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入院患者のための読みやすい随筆をご紹介
- 入院中の患者のために、心温まるまたは心静まる随筆をご紹介します。
- 70歳以上の長期入院で片足を諦めることになった母のために、新書か文庫サイズの随筆を探しています。
- 物語は疲れるし、身体も完全に起こすことができないため、字の大きい本が希望です。
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こんにちは。字の大きさは普通の文庫サイズですが、エッセイとしては短い文章ですので気軽に読める本です。 ◎宮尾登美子さん「くらしのうた」 宮尾さん以外にも大原富枝さんなど数名の女性が日々の暮らしの事をエッセイにしています。四季の事や暮らしの中の何気ないひとコマを女性ならではの細やかな視点で書いていますし、文章も長くありませんのでどこから読んでも、どこで止めても良いです。国語の教師をされていたという事ですので、同じ年代ぐらいの女性の美しい日本語の文章ですのでその点でも良いかなと思います。 http://books.yahoo.co.jp/book_detail/28331074 ◎向田邦子さん「夜中の薔薇」「父の詫び状」「眠る盃」 向田さんのエッセイは読みやすくて、最初は全然違う話題から入って最後はピシッと違う内容で締める構成が好きです。それ以外にも失敗した体験なんかも面白おかしく書いています。戦中戦後の出来事などかなり共感する部分もあるかもしれません。いずれも文庫で手に入ります。 http://books.yahoo.co.jp/book_detail/02493888 http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31645847 http://books.yahoo.co.jp/book_detail/01675160 ◎青木玉さん「小石川の家」 青木さんは幸田文さんを母に、幸田露伴を祖父に持つ方です。エッセイは祖父や母の記憶を書いた優しくユーモアのある文章です。露伴のかなり厳しい躾(というか小言?)にも耐える所がスゴイと思います。 http://books.yahoo.co.jp/book_detail/28382289 ◎東海林さだおさん「某飲某食デパ地下絵日記」 食事制限のある方でしたらお勧めできませんが、こちらは絵と大きな文章で書いていますので、読みやすく絵本のような感覚でパラパラと楽しめます。取り寄せ情報なども書いてありますので、もしできるならお菓子とか楽しめると思います。 http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31158861 ◎佐藤愛子さん「我が老後」 こちらは文庫にしては字が大きめです。佐藤さんの憤怒しつつも結局は世話を焼いてしまう生活を面白おかしく書いています。佐藤さんと娘さん、又はお孫さんや飼っている犬との対決、モノが捨てられない性格で困った話などなど、割と短めのセンテンスで温かく面白く元気いっぱいの文章です。シリーズで続いていますので気に入ったら続編もどうぞ。若い人が読んでも面白く元気付けられます。 http://books.yahoo.co.jp/book_detail/19902158 http://books.yahoo.co.jp/book_detail/30442425 どうぞお大事になさって下さい。ご参考までにm(__)m。
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- tachan28goo
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お母様は国語の先生ということですのでご存知かもしれませんが、武田百合子の『富士日記』(中公文庫)などはいかがでしょうか。淡々とした日常と自然を美しい日本語で綴った日記文学です。上・中・下と3巻ありますので上巻がお気にいればあとも楽しみが増える感じ・・・が私などはよかったです。 「五月四日 やや晴 連休の天気予報は外れて、今日も雨ではない。ときどき陽がさす。台所の窓の前の富士桜、かんざしのような形に花をひらく。・・・」(下巻より) http://www.amazon.co.jp/%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E6%97%A5%E8%A8%98%E3%80%88%E4%B8%8A%E3%80%89-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%AD%A6%E7%94%B0-%E7%99%BE%E5%90%88%E5%AD%90/dp/4122028418/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1202826735&sr=1-1
お礼
ありがとうございます。 お礼が遅くなりました。 不勉強なもので、武田百合子は、名前を聞いたぐらい、で富士日記も全く知りませんでした。 母は多分知っているでしょう。詠んでみたい?と尋ねてみます。 近くの本屋にあったら、目を通してみます。 どうもありがとうございました
- korodon
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私の友人が長期入院していた時に読んでいたのが土屋賢二の本と「読むクスリ」です。 彼はもともと大変な小説好きだったのですが、「寝ているだけでもすぐに疲れてしまうから、小説は読む気になれない。疲れないのがいい。長いものは嫌だ。エッセイでも、深い内容は必要なく、頭を使わないで読めて明るい気分になる笑えるものがいい」と言っていました。 そこで色々持って行った中で気に入ってもらえたのが 土屋賢二の本(沢山出ていますが、どれも同じようなので、数冊でいいと思いますので、2冊だけ例を挙げておきます) http://www.amazon.co.jp/%E3%83%84%E3%83%81%E3%83%A4%E5%AD%A6%E9%83%A8%E9%95%B7%E3%81%AE%E5%BC%81%E6%98%8E-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%9C%9F%E5%B1%8B-%E8%B3%A2%E4%BA%8C/dp/4062755343/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=books&qid=1202722306&sr=1-3 http://www.amazon.co.jp/%E6%A3%9A%E3%81%8B%E3%82%89%E5%93%B2%E5%AD%A6-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%9C%9F%E5%B1%8B-%E8%B3%A2%E4%BA%8C/dp/4167588056/ref=sr_1_9?ie=UTF8&s=books&qid=1202722641&sr=1-9 「読むクスリ」 薬でなく、「クスリと笑う」のクスリです。実際にあった話で、目から鱗の話や、ちょっといい話、「へぇ」と思わせる話など、大げさな話でなく、日常のちょっとした話がいくつか載っています。 http://www.amazon.co.jp/%E8%AA%AD%E3%82%80%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%AA%E2%80%95%E4%BA%BA%E9%96%93%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%81%AE%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%B9%E8%A7%A3%E6%B6%88%E3%81%AB%E3%80%8831%E3%80%89-%E4%B8%8A%E5%89%8D-%E6%B7%B3%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4163552707/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1202722819&sr=1-1 あと、彼は気に入らなかったのですが、女性なら ナンシー関「テレビ消灯時間」も気に入ってもらえるのではないかな、と思います。 http://www.amazon.co.jp/%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E6%B6%88%E7%81%AF%E6%99%82%E9%96%93-%E6%96%87%E6%98%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%BC%E9%96%A2/dp/4167622025/ref=sr_1_4?ie=UTF8&s=books&qid=1202723131&sr=1-4 お母様の気が紛れるといいですね。
お礼
回答ありがとうございます。 拝見していたのですが、すぐにお礼できなくて申し訳有りません。 No.3以降の皆様もありがとうございます。 入院されていたお友達の言葉が、母の言うことと同じです。 やはり入院すると、みな同じようになるのですね 土屋賢二さんですね。 名前は聞いたことあるのですが、哲学者、とどこかで聞いたことがあって 難しい人と思い込んでいました。 「読むクスリ」 これは知っています!! 昔父が数冊持っていました。ずいぶん前のことでした。 本屋では全然見かけないのですが、まだ出版しているのですね! ナンシー関さんは版画家の方ですよね。 最近見かけないのですが、ずばり、ちょっときついコメントで、面白かったです。 ありがとうございました。書店で目を通してみます。 母も喜ぶと思います
- hakoiri_quota
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すみません。 随筆でもなく、ありきたりですが自分はAlainの「幸福論」が好きです。 心が疲れていたり、何かを失ったり、自分に自身がもてなくなっていた時など心に寒風がを感じているときに読むと温かくなりました。 昔の名著だから既にお読みかもしれませんが…
お礼
早速ありがとうございます アランの「幸福論」ですね。 私も持っています。学生の頃、よく読みました。 ちょっと思いつきませんでした。 今は平静を保っていますが、1月ほど前までは、鬱状態で、 脚の事をもようやく受け入れ始めたので、病気の人への見舞いの言葉など どのように読むか・・・とちょっと思いました。 でも、確かに前を向く意志を持たせたい時に、大事な言葉に満ちていますね。 リハビリを始める時に勧めて見ます。 ありがとうございます
お礼
たくさん勧めていただいてありがとうございます! MAY1814様の幅広い知識と、分かり易い説明、そして入院している者への配慮も本当にありがとうございます。 東海林さだおさんは私も大好きなのですが、母に持って行く、ということを 思いつきませんでした。確かに面白いエッセイですよね! (ただ、入院中なのにあれこれ食べたくなったらどうしようか・・ でも、今病院食でも食欲が無くて残しているので、いい刺激になるかも知れませんね) 青木玉さんは、母の本棚にもありました。 特に好きなのか、聞いていませんでしたが、東海林さんの本と、このふたつはすぐに持っていけます。 宮尾登美子さん、向田邦子さん、佐藤愛子さんも お名前は聞いたことあるのですが、「聞くだけ」で読んだ事がないのですが、おそらく母は知っているでしょう. 先に回答していただいた皆さんの書名も併せて、「どれか詠んでみる?」と 母に尋ねてみようと思います。 とても助かります。 ありがとうございます
補足
皆様に 御礼が遅くなってしまいました 大変失礼致しました 申し訳ありません 皆様 ご回答をどうもありがとうございました 入院手術を繰り返しましたが、現在は何とか自宅での生活に戻っています。 お勧めいただいた書名は入院中・リハビリの間などにも幾度も愛読しております。 ほんとうは皆様にベストアンサーを差し上げたいのですが、お一人だけしか出来ず、大変心苦しく思います。 この質問も時間がたちましたので、完了させていただくため、最後の方を選択いたしますが、皆様に心から感謝いたします。 どうもありがとうございました