まず、「気づいた」ということは、診断が下ったということでしょうか。であれば、診断を下した専門家、もしくは信頼できる類似の専門家に、本人が直接アドバイスをもらうのがベストですよね。今は、さまざまな障害に適した指導や仕事のあり方についても研究や実績が進んでいますから、そういう情報も併せて提供してもらえる可能性があります。診断が下るメリットは、そういうことだと思うんです。それまでは「なんで、仕事ができないんだろう。私は無能なのだろうか。どこから手をつけたらいいのだろう」と思っていたのが、「な~んだ、あの障害だったのか。じゃあ、データなどを参考に、あの障害に合った人生を模索すれば幸せになれそうだな」と考えられるようになるために診断があるのだと思うんです。
どのみち、お書きになったような感じの会社員は、程度の差こそあれ、いくらでもいますよね。うちの稼ぎ頭も、かなりそういうタイプです。でも、幸い、適した職業に恵まれました。お友達も適した職業が見つかるといいですよね。要は、見つける前から、卑屈にならないことだと思うんです。
前置きが長くなりましたが、ご親友としてすべきことは、なにも、受診をせっついたり、仕事を探してあげることではないと私は思うんです。むしろ、悩みを忘れられるような、仕事や恋とは無関係の気晴らしにたくさん付き合ってあげて、家から引っ張り出し、ご本人が自信を回復できるほど一緒に楽しんじゃうことではないかと思うんです。そうすれば、ご本人が、ご自分の力で、ご自分に合った専門家や職業を見つけられるんじゃないかという気がするのですが。少なくとも、ご親友までが一緒に不安になっていたら、どうしようもありませんよね。
それから障害の内容によっては、患者や家族の会があったりしますよ。そういうところには「親友」も参加させてもらえる場合があるんじゃないかと思います。いろいろヒントをもらえるかもしれませんよね。保健所などで問い合わせてみてください。ちなみに、報道などを思い返して、よく考えてみましょうよ。今どき、就労も結婚もまったく望めない障害ってありますか?