無料のセキュリティソフト

質問

「安かろう悪かろう」「安物買いの銭失い」のイメージで、無料ソフトは低性能だと決め付けてました。
セキュリティソフトの更新が近づいたので、インターネットで調べてみると「無料ソフトは市販ソフトより高性能」と紹介してるサイトがいくつかありました。

(1) 無料のセキュリティソフトでも、市販ソフトより高性能ということが本当にあり得るのでしょうか？
(2) 質問というより疑問なんですが、セキュリティソフトでなぜ無料化ができるのでしょうか？
(3) 次は無料ソフトを入れてみようかなと思っているのですが、パソコン上級者以外には扱いが難しいのでしょうか？

よろしくお願いします。

回答No.16

umimarukun · ベストアンサー

すでに多くの回答者諸氏よりご意見が出ていますが、
やや違った角度からみた私見も含めてお話してみたいと思います。

先ず性能面に関しては、市販セキュリティソフト（以下、市販ソフトと略）よりも高性能な
無料セキュリティソフト（以下、無料ソフトと略）は存在します。
例えば、私がここでよくご紹介させていただいているAvira AntiVirは、
ウィルス検出能力に関しては市販ソフトの有名どころを抜いて首位の座をキープしています。
ただ、Avira AntiVirがウィルス対策ソフトであるのに対し、
市販ソフトの多くはファイアウォールなどを含めた総合セキュリティソフトになっています。
これを以って市販ソフトの方が優秀だとか安全だとか言うこと、
つまり、単体セキュリティソフトと総合セキュリティソフトの能力を単純に比較すること
自体に無理があると思うわけですね。
そういうわけで、無料ソフトと市販ソフトとの性能を比較する場合は、
機能ごとに見ていかなければならないと思うわけです。
もちろん、トータル的なセキュリティ構築という面からも安全性を考慮する必要があることは
言うまでもありませんが、それは今申し上げた機能ごとの比較とは別の考察になるでしょう。

次に、メーカーの販売戦略の面から考えてみましょう。
無料ソフトには大抵有料版も供給されていると思います。
無料ソフトには機能制限があるというご回答が既に出ていますが、
何故機能限定なのかということを考えてみると、無料ソフトの位置づけが見えてくるでしょう。
即ち、無料ソフトは有料版を購入して貰うための試用版或いは宣伝版に当たるわけですね。
NortonやKaperskyのそれは期間限定ですが、無料ソフトの場合はほぼ無期限です。
試用版の評価が良くなければ有料版は購入してもらえません。それ故に
たとえ無料で供給するものであっても、メーカーは性能に拘っているはずなのです。
この辺りのメーカー戦略は各社によって若干様子が異なります。
例えば、企業向け販売品を個人使用に限って無料で利用できるというものがあります。
企業を構成しているのは人、つまり個人ですから、
個人の評価が良ければ企業で採用される確率も高くなるだろうという狙いですね。
また、一般向け販売品の機能限定版を、個人使用かつPC1台のみに限って無料使用可能
というものもあります。
優秀な性能を気に入ればフル機能で使ってみたい、という人の心理を突いた戦略でしょうね。
そう考えると、無料で配布しているソフトはメーカーの顔でもあるわけですから、
無料ソフトであるということとその性能・信頼性の間には特に関連はない、と考えられます。

ところで、無料ソフトの扱いが難しいかどうかというと、これは考え方によると思います。
PCを触り始めて間もない初心者や、ゲーム・動画閲覧にしか使っていない初級者には
決してお勧めできるものではないことは確かです。
やはり、セキュリティに関する正しい知識やある程度のPCスキル、
そして何か起こっても積極的に取り組もうという覚悟が必要になります。
さらに、無料ソフトは単機能品が多いので、
スパイウェア対策ソフトやファイアウォールソフトなどと併用しなければならず、
その為にソフト同士の競合や相性の問題を考慮する必要も出てきます。
上級者向けと言われる所以はそこにあるのでしょうか。

ただ、市販ソフトを入れたからといってそういう知識やスキルが必要ないかと言えば、
それはそうではありません。
優秀な市販ソフトでも誤検出することはありますし、それが正しい検出なのかどうかを
判断して適切な処理方法を選択しないと、PCがおかしくなることも起こりえます。
そのようなことから、スキルがなければ市販品を使いなさいとか、
無料ソフトは上級者向けですとかいうことは、一概には言えないと私は考えます。
また、費用的な面だけで安易に無料ソフトを使おうという向きにも賛成しかねます。

質問者さんのPCスキルがどの程度のものなのか分かりませんが、
私の受ける印象はNo.13の回答者さんと同じものです。
あとは質問者さん自身で選択されれば良いと思いますね。

以上、ご参考になれば幸いです。

お礼

「Avira AntiVir -検知率で市販ソフトをぶっちぎったアンチウイルスソフト-」
わたしが質問をするきっかけになったソフトです。

>>そういうわけで、無料ソフトと市販ソフトとの性能を比較する場合は、
>>機能ごとに見ていかなければならないと思うわけです。
得意不得意は必ずあると思います。選択は何を優先するかになります。

>>企業向け販売品を個人使用に限って無料で利用できるというものがあります。
>>企業を構成しているのは人、つまり個人ですから、
>>個人の評価が良ければ企業で採用される確率も高くなるだろうという狙いですね。
個人は無料でも企業向けは有料だったんですね。

>>無料で配布しているソフトはメーカーの顔でもある
なるほど、たしかにそうですね。有料版の評価にかかわります。

各メーカーでいろいろ思惑があるのですね。わたしの予想、「検体収集」はハズレだったみたいです。

>>優秀な市販ソフトでも誤検出することはありますし、それが正しい検出なのかどうかを
>>判断して適切な処理方法を選択しないと、PCがおかしくなることも起こりえます。
そうなんですよ。「ウィルス名」でぐぐらないとダメなんですよね。最初は削除じゃなくて隔離ですけど。

>>費用的な面だけで安易に無料ソフトを使おうという向きにも賛成しかねます。
うう…かなり「それ」です。

常駐機能のないアンチウィルスを入れてみよかなと、現在思案中です。

ありがとうございました。