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結構エグい子供向けの童話
グリム童話「オオカミと7匹の子ヤギ」 7匹の子ヤギを家に残してお母さんヤギは森へ出かけます。その隙にオオカミが声色を使ったりお母さんヤギに変装して子ヤギを騙し、子ヤギたちを丸飲みにしてしまいました。帰ったお母さんはびっくりして子ヤギを探すと、湖での近くで腹いっぱいになったオオカミが昼寝をしていました。お母さんはハサミでオオカミのお腹を切り裂き子ヤギたちを救い出します。そのうえ仕返しにオオカミのお腹に石を詰めて縫い合わせました。目を覚ましたオオカミは湖に落ち沈んで死んでしまいましたとさ。 勧善懲悪といえばそうなんですが、子供を食われた悲しみは分かるものの、だからといって切り裂いたオオカミの腹に石を詰めてさらに縫い合わせ、溺死させるとはなんとも猟奇的で陰惨な仕打ちです。オオカミは食物連鎖の上で弱い草食動物などを食べるように生まれつきできているので、それを「悪」と決め付け、陰惨な殺し方をするのは童話としてどうか?と思います。これでは生まれついての境遇をそもそも否定されているようなものです。 せめて「森のお医者さんのヒツジ先生の庭先に放りこんでおきました」ぐらいにならなかったものかと。 童話や昔話はけっこうスゴイお話があるものですが、これは子供心にも「ちょっとひどすぎでは・・・」と思いました。 そこで、皆さんもそんな「これはちょっとあんまりでは」と思えるような子供向けのお話があれば教えてください。 ちなみにそのお話を子供に聞かせる勇気はありますか?
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桃太郎です。ポンポンポンポンポン…桃から生まれた、桃太郎。ひとーつ、人の世、生き血をすすり…ではなくて犬・サル・キジを連れたほう。 元々はじいさんばあさんが桃を食って若返ってできた子が桃太郎らしい(以前トリビアの泉で紹介されましたね)ですが、大きくなって鬼が島に行って鬼退治をして金銀財宝を持って帰ってくる…一見勧善懲悪の物語のようですが、実は悪い事をした奴には暴力で報復する事を良しとするコワーイ内容です。 子供の頃から大いなる疑問だったのは「悪い事したらやり直すチャンスも与えられずに殺しても良い」と本気で言っているのだろうか、という事。本当に無慈悲な大量虐殺をやらかして枕を高くして寝られるのだろうか。ヴェトナムやボスニアやイラクに派兵された兵士は帰国後己の罪にさいなまれて精神を病んでいるというのに。もし幸せに暮らせているとしたら、間違いなく桃太郎は本物の“悪党”です。 話の内容からルーツは九州の熊襲征伐や東北の蝦夷征伐を正当化する武勇伝だったようですが、そうなると奪った金銀財宝は元々鬼のもの、となる(鬼のモデルは東北蝦夷の長・アテルイとされている)。ここまで考えると考えすぎですけど、異文化の者や小さなコミュニティのケチな価値観にそぐわない奴は殺しても良し、というのがこの物語のメッセージなのでしょうか… どの道桃太郎は「ヒトラーも蒼ざめる大量虐殺者」で「残酷無比で野蛮な強奪団の首領」となり、絶対自分の子供には「ああなってはいけない」と教えますね。そして我が子だけには「文化や価値観がちょっと違うというだけで何のためらいもなく排斥したり暴力を行使するのは愚か者と名誉を知らぬ者のやる事」「本当に強い人間は、過ちを犯した人間に再起のチャンスを与える事のできる人間で、何人殺そうがどんな理由があろうが人を殺したらおまえは人間ではなくなりただ息をしているだけの肉の塊となる」と言って聞かせます…自分がどんなに頑張って子供の耳を塞いでもいずれ耳にする物語ですからね。
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- wyco
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『舌切り雀』 とりあえず舌をひっこ抜いちゃうおばあさんの神経がわからん。本来の話では、おじいさんが逃げた雀を探すんですけど、情報をくれた人が教えてあげる代わりに馬の血や牛のおしっこをおじいさんに飲ませる、と言うエピソードがあるそうです。 『ちびくろサンボ』 これはかなり印象に残っています。木の周りをトラがぐるぐる。。。最終的にバターになり(なにこの発想)、サンボはホットケーキにそれつけて食べちゃう、しかもサンボは169枚も食べちゃう(どんだけ)。トラをおいしそうに食べちゃうサンボ、グロイです。 あと『ラプンツェル』も髪を引っ張って塔に上ると言う行動に痛々しさを感じた記憶がありますね。 ちなみにどれも聞かせる予定です。
お礼
舌切り雀もエゲツナイお話ですよね。スズメはただノリがおいしそうだから食べただけなのだから、わざわざ舌をひっこぬくことはないでしょうに。まあそんな必要以上な仕打ちをするおばあさんは、最終的にハズレのつづらを持って帰ってしまうわけですが。しかしスズメのやり方も、いかにイジメの報復とはいえかなり陰湿です。 チビクロサンボはほとんどシュールレアリズムですよね(笑) だいたい169枚という数字はどういう脈絡があるんだ???とずっと謎なんです。はっきりいって物語のメッセージとまったく関係ありませんよね(爆)もう支離滅裂なギャグマンガの世界ですね。 そういえば昔、天才バカボンとかコマワリ君などのお下劣ギャグマンガを、子供の教育上よくないと言われたものですが、そんな大して意味の無いドタバタマンガを否定する前に、“教育的”とされている童話全集の影響をもっと考えるべきではないのか、と常々思っていました。
- ben1151
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童話には、起承転結すらなく、ひたすら、エグいばっかりのって、たくさんあるみたいです。 童話がいかに、支離滅裂で、エグくても、平気なほうです。 子ども向けには、マイルドに伝えますが。 人間の心の深層だから、エグくなるのかなぁ。 と、思います。 ギリシャ神話のゼウス神は、やりたい放題のおっちゃんで、横恋慕した人妻の夫に化けたり、白鳥に化けたりして、近づいたり、乙女を陥れては、不幸にさせたり、と、神様のくせに、ちょっと、許せません。
お礼
本当に童話って、子供に聞かせることに対しての配慮をちゃんと考えてるんですかねえ。かなり疑問です。 ただ子供がおもしろがって興味を示すだけが目的のグロいエグい展開や表現だとしたら、今一度童話や昔話を検閲しなおす必要があるのでは、と思います。 かつてチビクロサンボが黒人差別だと出版禁止になりましたが、その前にもっと重大な悪影響をもたらすであろうお話があふれているのを、お国の機関だかよくわかりませんがそういうところはほとんど放置なのですよ。そうかと思えば、NHKで裸に見える衣装を放送しただけで子供に悪影響だと騒ぎ立てる。なんだかなあ・・・と思います。 まあ、何でもアレあかんコレあかんという味も素っ気も無い世の中にはなってほしくないですが、現代の子供や若者たちの人間性を欠いた猟奇的な事件がメディアで流れるにつけ、子供の頃だけにしかできない「心の下塗り」をいかにコントロールするべきかを、真剣に考えるべき時代ではなかろうかと思う今日この頃です。
- naru-ru55
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『森の中の3人の小人』(?) 王様と結婚した娘(小人に優しくしたのでお后にしてくれた)に嫉妬した妹と母。 産後間もない姉を窓から放り出し、后になりすますがバレて釘のいっぱい入った樽に詰められて谷底へ放り出される。 『シンデレラ』 無理やりガラスの靴を履こうとしてつま先を切り落とす姉その1 同じくかかとを切り落とす姉その2 どちらも当然すぐばれて、最後の手段としてつま先とかかとを切り落とし自分で履こうとする母 その後しれっとシンデレラの婚礼の行列に参加するが、行きはカラスに右目をくりぬかれ、帰りは左目をくりぬかれる 『まぬけなハンス』(?) 隣人の娘にアピールするが上手く行かず、母からの助言「女の子には優しい目を投げてやるもんだよ」を聞き、牛や馬の目をくりぬいて娘に投げつける どうも「くりぬく」のにぎぇーと思いがちなようですw あと、白雪姫のラスト、魔女が焼けた靴を履かされて死ぬまで踊らされるのも「そこまでしなくても・・・」と思います。 でも時代と共に童話もマイルドになりますよね。 白雪姫も初版は実母だけど「これはちょっと・・・」と継母になったりとか。 『かちかちやま』も最近の話ではおばあさんはちょっと怪我をするだけみたいですし。 『3びきのこぶた』もこぶたは全員助かるし、狼もお湯に落ちたけど「あちち」とか言いながら逃げていきませんでしたっけ。 前はレンガの子豚以外は食べられたし狼もシチューになっちゃいましたよね、確か。 子どもと言えどもおはなしと現実の区別はつくと思います。 自分が子どもの頃を思い出すと、 「~~でしたとさ。おしまい」 と本を閉じれば「そっか~」と思うだけだったので、 別に、勇気とか持たなくても聞かせられると思います。 ただ、自分が「気持ち悪~」とか思いながら読み聞かせると伝わっちゃうかもしれないので淡々と読んであげた方がいいかなとは思っています。
お礼
やっぱり「こりゃーいかんだろ」と思う大人によって、マイルド化されていくのでしょうね。 しかし上げていただいたお話のエグい展開は、もう子供向けとはいえないですね(笑)。あ、いや子供だからこそこういうお話でもサラッと聞けるのかな? リアルに想像できてしまう大人のほうが、ちょっと読むの躊躇してしまいます。 というか、そんな展開でしたっけ?僕が知ってるのはマイルド化後なのでしょうか。 でもあれですよ、分別の付かない子供や若者が猟奇殺人をしでかすのも、案外このあたりの刷り込みがルーツになってるかもしれないですよ。僕はこういうのは子供には聞かせられませんねえ・・・。「目玉をくりぬかれて」とかの場面で子供がキャッキャと喜んだりでもしたら、将来のことを思うとゾッとするでしょうね(怖)
- chocopui
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エグイというところからは少しずれてしまうかもしれませんが10年くらい前に流行った「本当は恐ろしいグリム童話」http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AF%E6%81%90%E3%82%8D%E3%81%97%E3%81%84%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%A0%E7%AB%A5%E8%A9%B1-WANIBUNKO-%E6%A1%90%E7%94%9F-%E6%93%8D/dp/458439119X を思い出しました。 当時私は小学生だったのですが、グロかったりエロかったり、話がめちゃめちゃで、気分が悪くなったのを覚えています・・・。
お礼
ああ~、ありましたね。僕は読んでませんが、話題になったのは覚えてます。 興味はありますが、あまり読みたい気は起こりませんね(笑)
- trnc
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「かちかち山」なんかそれではないのでしょうか? 題名違いかもしれませんが… とあるおじいさんおばあさんの宅に侵入し、おじいさんはいなかったがおばあさんに見つかってしまい、たぬきはおばあさんを撲殺する…以下略。 という話じゃなかったでしたっけ?なんにせよおばあさんはたぬきに殺されたのが記憶にあるのは、私が子供心ながらそのたぬきを怖がったからなのでしょうけど・・・ 私は子持ちの年齢ではないですが、オオカミの話を私自身が紙芝居で聞いた時「オオカミの腹を切って石を詰めて池で溺死…」という流れに恐怖は感じませんでしたよ♪子供にはまだそこまでリアルに想像する事はできないと思いますが…単に「オオカミさん死んじゃったの」程度だと。。だから「子供に聞かせる勇気あり」でしょうか。
お礼
かちかち山・・・。これも陰湿なお話ですよね。おばあさんの撲殺と、騙されておばあさんの肉を食わされたおじいさんも物凄い展開ですが、なんといっても凄いのはウサギです。もう敵討ちという名目でほとんどサディスティックな趣味に走りに狸をいじめ殺しているように思われます。 これも子供のころNHKのテレビ紙芝居みたいなので見て非常に怖かったです。 あ、子供に聞かせる勇気があるかどうかというのは、紹介くださったエグいお話をということです。かちかち山にくらべれば7匹の子ヤギはまだかわいいもんですね。
お礼
>異文化の者や小さなコミュニティのケチな価値観にそぐわない奴は殺しても良し、というのがこの物語のメッセージなのでしょうか… >「文化や価値観がちょっと違うというだけで何のためらいもなく排斥したり暴力を行使するのは愚か者と名誉を知らぬ者のやる事」 そうなんです。まさにそれを言いたいんですよ。 童話には「悪い事したらやり直すチャンスも与えられずに殺しても良い」というテーマに則っているお話がたくさんあります。目には目をですね。しかし子供の情操教育にも少なくとも加担していると思われるこれらの童話に、そういう人間的な慈悲の心を欠いた冷酷非道な考え方が許されていいのか、と。いくら悪党だ鬼だといっても童話の中ではそれらのキャラクターは避けられない運命のもとに生まれ落ちたがために、その伝承的遺伝的アイデンティティによって半ば必然的に行為に及んでいるといえます。オオカミが獲物のヤギを食うのが悪行として否定されるならば、食物連鎖を人間が勝手に歪んだ尺度で捉えているといえ、単純に弱いものが正義、強いものが悪であるという不条理を生み出します。 まあ7匹の子ヤギは悪心を抱く人間の愚かさを動物を用いて擬人化したものであるし、桃太郎は伝説を武勇伝化したものであり、そこまでひれくれた考察をする対象ではそもそも無いのですが、子供が透き通った心で接するお話として、これらの童話は本当に人格形成に悪影響は無いのかと思うのですよね。深層心理に刻み込まれる子供の頃の情報刺激は、大人になっても強く根付きますから・・・