- ベストアンサー
裁判員と陪審員
司法改革で導入されるであろう裁判員と アメリカなどの陪審員 具体的な違いを教えてください。 裁判員も陪審員のように判決に直接かかわることになるのでしょうか??
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
英米の陪審制度の基本的考え方は、「法律問題」は裁判官が判断し、「事実問題」は陪審員が判断するということです。 例えば刑事事件なら、陪審員は裁判官から「○○をしたら、△△罪に該当します」という説明を受けます。これは法律問題ですから、陪審員は個人的に違う法解釈をすべきだという意見であっても、裁判官の説明に従います。それから、陪審員は、法廷に提出される証拠・証言を判断して、被告人が○○をしたのか、しなかったのか事実認定をします。これは事実問題ですから、裁判官の意見が陪審員の判断と違っていても、裁判官は陪審員の判断に従います。陪審員が有罪(○○をした)と判断したときは、裁判官が量刑を行います。量刑は法律問題なので裁判官の仕事です。陪審員が判断する事項と裁判官が判断する事項は、理論上はっきり区別されています。 裁判員についてはあまり知らないのですが、他の方の回答にあるように「共に評議し、有罪・無罪の決定および量刑を行う」ということなら、英米の陪審制度とはかなり考え方が違いますね。
その他の回答 (2)
- Bokkemon
- ベストアンサー率52% (403/765)
「裁判官と裁判員とが共に評議し、有罪・無罪の決定及び刑の量定を行う」ということですから、米国の陪審制よりも、独・仏の参審制を意識しているようです。 裁判官と裁判員の結論が分かれたときには、「一方だけの多数では被告人に不利な決定は出せない」ということですから、「プロが見ても素人が見ても刑罰を科すべきだ」と考える事件でないと有罪にはならないのかも。犯罪者に都合の良い制度にならなければ良いのですが・・・
- shoyosi
- ベストアンサー率46% (1678/3631)
司法改革の裁判員は裁判官と一緒になって事実認定から判決、量刑判断まで幅広く関与しますが、陪審員は裁判官から独立して事実認定から有罪・無罪を決定します。裁判官は有罪の場合、量刑の判断だけをすることになります。