• ベストアンサー

どの作者の「水滸伝」がおススメですか?

どの作者の「水滸伝」がオススメですか? 吉川英治さんの水滸伝を読んだのですが、作者が執筆途中で なくなってしまい、前半の108星が集合したところで終わって しまいました。 改めて、最初から最後まで読んでみたいと思っています。 (最後までの大体のあらすじは知っているのですが…) 他の作家さんが最後まで「水滸伝」を書いていると 思いますが、どの方がオススメでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • ABAsan
  • ベストアンサー率56% (274/489)
回答No.3

 『水滸伝』には大きく分けると70回本、100回本、120回本の3種類があり(細かく分けるともっとあります)、70回本は梁山泊に108人の豪傑が揃って、討伐に来た宋軍を打ち破るところまで、100回本はその後、宋に帰順した梁山泊軍が遼国と方臘の討伐に向かい、次々と倒れていくまで、そして120回本は遼国・方臘討伐前に田虎と王慶の討伐に向かうというエピソードを付け足したものです。吉川英治版は70回本+αくらいなので、その先を読みたい場合は100回本か120回本ということになります。  吉川英治の『新・水滸伝』は原点を翻訳した物ではなく、原典を元に吉川英治が小説として書き直した物で、日本人向けに色々改編した部分も多く、それだけに読みやすくなっています。他にも何人か水滸伝の小説化を試みた人がいますが、実は70回を超える部分を小説化した人は一人もいません。柴田錬三郎の『我ら梁山泊の好漢』、津本陽の『新水滸伝』などがあり、いずれも大変に面白い作品ですが70回にすら達していません。ですから、100回本以上を読むならば原点からの翻訳を読むしかありません。  100回本の翻訳としては岩波文庫の『完訳 水滸伝』全10巻、120回本はちくま文庫の『水滸伝』全8巻が入手しやすいでしょう。ただし、吉川版と比べるとかなり読みにくいので覚悟してください (^^;)。  もう一人、北方謙三が水滸伝を小説化しており、現在まで最も面白い水滸伝になっています。ただし、この作品は厳密には水滸伝ではありません。水滸伝の登場人物を使って書き上げた全く別の物語と考えた方がいいです。なにせ豪傑が108人揃いません (^^;)。全員が登場することには既に何人かが死んでいますので。ですから、原典を一度読んでから手を付けた方がいいと思います。

KAZE-TORA
質問者

お礼

お礼が遅くなりました。申し訳ありません。 日本人が小説化した水滸伝は長くて70回までなのですね。 意外でしたが、108人集まるまでが一番の盛り上がりといえば そうだと思うので、なかなか最後までは筆が進まないのかも。 やはり岩波文庫の水滸伝が一番原作に近いものなんですね。 小説とは違うと気持ちを転換させて、岩波文庫やちくま文庫の 水滸伝に当たってみます。 それと、アマゾンで見て人気があるので、 興味があった北方謙三の水滸伝は、2次創作みたいなものなんですね…。 多少の日本向けのアレンジならいいんですけど、あまりに 変わってしまうと読みたい水滸伝とは違う気がします。 細かい回答ありがとうございました!

その他の回答 (3)

  • KoHal
  • ベストアンサー率60% (110/181)
回答No.4

水滸伝は中国の古典的名作な訳ですが、吉川英治氏を初めとする日本人小説家の「水滸伝」はこの中国古典の水滸伝を元に創作された小説です。 オリジナルである中国古典の水滸伝と、これら日本人小説家の創作である「水滸伝もの小説」をいっしょにしてはいけません。 で、オリジナルの水滸伝を読みたかったら、まず岩波文庫のものを読んでください。 百回本による翻訳です。 平凡社の駒田信二訳は百二十回本の翻訳。 百回本が水滸伝という小説が完成した最初の形で、百二十回本はそれを後世の人たちが改作したものですが、この段階で既に大傑作である水滸伝がずたずたに破壊されています。 そのあとの七十回本にいったっては何をかいわんや。 水滸伝を読むなら百回本。 以前別の回答でこの点に簡単に触れたことがありますので、参考URLに載せときます。

参考URL:
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1761129.html
KAZE-TORA
質問者

お礼

お礼が遅くなりました。申し訳ありません。 三国志が大筋では歴史に沿っていても、いろんな作家さんが いろんな解釈で小説にしているのと同じことなのですね。 小説では70回より長いものはないそうなので、そうなると やはり岩波文庫の水滸伝が一番良さそうです。 気軽に読めるという点では、小説物の水滸伝も好きなのですが、 最後までキッチリ読んでみたいと思いますので、岩波文庫の 水滸伝を手にしてみたいと思います。 リンク先も参考にさせていただきました。 細かい返答ありがとうございました!

noname#41634
noname#41634
回答No.2

私は水滸伝・西遊記・金瓶梅・紅楼夢はすべて岩波文庫で読みました。読み易いか…どうかはともかく、原文が講談口調なのは判ります。 吉川英治で水滸伝・三国志…読みましたが、岩波の後だったのでちょっと違和感がありました。

KAZE-TORA
質問者

お礼

岩波文庫の水滸伝は、かなり原文に忠実なのですね。 それと比べると、吉川英治さんの水滸伝は現代文寄りに なるのでしょうね。 吉川さんの後だとちょっとハードルが高そうですが、 いずれ岩波文庫の水滸伝にも挑戦してみたいと思います。 それと、岩波文庫には金瓶梅や紅楼夢もあるんですね。 そちらも読んでみたいと思っていたので、とても参考になりました。 回答ありがとうございました!

回答No.1

水滸伝でしたら、まあ、ご存知とは思いますけど元の本を最初に読まれたら良いのではと思います。 平凡社版は手に入りがたいようですが、ちくま文庫で手に入るようです。駒田信二さんの訳は大変良いとおもいます。

KAZE-TORA
質問者

お礼

「元の本」というのは、「完訳版」ということで合っているでしょうか? アマゾンで「水滸伝」で検索をかけると多くの本がヒットするのですが、 完訳版とアレンジが加えられている物があるのですね。 文庫ですと価格的にも買いやすいですし、本屋さんで探してみます。 回答ありがとうございました!

関連するQ&A

  • 普通の水滸伝

    こんばんは。 水滸伝を読みたいと思っているのですが、タイトルに いれた通り、ちゃんと読めた事がなく教えて頂きたいので質問しました。 むか~しに吉川英治先生のを読みましたが、残念ながら途中で お亡くなりになってしまいました。 今は津本陽先生のを呼んでいるのですが、読み始めてからここの 過去ログをみると、これも途中で終わっているとの事でした。 北方謙三先生のも完成された様ですが、アレンジが強いと聞きました。 先生の本も沢山読んだので面白いとは思いますが、 まずは普通の作品を読んで見たいのでどなたかご存知の 方がいらっしゃいましたら是非教えて下さい。

  • 円卓の騎士を題材にした小説

    円卓の騎士を題材にしたオススメの小説を教えてください。 今まで読んで面白いと思った歴史小説は吉川英治の三国志や北方謙三の水滸伝です。 西洋ものはあまり読んだことがありません。

  • 昔教科書で読んだ短編小説の題名と作者が知りたいです。

    昔中学か高校の国語の教科書で読んだ短編で、題名も作者も忘れてしまったものがあるのですが、なぜか今になって急に読みたくて仕方なくなってしまいました。非常に記憶があいまいで、題名、作者はもちろん、全体的なあらすじもきちんと憶えていません。 憶えているのは、 ・短編。 ・作者は日本人。 ・舞台は、西洋で、おそらくヨーロッパ。 ・場面は、ほとんどが室内。 ・主人公は、作品の最初から最後まで自分の人生について考えている。 ・最後に「死神」(悪魔?)が主人公のもとに訪れる。 という事だけです。 当方は関東地方出身で、中・高生をやっていたのは1980年代後半から1990年前半です。 手掛かりが非常に少なくて申し訳ないのですが、「もしかしてこれかも?」という程度でよいので、心当たりのある方がいたら教えてください。 よろしくお願いします。

  • 高校の現国の教科書にのっていた小説の名前と作者が知りたいのですが

    10年前の高校の現国の教科書で読んだ小説のタイトルと作者が知りたいのです。 ・どの出版社の教科書かは忘れてしまったのですが、 ・おそらく明治から昭和にかけての作家で(新感覚派かも?)   ・ストーリーのあらすじは、貧乏な主人公の男性が猫の 轢死体を日々観察する、といったようなかんじのものだっ たように思います。 高校の授業中ぼんやり読んでいたのですが、鮮烈な印象があったので、この作家の他の作品も読んでみたいと思っています。

  • 男性作家の恋愛小説を教えてください。

    男性作家の恋愛小説を教えてください。 私だけかもしれませんが、女性作家の恋愛小説はよくあっても、男性作家の恋愛小説ってあんまり無い気がします。純粋に恋愛を取り扱っているもので、男性の視点から書いてあって、男性が書いてるものでなにかオススメはありませんか? 作者と書名、あらすじなど書いて下さると嬉しいです。よろしくお願いします。

  • テレビ朝日開局55周年記念 宮本武蔵 ネタバレ

    テレビ朝日開局55周年記念 2夜連続ドラマスペシャル 「宮本武蔵」について質問があります。 当方は現在、吉川英治の小説「宮本武蔵」を読んでいます。昨夜放送されました、テレビ朝日開局55周年記念2夜連続ドラマスペシャル「宮本武蔵」を録画しており、冒頭部分だけ見ましたら、内容が吉川英治作の宮本武蔵と全く同じものでした(吉岡道場を訪れた際の宮本武蔵のセリフから)。まだ小説の宮本武蔵をすべて読み終えていないため、ドラマを見てしまうことによって小説版のその後の展開が分かってしまことを避けたいのですが、やはり今回のドラマの内容は小説をもとに作られており、ドラマを見てしまえば小説のオチやあらすじなどだいたいわかってしまうのでしょうか? ネタバレにならないように回答していただければ幸いです。よろしくお願いします。

  • 昔の短編小説の作者と題名が分かれば...

    30年近く前に読んだ短編小説です。作者と題名が分かれば教えてください。 1.男女3~4人で車に乗っている。 土砂降りの中、渋滞にはまり男が1人様子を見に外へ出ていったきり行方不明になる。 1年後、偶然同じ場所でその男以外のメンバーが同じように土砂降りのなか渋滞にはまる。 そうこうしているといきなりドアが開いて行方不明だった男がついさっき出て行ったかのように戻ってくる... 2.ある男の頭の中に宇宙人の声が聞こえ始める。 その声の主は、悪い宇宙人を追って地球に来たとのこと。悪い宇宙人に乗っ取られた人を殺さなければ人類が危なくなるので、彼らを殺すのを手伝って欲しいと頼まれる。 なんだかんだで怖がりつつも何人か殺して人類を救ったはずだが、警察に捕まるか撃たれたかする最後の場面で、自分は正しいことをしたんだよねと声に聞くけどもうなんの声もしなくなっていた... 以上、2篇です。下手なあらすじですみません。細部はあやふやですが大雑把にはこんな話でした。 日本人作家ではあると思います。都筑道夫か小松左京のような気がするのですが、思い違いかもしれません。 その作家の短編集に収録されていたものを読みました。(複数作家のアンソロジーではなかったと思います。) ご存知の方がおられれば、と思いまして質問しました。

  • 「仕末のつけ方」??「始末のつけ方」?

    小説を読み進めて行く途中で 》 しかし、計画遂行の第一歩は土地を買うことにあり、 》 失敗したときの仕末のつけ方までを考慮に入れると、… なる一節が目に留まりました。 文中の「仕末」は、(子母澤寛の「新選組始末記」のように)「始末」の間違いではないかと思っているのですが、如何なものでしょうか? ちなみに、当該小説の作者は、太宰治賞、芥川賞、吉川英治文学賞、司馬遼太郎賞の受賞者であり、紫綬褒章の受章者でもあります。 「仕末」が登場する他の文学作品はあれば、ご紹介ください。

  • おすすめの歴史小説(作家)を紹介して下さい。

    読んだ事のある作家と自分の好みは以下のような感じです。 ◎司馬遼太郎 ◎宮城谷昌光 ◎和田竜 ◎津本陽 ○井上靖 ○陳舜臣 ○塚本青史 ○中村彰彦 ○吉川英治 ○山岡荘八 △海音寺潮五郎 △柴田錬三郎 ×童門冬二 ×浅田次郎 読み物としての面白さは勿論の事として、それだけでなく、一定範囲のリアリティを確保した作品が好みです。 技術的に物足りないのも好きではありませんが、 どんなに上手く仕上げていても、人に聞いた話、昔にどこかで得た知識、他の作家の作品で得た知識を組み合わせて小手先でアレンジしただけのような、自分で真剣に資料を見てない事がバレバレな作品も好きにはなれません。 オススメなのがあれば教えて下さい。

  • 小説を書いている方に質問です

    私は小説を書くとき、主人公やその他重要登場人物の性格等を決め、紙にメモします。 あとは大体のあらすじというか、途中で起こることを決めておき、それもメモ! そしてそれを見ながら書いているのですが、これがやりやすい方法なのかどうか良くわかりません。 本当に大雑把に、途中にこんなことがある、あんなことがある、というようなことだけをメモに書くので、 その「こんなこと・あんなこと」に辿り着くまでの行程をどうするか・・・と悩みます。 でも「辿り着くまで」の行程は最初は特に考えていないので書きようがありませんし、書く必要があるのか?とも思います。 最近小説を書き始めたばかりなので、 みなさんはどのように小説を書き始めるのか等、参考にしたいので教えて下さい。 ラストなど、頭に浮かんだあらすじはやはり最初にメモしてから始めるのでしょうか?