私たちは、普段、ステレオを聴くときに、楽器や声が聴こえてくる
仮想の位置を、定位と言っていて、この定位を作り出しているものが位相です。
そうして、位相は、音の出るタイミングですから、左右のSPの周波数特性と
ダイナミック特性(音量が大きくなっている時の左右の位相差)があります。
その為に、位相のめちゃめちゃな、SPでは、ひとつの楽器のスケール音・・・
例えば、ピアノを低音から高音まで連続して弾いた音の定位が左右にふらついたり
音量によっての定位のふらつきに、なって聴こえてきます。
という訳で、私たちのオーディオシステムは、
位相をもとにして、定位をつくって、イルージョンを見せる装置です。
補足
ありがとうございます。 harrywithersさんご指摘の箇所、 「位相のめちゃめちゃな、SPでは、ひとつの楽器のスケール音」 まさに、このあたりが今回質問するに至った根拠のような気がしました。 例えば、完成されたCDでも自らMIXする場合でも 仮に、PIANO VO バイオリンと並んだトリオを 正面から普通に録音し、そのまま録音したものを聞いたとすれば PIANOは左から バイオリンが右から聞こえてくるはず!と、 素人的な発想と、ミキサーを通じ、リバーブなどのエフェクトが かかったために、右からもPIANOの音が聞こえてくるといった、 こういう場合、MIXが原因である場合や、 そもそも配線間違いや、マレには逆走しているケーブルを使っていたりなど、そしてご指摘のむちゃくちゃなSP(不良と言う意味で)で聞いた ときに、定位がおかしくなるみたいな疑問が出たという感じです。 ありがとうございました。