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RH-300とヘッドホンアンプとiPODについて
現在、RH-300をIPOD(ソフトを変えて、oggの500kpsです)直挿しで音楽を聴いています。しかし、45径ドライバーということもあって、駆動力が足りているのかどうか疑問です。(ベースが軽く浮いている音のような気もするけど、バスは結構締まってる気がします) そこで、駆動力UPの目的で初めてヘッドホンアンプを買おうかと思っています。 あまりお金をかけられないのでサムスンのS-AMPか、ベリンガーのHA400あたりを検討しています。 しかし、この組み合わせである程度の効果が得られるのでしょうか? 金額が金額なので、大きな効果がないことはわかっているのですが・・。よろしくおねがいしますm(_ _)m
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RH-300、S-AMP、HA400のいずれも実際に使ったことはないので、理屈上での話ですが... アンプのいわゆる「駆動力」というものの正体の1つは、ダンピングファクタ(DF)と呼ばれるものです。DFとは、「スピーカーのインピーダンスとケーブルの直流抵抗の和をアンプの内部抵抗で除した値」で、原則的に大きいほど良いとされます。単純にいえば、アンプの内部抵抗が低いほど良いということです。 DFが高いということは、スピーカーユニットを正確に駆動できる、すなわち余計な音が出ないことを意味します。これは、特に低音域において重要で、振動板が素早く動き出し、素早く止まるということです。 したがって、一般論としては、「駆動力の高いアンプ」に繋ぐと「締まりが効いて量感の少ない低音」になります。ヘッドホンの場合は、振動系の質量がきわめて小さいので、ラウドスピーカーとまったく同じにはなりませんが、原理は同じですから、傾向としても同じになると考えられます。 つまり、上に書いた意味(電気的に正しい意味)で「駆動力」が高いヘッドホンアンプを導入しても、不満は解消しないでしょう。iPodの内部抵抗はまったく不明ですが、良いヘッドホンアンプの方が低いと考えられますから、むしろより量感の少ない低音になる可能性の方が高いと思われます。 他方で、「駆動力」を電圧と出力電流の意味で考えると、次のようになります。途中から定格出力の表示がなくなりましたが、初代iPodの定格出力は30mW+30mWでしたから、これを採用すると、付属イヤホンの定格インピーダンス16オームから、最大振幅は約0.7V、最大出力電流は43mA程度と推測できます。RH-300のインピーダンスは40オームなので、ボリューム位置が最大でも17.5mAまでしか流せません。しかし、このとき約12.25mWですから、音圧は約113dB得られ、クラシック音楽のようにダイナミックレンジがきわめて広い音源を正確にモニターするようなシビアな使い方をしない限り、十分すぎる音量が得られます。したがって、この意味でも、「駆動力」に不足はないと考えられます。 もう1点見落としてはならないのは、iPodのヘッドホン出力にシリーズで入っているカップリングコンデンサで、一部ではこれの交換も行われています。これは、駆動力云々とは関係なく、カットオフ周波数の問題(インピーダンスとコンデンサの容量によって一定の周波数以降が減衰する)と、いわゆる「コンデンサの音」の問題(コンデンサの銘柄を変えると音が変わるというのが通説)です。 したがって、ヘッドホンアンプを導入することの意味は、極論すれば「カップリングコンデンサの音の違い」を得ることにとどまり、「駆動力云々」の話とは無関係と思って良いでしょう(「駆動力」という言葉自体、内容がハッキリしないマジックワードに近いので、あまりまことしやかに使われるべきではないと思います)。 なお、自作に関してですが、簡単にはオペアンプ1個、少し腕に覚えがあればバッファを追加するといった具合ですが、前者の場合はけっきょくiPodの出力段と大差ないので(ただし両電源ならカップリングコンデンサは外せる)、「駆動力が高い(内部抵抗が低く、電圧増幅が十分で、出力電流が多い)」ヘッドホンアンプを自作するなら後者ということになるでしょう。 長くなりましたが、「理屈の上ではこう」ということで、ご参考までに。頭でっかちの理屈一辺倒も考えものですが、マジックワードに躍らされて事の本質を踏み外しても解決には結びつきませんので...
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- kenta58e2
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RH-300は、私の記憶の限りでは、ややドンシャリ気味ですが、鳴りはややスタジオモニター的な感じだったと思います。 ROLANDのヘッドフォンは、これも私見ではありますが、自社製の比較的ヘッドフォン出力の低いキーボード製品に使っても良く鳴るような造りだと思いますので、Ipodのような低出力の機器でも、そこそこしっかり鳴ると思うんですけどね。 確かに、Ipod直では、絶対的なパワーはお世辞にも大きいとは言えませんが、むしろ「駆動力が足りているのかどうか疑問」であれば、質問者の方ご自身がRH-300をもっとパワーのある機器に繋いで音を聞いてみて、「音の不満が確かにパワー不足にあるのかどうか」を確認される方が先ではないかと思います。「ベースが軽い」ということは、単にRH-300本体の音質の問題で、駆動力とは直接関係ないかもしれませんので。 (RH-300は、本来、あんまり重低音が出るヘッドフォンじゃなかったと思うので…ちょっとうろ覚えなんですが) ただ、やはりパワー不足だった…としても、少なくともHA400ではあんまり効果はないと思いますね。私自身が持ってますが、あれはPAや録音現場で、臨時的にヘッドフォン出力を多数分岐しなきゃならない時に使う物で、パワー的にもIpodと比べてそんなに大きい訳じゃないし、何よりHA400を間に通すことによる音質…特に高域の劣化の方が、影響が大きいと思います。サムスンは、私の評価ではBehringerより音が軽いので、私自身あんまり好きじゃないのでじっくり使ったことはないですが、パワーだけ比較したらカタログ上はHA400よりはマシかもしれません。 Ipod直でパワーが足りないとなれば、せめて100mW級のヘッドフォンアンプを使わないと意味がないのではないかな…と思います。 せめてこのクラスかと http://www.audio-technica.co.jp/products/dj-plus/at-ha2.html http://www.audio-technica.co.jp/products/dj-plus/at-ha20.html 手先の器用な方なら、簡単な電子部品でヘッドフォンアンプを自作されている方も多いですね。
お礼
ご丁寧にありがとうございます♪ 確かにモニター系に近いですね。(ATH-M50と同じドライバらしいです) モニター的な音なのにiPODでも相当によく鳴ってくれていました。 パワーのある環境で試してみたいのですが、現在手元にまともな出力をすると思われるものがありません。せいぜいPCとかですね・・・。 アンプにしてもやはりHA400レベルの値段だとイイモノではないのですね。自作を検討してみようかと思います。ネットで調べて見ます。 本当にありがとうございましたm(_ _)m
- fifaile
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圧縮音源の時点で音質追求は無意味ですよ。 高ビットレートだから、とかは関係ないです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 最高音質はムリだと思いますが、よりベターな音は得られるのではないかと思うのですが^^;
お礼
ご丁寧にありがとうございます♪ Yorkminsterさんの説明を見る限り、出力電圧は関係ないようですね。また、質問とは関係なくものすごく勉強になりました!本当に感謝ですm(_ _)m