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仏像の魂を‘抜く’って・・・

 このカテで良いのか解らないのですが、質問させて下さい。  仏像って、本来はお寺に安置されているものですが、時には、美術展への出展や修復などの理由で、お寺を‘お留守’にすることもありますよね。その際、住職などが、仏像の‘魂を抜いて’から送り出し、迎える際は再び‘魂を入れる’という作業をすると聞いています。  疑問なのですが、その間、取り出された‘魂’はどこへ行ってしまうのでしょうか。或いはどこかに安置されている?・・・  まあ観念的な世界の話なので、厳密にどうこうという事ではないのだとは思うのですが、テレビ等でそういうシーン見ていると、いかにも簡単に‘抜いて’‘戻して’をやっていて、エッそれだけ?みたいな、一応どっかに仕舞うする振りをするとか(笑)せめてもっと丁重に扱っても良いんじゃないかな~と、素人ながら思ってしまうのです。  同様の理由で、新しい仏像に魂を入れる開眼の儀式なども「その魂はどっから連れて来たの?!」と疑問です。本当、どこから来たんだよ、と・・・  仏像の神聖というのは人々が拝むことによって備わっていくものだと思っているし、そんなに厳密に問い詰めることでもないのかも知れないのですが(笑)仏像巡りが好きな私としては、何だかいつも気になって気になって仕方なくて。  どなたかご存知の方がいらしたら、ご教示くださいませ。

質問者が選んだベストアンサー

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  • shun393
  • ベストアンサー率36% (19/52)
回答No.2

取り出された魂は、仏世界にちょっと旅行に出かけてもらいます。 仏世界=魂の世界。 魂の世界=私たちが死んでから行く場所=私たちが生まれる前にいた場所 魂が入ったまま修復とかすると、そのお魂はびっくりしますよね。【どこに連れて行くんだ!】とか【どこさわってんだ!】とか【もっとこの場所で人を救いたいんだ!】とか言われるかもしてませんので。 ちなみにお魂を抜くときにはお経をあげてから仏像に向かって、【いつも私たちを助けていただいてありがとうございます。これからご身体を修復しますので、あなた(魂)は少しの間、元にいた世界に戻っておいていただけますか?また、同時にあちらの世界で、これから修復に当たる職人の皆様と仏像の持ち主の健康と安全を護ってくださいませ。そして、修復が完了すればまた戻ってきていただいて、今まで通り人々を助けてくださいませ。】と伝えます。 仏様(菩薩様)はこの世の人々を救うのが使命だと考えなさっていますから、喜んでまた戻ってきてくれるはずです。 仏像は、仏の教えによって人々の心を救う(癒す)為に、我々に分かりやすくした文化です。 簡単に言うと、 ・半紙に【不動明王】と書いた掛け軸 ・【不動明王】の木像 上記の二つには、それぞれに不動明王のお魂を入れることができます。そして、それぞれは同じ【不動明王】です。 でも、やっぱ木像のほうがありがたいし、ギョロッとした目で悪を追い払ってくれそうに思います。 ここで、新しい疑問が出てきたかもしれません。 【ん?この世に不動明王が二人も三人もいるのか?】と思いませんでしたか? ここで例に挙げている不動明王は、法仏です。つまり、お経の中に出てくる実在しない神様です。ですので、何人いてもかまいません。 >仏像の神聖というのは人々が拝むことによって備わっていく 私もそう思います。 人が多く集まる仏像には、多くの人々の思いが、ぎっしり詰め込まれていると思います。ですので有名な仏像には、特別な神聖さを感じ取ることができるのではないでしょうか。

unun000
質問者

お礼

 ご丁寧な回答、感謝いたします。  >ちなみにお魂を抜くときにはお経をあげてから・・・  なるほど、そういう経緯を経ての「お魂抜き」なのですね。  美術品としての仏像という視点で見ることが多かったせいか、つい儀式的な面にばかり目が行ってしまい、その様な精神的な呼び掛けに思いを巡らす想像力が欠けておりました。  ♯1様もおっしゃっていますが、僧侶(人間)が仏の魂を支配しているような印象がどうしても拭えなかったため、こんな質問をさせて頂いたのですが・・・やっぱり、ちゃんと「お願い」していたのですね。良かった。納得です。  不動明王の例えも、よく解ります。仏教らしいとても魅力的な考え方ですよね。  >有名な仏像には、特別な神聖さを  仏像を美術品として見がちな私なのですが、時折ぞくっとするような不思議な雰囲気の仏像に出会うこともあります。そういう時、ああこの仏像には古くからの沢山の人々の‘想い’が込められているんだな、と感じます。そして、人間の想いの強さ、幸せへの願いの切実さを実感しつつ、引き込まれるように手を合わせてしまいます。  仏像って、人間を写す鏡のようなものかも知れないですね。  とても参考になりました。  有難う御座いました。

その他の回答 (2)

  • fujic-1990
  • ベストアンサー率55% (4505/8062)
回答No.3

 この世は仏に充ち満ちている、と思えばよろしいのでは?  つまり、海水中にいれば周囲に海水が充ち満ちているがごとく、です。  仏の像を造って開眼法要などをするのは、その像に海水を染みこませるがごとく、「魂を抜く」とは像の中の海水を押し出して乾かすごとし。  海水は、像から周囲に出るだけで、もともと周囲にあった海水とまざるだけ。  海の中で、どうやって仏像の中から海水を押し出すのか、海の水の中で仏像は乾くか、などと論理的なことは考えず、観念の上でそんな感じをもって見ていればよろしいかと・・・ 。

unun000
質問者

お礼

 とても素敵なご回答、ありがとうございます。  海水かぁ・・・そうですね、すごく良く解ります。  仏教(や仏教哲学)って、とても難解なイメージがあるんですけど、本当はとてもシンプルで宇宙的な教えなんですよね。  自分も自然の一部。仏もまた宇宙の一部であり自分の一部。その一部と一部が溶け合い繋がり合いながら個でもある。  理屈で説明を求めるようなことではないんですよね・・・感性で捉える大切さを思い出させていただきました。  とてもダイナミックなご回答、海水のように私に染み込んでまいりました(笑)  有難う御座いました。

  • debukuro
  • ベストアンサー率19% (3635/18948)
回答No.1

仏様は本来姿も形もないものだそうです。 物というのも変ですがそうらしいです。 だから仏像を作って入っていただくのだそうです。 仏像を一時的に移動(展覧会など)するときは仏像から出てもらって本堂のどこかで休んでもらうのです。 ところで 仏像は仏教に帰依したギリシャ人が考え出したことで本来は仏様はどこにでも居られるので好きな方を向いて拝んでいたそうです。 色即是空の考えなら偶像は無いほうがいいのかもしれませんね。 入魂とか抜魂などといって僧侶が「エイッ」なんてやっていますが僧侶が仏様を支配している印象を受けます。 「どうか外に出て下さいませ仏様」とお願いするのが本筋だと思います。

unun000
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 >色即是空の考えなら偶像は無いほうがいいのかもしれませんね。 ええ、そう思います。と言うか、私は今まで「偶像」または「仏教美術」として仏像を見ていました(だからこんな質問が飛び出したのでしょうね)。 けれど、debukuro様はじめ他の回答者様の意見を拝見して、偶像というよりむしろ、仏像とは仏の無形の心の象徴なのだなぁと印象を改めました。 >入魂とか抜魂などといって僧侶が「エイッ」なんてやっていますが >僧侶が仏様を支配している印象を受けます。 そうなんですよ・・・!テレビなどでは殊更こういうシーンが強調されているので、私のような者は頭が疑問符だらけになってしまいます(笑)。けど、僧侶の方たちからすれば、仏の魂の存在を、こういう形で解りやすく表現して見せてくれているのかも知れないですね。  気付きのきっかけを与えていただきました。  つたない質問にご回答いただき、有難う御座いました。

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