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登山
剣岳へ登山された方に質問です。 小さい頃から憧れていた剣岳をもっと近くで見たいと思うのですが、前剣までは初心者でも行けますか? 剣岳には登りません。(あくまで)近くで見たいのです。。 来週、雷鳥平付近の山荘に2泊する予定です。 2日目に縦走を予定しています。 ちなみに私は20代後半 女性 週一ペースでスポーツをしています。山は富士山にしか登ったことがありません。 宜しくお願い致します。
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学生時代は毎年3週間ほど剱岳で合宿していた元山岳部員です。一般ルートは剱岳頂上から平蔵のコルまでの下り(カニの横バイ)は何度も歩いていますが、平蔵のコルから剱沢までの区間は2回しか歩いてませんが。(カニの縦バイも2回しか通ってない) 剱岳は一般ルートとしては間違いなく国内では最も難しい山です。 剱沢からの一般ルートが付けられている別山尾根は、実は剱岳頂上に集まる4つの尾根(源治郎尾根、早月尾根、北方稜線)の中で地形的には最も険しい尾根です。鎖がなかったらかなり手応えがある登攀ルートになっているでしょう。源治郎尾根や八ツ峰などのバリエーションルートよりよほど高度感がある場所が何カ所もありますし。 まあ、初心者の単独や初心者同士での挑戦はしない方が良いでしょう。 前剱までなら特に困難ではないのですが、前剱の直前の斜面は急なうえに浮き石だらけで、けっこう気が抜けないところです。過去に落石による死亡事故も何件も起きている場所です。こういう場所は、オンシーズンで周囲にたくさんの登山者がいる、というのが却って"怖い"要素です。自分が気をつけていても上から石を落とされることがありますし、うっかり落石を起こしたら誰かに当ててしまう可能性も高いですから。 剱岳登頂を目指すならもう少し登山経験を積んで、できるなら岩登りの講習くらいは受けてからの方が良いでしょう。 というわけで、私としては前剱も決してお奨めはしません。 剱岳を見たい、ということでしたら、剱沢が絶好のビューポイントです。剱沢の小屋付近からの剱岳は最高に格好良いです。源治郎尾根や八ツ峰のVIフェース群など、剱岳東面のメジャーな岩場はたいてい見えますし。 剱沢小屋に1泊して夕方と朝の剱岳を見てくる、というのは贅沢で良いと思いますよ。お奨めです。 他に剱岳のビューポイントを数カ所。 別山も、剱沢を間に剱岳が真正面に見えて良いポイントです。 剱御前から40分ほどで登れるので、雷鳥平から気軽に日帰りできます。 室堂から少し富山側に下がった天狗平も良いビューポイントです。 剱御前から大日岳に続く稜線越しに剱岳が見えます。ここからの剱岳は、剱沢や別山からの東面のゴツゴツした感じとは少し違い、綺麗な三角錐に見えます。これはこれで格好良いです。天狗平のロケーションが自然の庭園という感じでまた良いので、ここから見る剱岳もまた格別です。天狗平山荘の人は、「天狗平が剱が最も格好良く見える場所」と主張しています(私は剱沢からの剱岳が一番好きですが)。 天狗平は雷鳥平からだと、地獄谷を経て2時間弱ほどで行くことができます。
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またまたJagar39です。 迷わせついでに雷鳥平からの「日帰り剱岳ビューポイント巡り」コースの一提案を。単に今回我が家が歩いたコースなのですが。 雷鳥平~別山乗越(剱御前小屋)~別山往復~剱御前往復~新室堂乗越~雷鳥平というコースです。 ・・・ま、かなり捻くれた歩き方なので誰にでもお勧めできるコース設定ではないのですが、「剱岳ビューポイント巡り」としてはなかなか悪くない、と思います。別山乗越、別山、剱御前、新室堂乗越、それぞれの場所からの剱岳、それぞれ少しずつ雰囲気が変わっていて捨てがたいですし。 コースタイムとしてはかなり楽なコースです。 雷鳥平から別山乗越は1時間半ほどですし、別山乗越から別山と剱御前の往復は、どちらも1時間かかりません。下りは少し遠回りをしているのですが、それでも2時間かかってませんから、歩行時間としては正味5時間半もあれば十分でしょう。 登山が目的でしたら少し物足りないと思いますが、各ポイントでゆったりと時間を取れますし、それでもなおかつ午後早々には雷鳥平に戻ってこれるので、一案としては悪くないかと。 ま、こういう変則的なルートを歩いたのは、私が20年以上もこの界隈の山に通っていながら、何の縁か今まで歩いたことがなかった区間(別山~別山乗越、別山乗越~剱御前、別山乗越~新室堂乗越)を歩いてみたかったからなので、あまりこういう変なコース設定をする人はいないと思います。「剱岳を見る」ことを最優先にするなら、これほど贅沢なコースもないと思いますが。 今回初めて剱御前に行ったのですが、ここからの剱は近いだけあって迫力満点でしょう。"でしょう"というのは、ここだけガスっていて剱岳の全貌が見えなかったので。前剱だけが見えたのですが、それでも圧倒されるほどの迫力でした。 室堂~雷鳥平にはいくつかルートがあります。 室堂~みくりが池温泉小屋に至るルートが最短ルートと室堂山荘経由ルートの2つ、みくりが池温泉小屋から雷鳥平に至るルートが地獄谷経由ルートと雷鳥荘経由ルートの2つです。どの道も捨てがたいので、行き帰りでひととおり歩いて見ることをお奨めします。 時間的に余裕がある方で室堂山荘を経由するのがお奨めです。観光モード全開ですが、300年近く前に"再建"されたという旧室堂山荘や立山開山の際に佐伯有頼がビバークしたという玉殿岩屋は、見ておいて損はないです。 もうひとつ。 10倍程度の双眼鏡があれば楽しいです。 別山乗越や別山から双眼鏡で剱岳を見ると、剱岳を登る登山者が見えます。知っていればカニの縦バイや横バイなどの頂上近くのルートは手に取るように判ります。頂上の登山者もよく見えます。 今回話題になった前剱までのルートもよく見えます。対面から見ると傾斜が実際より強く見えるので「あんなところを"一般登山道"が通っているなんて悪い冗談か」と思うこと請け合いです。 別山あたりから剱岳方面を見ると、眼下に剱沢のテント場や小屋が見えます。おそらく次の機会には剱沢に泊まりたい、と思うようになると思います。剱岳を見るとやはり登りたいと思うでしょうし。 一方、室堂や雷鳥平も捨てがたいです。 そうやって、立山・剱にハマっていただければ、私も嬉しいです。
お礼
こんばんは!昨日、立山から帰って来ました。富山は、私が滞在中ずっと天気が荒れていました。 1日目が一番ひどく、雷雨で立山駅でケーブルカーが一時運転見合わせとなってしまいました。室堂からは地獄谷経由で行く予定でしたが、有毒ガスが濃くて通行禁止。。ガスで何も見えないまま、みくりが池、雷鳥荘経由でロッジに入りました。 天気予報では次の日も曇りのち雨との事なので、今回は、尾根伝いの縦走は諦めて、登山中に天気が悪化した場合にすぐ下山出来るようなコースをとりました。 私が廻ったコースは 2日目(雨のち曇り)・・雷鳥平~雷鳥坂~別山乗越~別山 頂上に到着しても雨風が強く、このまま先(北峰)に進んでも雷が鳴り出したら危険なので、下山しました(雷鳥平に戻った時には、雨は止んでいました。。)お昼頃にはガスも取れて、時たま青空を見せるほどに天気が回復したので地獄谷~室堂~みくりが池コースを廻ってきました。 3日目(曇り)・・黒部に向かう予定でしたが、ガスが前日よりとれていたので、早起きをして登山にチャレンジしました。 私的にはノーマークだったのですが、Jagar39さんが勧めてくださった「神の道」~一の越~雄山登頂しました。 浄土沢で途中、「こんな所を通るの?」と言った細くて暗い、茂みのトンネルを抜けた後に見えてくる立山三山。バックにはちょうど太陽があがって来たところでした。この景色を見た時に思わず声を上げてしまいました(笑)この頃から雲も少なくなり、快晴でした。一の越を目指して浄土山を眺めながら、「素敵」「奇麗」を連呼しっぱなしでした。 雄山では途中まで晴れていたのですが、登頂した時はガスで何も見えませんでした。午後は黒部に向かうため、早々に下山し、室堂で旧室堂山荘も見れました。黒部ではダムの放水を見て、帰る頃になって雨が降ってきました。 結局、滞在中に剣岳を見る事は一度もありませんでした。 沢山ビューポイントを教えていただいたのに、残念で仕方がありません。 ですが、悪天候のなか時々雲が切れる瞬間や、予想外の快晴に見た山々にとても感動し、一緒に登った友人も山にハマったようで、今後も登山を趣味に出来たら、と思いました。Jagar39さん、沢山情報を提供していただき、ありがとうございました!
Jagar39です。 ちょうど今日、立山から帰ってきたところです。家族を連れて雷鳥沢キャンプ場で2泊テント泊してきたのですが、今回はまさに「剱岳ビューポイント巡り」のような山行になりました。 20年以上も剱・立山に通っていながら、今まで行ったことがなかったのですが、剱御前は良かったです。別山乗越の剱御前小屋から30分ほどで行けます。剱岳と距離が非常に近く、迫力ある剱岳を見ることができました。 ただ、道は多少荒れています。元々別山乗越から剱御前を経て前剱~剱岳に至る尾根上に登山道があったのですが、荒れ方が酷くて剱御前からくろゆりのコルまでの区間は通行止めになっていました。 剱御前小屋~剱御前までの区間も、地形的に「危険な」場所はないのですが、踏み跡が入り乱れて少し神経を遣います。ガスで視界が悪ければ少し手強いかも知れません。 剱沢については、剱沢の大雪渓を歩くのでない限り、アイゼンは必要ありません。雷鳥平方面から剱沢小屋に至るまでの区間は、一部雪の上を歩く場所はありますが、特に問題ありません。 オーソドックスですが、立山三山の縦走も楽しいですよ。 雷鳥平付近の山小屋というと、雷鳥沢ヒュッテかロッジ立山連峰ということになるのでしょうが、ここからだと雷鳥平から一の越に至る通称「神の道」という登山道があります。この道は本当にお奨めです。 最初、扇状地のような大平原を歩くのですが、今週はまだかなりチングルマの大きな群落が咲いていました。特に早朝にこの道を歩いて一の越に向かうと、行く手の浄土山が日に当たって輝いていて、「神の道」 とはベタだけど確かにそんな感じ、と納得するような雰囲気の道です。 一の越から雄山までは観光客が大挙して押し寄せるルートなので、すれ違いや落石に神経を遣ってたいして楽しくもないのですが、雄山から大汝方面に一歩足を踏み入れると、人もぐんと減っていかにも「3000mの稜線」という雰囲気になります。 そのまま立山三山(立山~真砂岳~別山)を縦走して別山乗越から雷鳥平に戻っても普通の1日コースなのですが、「剱岳ビューポイント巡り」としては、剱御前小屋か剱沢の小屋に1泊、というのがお奨めです。 ただし、剱沢小屋は予約がないと泊まるのは困難なようです。剱御前小屋は予約数が少ないので予約なしでも楽に泊まれるようです。 長野県側に下山するのでしたら、最終日は室堂に向かうしかないのでしょうが、もし富山側に下山するのでしたら、天狗平まで歩くのが良いでしょう。雷鳥平からだと地獄谷を経由して1時間半ほどです。 実はバスに乗るのも、薄ら寒い室堂ターミナルで順番待ちで並んで乗るより、天狗平や弥陀ヶ原で乗る方が楽です。室堂ターミナルに連絡を入れてくれるので、ちゃんと人数分開けてバスが来てくれますから。 私は嵐の日に撤収した時以外は、今回も含めて全て天狗平か弥陀ヶ原まで歩いて、そこからバスに乗っています。 長野県側から室堂にアクセスして往復するだけだとなかなか判らないのですが、立山の富山県側の高原はちょっと日本離れしているほどスケールが大きいです。天狗平から下では剱岳は見ることができませんが、弥陀ヶ原まで歩いて降りるルートは楽しいですから、機会があれば歩いてみることをお奨めします。 いずれにしろ、夏の高山帯に一般的な現象として、午後は天候が崩れます。大気の状態が不安定な時は雷雨になったりしますし、そうでなくてもガスが出てせっかくの展望が利かなくなったり、場所によっては道に迷いやすくなります。別山周辺もガスが出ると、油断すると迷います。 なので、午後早い時間帯には行動の大部分を終えているような行程を組んでください。特に剱岳や別山周辺は雷は出やすい所です。 天候に恵まれて楽しい山行になることをお祈りしています。 (日焼け対策も念入りに)
お礼
Jagar39さん、ご回答ありがとうございます! そしてお帰りなさい。立山に行ってらしたんですね! 剣御前もやはり良い景色が眺められるんですね。「神の道」と呼ばれているルートがあったとは、、初めて聞きました。あとで調べてみます。 私が行くのがちょうどお盆の時期なので、きっと一の越~雄山~大汝山間は混むのでしょうね。大汝山は登ってみたいと思うのですが。。 沢山おすすめコースがあって、迷ってしまいますね。それだけ立山は魅力に溢れているという事なんですね。 1日目は東京~ロッジ立山連邦到着で終わってしまうと思うのです。 2日目に縦走し、3日目は黒部を観光して帰る予定でいたので、剣御前小屋での宿泊は厳しそうです。 2日目の日帰り登山で、どこを廻ろうか心が揺れっぱなしです(笑) あとは、頂いた情報をもとに、同行する人と決めて行こうと思います。 ガイドブックだけでは分からない情報なども、ありがとうございました!てるてる坊主をザックに下げて、縦走に挑みたいと思います。
- wanko333
- ベストアンサー率50% (4/8)
2002年に剱岳へ登りました。 前剱まで行くのなら山頂まで脚を伸ばしては如何でしょうか? 個人的な意見ですが、見るだけで前剱まで行くのはもったいないような気がします。 スポーツもされている様ですので体力的には問題無いかと思われます。 ただ、岩場、鎖場の通過(三点確保)や高度感のある所の通過に慣れていないのならば今回は見送って、もう少し経験を積んでから登頂にチャレンジしたほうが良いと思います。(行きたい気持ちに水を差す意見で申し訳ないですが) 質問では、単独か複数なのかは判りませんが、岩場、鎖場の通過に自信が無くて単独ならば、前剱までもお勧め出来ません。 見るだけなら他の回答者様も書いていたように、剣沢や別山からは良く見えます。 別山か剱沢の小屋に泊まって、早朝の剱岳や夕暮れの剱岳を見るほうが、前剱から見るよりもお勧めです。 ご参考になれば幸いです。
お礼
ご回答いただき、ありがとうございます。 今回の登山は単独では無いのですが、他の人も初心者同然なので、今回は安全第一で行こうと思います。 今回は、雷鳥平→剣沢→別山→北峰辺りを行こうと思います。 ちなみに、剣沢は夏場でもアイゼンがあった方が良いのでしょうか? 行く予定では無かったので、アイゼンを買わなかったのですが。。 また、今回の縦走で、何より私が楽しみにしているのは、剣岳は勿論ですが、素晴らしいアルプスの尾根を見る事なんです。 特に緑と雪渓が残る尾根は素敵だなぁと思うのですが、剣、立山でおすすめのビューポイントはありますでしょうか? お礼を書くつもりで、また質問をしてしまってすみません。。
- ultraCS
- ベストアンサー率44% (3956/8947)
剣は登山道が整備されているので、高所恐怖がなければ好天なら初心者でも剣沢からの一般ルートからの登頂が困難な山ではないと思いますよ(平蔵谷などのヴァリエーションルートは別です)。剣だとタテバイ、ヨコバイが強調されますが、オンシーズンなら周囲にたくさんの登山者がいるのでそれなりのアドバイスをしてくれます(立ち往生されたら自分も困っちゃいますから)。 前剣まで登るなら、頂上までがんばってはいかがでしょう、ただし、余裕を持って、一泊は剣山荘や剣沢小屋にする必要があります。 初日に剣沢まで入って、翌日は荷物を置いて空身で登頂、雷鳥沢まで戻るというルートならそれほどシビアではありません(登ってから室堂の最終に間に合わせようとするときついです)。 登るのが無理であれば、初日は剣が見えるところまでと言うことで、雷鳥坂を上がって剣御前小屋が良いと思います。 質問の件ですが、前剣までは特に難所はありません、しんどいだけです。剣御前から剣沢の間、残雪が残っている区間があると思いますが問題はないでしょう。
お礼
早々のご回答ありがとうございます。 具体的なコースを教えていただき、とても参考になりました。 剣岳へは、初心者には厳しそうだし、他の登山者の方達に迷惑がかかりそうなので、経験を積んでから挑戦したいと思います。
お礼
ご回答いただき、ありがとうございます。 前剣への登山道の状況やシーズンでの事故情報など、とても参考になりました。 剣岳が奇麗に見えるビューポイントは他にも沢山あるんですね。 情報を頂いたおかげで、視野を広げて登山ルートを検討することが出来ました。(前剣に固執していたようです)また、他の登山ルートにもそれぞれの魅力がある事にも気づけて良かったです。 周りからも反対されていたりして、気持ちが沈んでいたのですが、前向きに計画を転換で来そうです。