- ベストアンサー
古谷実の最近描く漫画について
- 稲中卓球部の作者である古谷実氏が描く最近の漫画について、その魅力や変化について考えてみました。
- 最近の古谷実氏の漫画では、ギャグ漫画とは一線を画し、リアリティのある描写に注力しています。
- しかし、最近の作品では主人公の女運が良い描写が目立ち、リアリティに欠けている部分も多いと感じる人もいます。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
ならば読まなければ良いのでは?(本音) 古谷実さんの漫画、「稲中」はあまり好きではないですが、 「僕といっしょ」以降は大好きです。 (単行本派なので、「わにとかげぎす」はまだ読んでいませんが。) これは俺の考えなんですが。 古谷実さんの漫画の主人公は、まずダメな男です。 理由はそれぞれあって、元々本人がダメな性格であったり、 周囲の環境に圧されてダメになったり。 さらに主人公以外、友人や近しい登場キャラクタは総じてダメな場合が多いです。 そして、着実に人生の下降線を辿っている時、救いの手が差し伸べられます。 それが、件の「女キャラクター」です。 ダメな主人公との対比、そして救い手としての立場から、「可愛く(多少変わり者であっても)性格の良い」女性が出てきます。 女性の登場により、主人公に変化が起きます。 それは確実に良い方向に作用し、女性や周囲とのドラマを生みます。 それでも、やっぱりダメなんです。ダメ男なのです。 少しくらい周囲に影響を受けても、成長しても、ダメなやつはダメ、 劇的に変化は起きません。そのまま幸せになんてなれません。 「僕といっしょ」では結局は元通りです。環境が多少改善され、良い友人が出来ましたが、性格は一本気でダメで変わらずです。 「グリーンヒル」でも変わらずです。彼女が出来ても、これからもボケっとタバコでも吸いながら、怠惰な生活をするんでしょう。 「ヒミズ」はもう・・・救いのフラグなんてへし折ってますし。 「シガテラ」では多少方向が変わったのか、別の幸せは見つけられそうでしたね。 思うに、女性キャラクターが出るのは上記したような、 「ダメな男に急に救いが来て、そこから生まれるドラマ」を描きたいからではないでしょうか。 そういった意味では「ご都合主義」的に女性が現れ、扱われますが、 それが古谷実さんの「描きたい事の本質」であって、 そういう意味で言えば「ご都合主義」というよりは「予定調和」と言ったほうが良いかもしれません。 最初から作者の意図で、描かれるべくして描かれているわけですから。 人気取りで出しているわけではないと思いますよ。 一般受けだけすれば良いのであれば、稲中のようにギャグ路線にもどせば済みますし。 リアリティに関して言えば、もっと問題のある漫画は掃いて捨てるほどありますし、 女性キャラによる救いという本筋が出来てからのドラマ、主人公の変化や変わらなさ加減は、 それなりにリアリティある展開に思えます。
お礼
確かに、読まなければいいんですけど、あと一歩なんですよね。 理想の作品までにあと一歩だけにすごい残念なんです。 古谷氏が本気で「人生の救い」を描きたいのであれば残念ですね。 実際にそういう事実もあるでしょうが、正直面白くないんですよね。 結局、個人の趣味で該当しなければ読まなければいいわけですが、実際にあんなラッキーな事は無いですよ。あったとしても確立的に1割とかで・・・