外来受診お疲れさまでした。
整形外科の先生からは神経炎ではないかと言われたようですね。
yakubanobuさんの症状の場合、異常があるのが手と足と顔という具合に散らばって
いますよね。こういう場合、頚髄圧迫で手が、腰髄圧迫で足が、眼瞼周囲の支配
神経の問題で目が、という異なる3つの原因が同時に起こっていると考えるよりは、
単発性の神経炎がいくつか起こっている(多発性単神経炎)と考える方が自然です。
一方、手を伸ばしたりといった動作に伴なうしびれは、やはり頚髄症に伴なう
根症状(=頚椎から出る末梢神経が出口で何かに圧迫されて出る症状)っぽい感じも
します。
でも、お話をうかがっているだけで判断している私より、実際にyakubanobuさんを
診察されている先生の判断の方が一般には正確だと思います。
ですから、もうしばらく今の病院に通院してみてはいかがでしょう?
転院するということはまたはじめから検査をやり直すということでもあるので、
結局治療が遠回りになってしまう恐れも多分にありますし、転院先が今の通院先より
良いという保証もありません。
それに何かの処置・治療(ここではVB12・ソレトン・ソロン服薬)をしてだめなら
次の治療・検査(ここでは脊髄検査~たぶん頚部MRIでしょう)をするという手順は、
どこの病院でも同じだと思います。
なかなか良くならなくてあせる気持ちもわかりますが、医者も神様ではないので
一発で完治というわけにもなかなかいきません(汗)。診断や治療にある程度の
時間がかかることもしばしばです。
どうか、ちょっぴり気長にがんばってみてくださいな。
さて、最後にちょっと補足。
まず、今回処方された薬について。
VB12は単神経炎で処方されるビタミンですね。
ソレトン錠は非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAID)と呼ばれる薬で、薬店で売っている
イブA錠とかナロンエース錠などの親戚です。ここでは消炎目的と、もし痛みがある
のなら鎮痛目的で処方されているのかと思います。
ソロンは胃を守る薬です。ソレトン錠のような非ステロイド系消炎鎮痛剤は、胃潰瘍
や十二指腸潰瘍を起こしやすいので一緒に処方されたのだと思います。
次に握力低下について。
末梢神経が障害(圧迫や神経炎)を受けると、その神経の支配領域の感覚鈍磨と
筋力低下が出てきます。この筋力低下はよほど長期に続かない限り、神経の障害が
解除されれば元に戻せますから、あまり心配しないでくださいね。
お礼
大変遅くなりましたが、一応完治しました。やっぱりお医者のいうことは間違っていませんでした。やれやれ。 いろいろお答えいただきまして、大変ありがとうございました。精神的な支えになり、助かりました。 今後も、何かありましたら、よろしくお願いいたします。