質問者さんと同じく登山歴30年ほどになります。申し訳ありませんが質問者さんより少し若いですけど。
さて、モンベルのシュラフはラインアップされるシリーズが多いのでダウンだけ説明します。
なお、スーパーストレットをSS、ウルトラライトをUL、アルパインをALPと略します。
・SSダウンハガー(SS)
・UL・SSダウンハガー(UL)
・UL・ALPダウンハガー(ALP)
ご質問はULとALPの違いについてですが、順を追って説明すると、SSダウンハガーがダウンではベーシックモデルで、ULはSSのダウンをより高品質(重量あたりの保温性能が高い)なものにし、さらに生地を極薄のナイロン生地にしたものです。
ALPは、ULからさらにスーパーストレッチシステムを廃してさらに軽量化を図ったモデルです。
スーパーストレッチはNo.1さんの回答のとおりですが、モンベルのカタログにもシュラフの中であぐらを組んでいるモデルの写真が掲載されていたりするため、「伸びること」が利点と思われがちですが、実はそれより「縮んでいる」ことが重要なのです。
「縮んでいる」ため、身体とシュラフの間にムダな空間ができにくく、それだけで保温性に有利なのですが、さらにいわば「ゴムによって内側に膨らんでいる」状態のため、ロフトを確保しやすいという利点もあります。
なので、同じ量のダウンを使っていれば、他社製品よりモンベルのSS製品の方が暖かいということになります。もちろん同じ暖かさなら、他社製品よりダウン量が少ない、ということにもなるわけですが。
その分軽量化できそうな気がしますが、ゴムの重量増もあるので明らかに有利、というわけでもありません。
でも、寒い時には「暖かく寝る体勢」を作りやすいシュラフではあります。
で、ALPモデルはスーパーストレッチシステムを廃してゴムひもの分だけさらなる軽量化を果たしたモデルですが、内側のステッチには部分的にゴムはやはり使っているので、スーパーストレッチほどではありませんが身体にフィットし、ロフトも稼げる構造になっています。
で、どちらを選ぶか、ですが・・・
どっちでも良いですよ。
私もどちらかを買おうと思ったら、お金持ってショップに行ってもレジに行くまでどちらを買うか自分でも判りません。
ULとALPの差は、ALPの方が値段は3,000円安く、重量は約70g軽いわけですが・・・ん~、やっぱり軽くて安いのでALPを買うかなぁ。
そうそう、昔のALPモデルはジッパーを廃して軽量化を果たしていたのですが、現在のモンベルのシュラフはALPも含めて全てジッパーが付いてます。それどころか右ジッパーモデルと左ジッパーモデルを選べます。ついでに右ジッパーと左ジッパーモデルを「連結」することができます。誰がやるんだという感じですが。
さらにULとALPはレギュラー、ロング、ショートの3タイプが選べます。それぞれジッパーの左右が選べるので、1モデル(例えばUL・ALPダウンハガー#3とか)につき、実に6タイプのバリエーションがあるという、「これどもか!」というラインアップです。
ま、売れてるからできるんでしょうけど。
ちなみに私はUL・SSダウンの#4とSSバロウバッグの#3を持っています。良いシュラフですよ。
お礼
一昨年、トムラウシに登ったときに、荷物が多すぎてバランスが悪くなって参ったというのが、今回シュラフを新調しようと思った根拠です。いつも使っているのは、冬用のダウンでして、収納時に25φX35cmくらいあり、その他にサーマレストの古いものを持って歩いてますので、これが嵩張るんです。 このときは、カメラを含めて20kgくらいの荷物だったのですが、70リットルのパックの上にカメラバッグをくくりつけたら、あちこちに引っかかったり体を傾けたときに、そのまま倒れそうになったりとさんざんでした。 シュラフとマットを新調したら、多分カメラ一式(これが嵩張る原因なんですが 笑)を含めても、今のザックに全部はいりそうです。私の選択では、最も容量の小さいアルパインが良さそうですね。ファスナーが付いているというのも夏の平地でも使えそうでうれしいところです。