株主であることの証明方法

質問

新会社法では株券不発行が原則となるわけですが，実際に個人株主が自分が株主でることを証明するにはどういう方法があるのでしょうか。
当然，株主名簿には記載されると思うのですが，仮に手続きの間違いより記載されていない場合等も出てくると思うのですが・・・・
（現在でも実際には保護預りであるため，證券会社からの売買通知したこないので同じかもしれませんが・・・）

回答No.1

utama · ベストアンサー

不動産登記の場合とほぼ同じです。

まず、株券不発行会社の場合は、株券がありませんから、株主名簿に記載された人（元所有者）と、現所有者が共同して名義変更請求をするのが原則になります。

元所有者が原則である共同での名義変更請求に応じない場合は、元所有者に対して名義変更請求訴訟を起こすことになります。そして、この裁判の勝訴判決を示すことで、会社は名義変更に応じます。

この訴訟では、株主の地位の移転の基礎となる法律行為があったことを証明すればいいことになります。例えば、ＡさんがＢさんに株式を売ったのに、名義変更請求に協力しないというような場合、Ｂさんは裁判でＡ－Ｂ間に株式売買契約が成立したことを立証すればいいのです。

市場を通して購入した場合は、誰から購入したかわからないので、元所有者に対する訴訟というのは難しいですね。ただ、証券会社との間には取引通知があるわけですから、最終的に、証券会社に対し、損害賠償訴訟をすることになるのではないかと思います。

ただ、証券会社のシステムに不具合があって、名義変更がされないというような状況は、ちょっと考えにくいですね。

お礼

ご丁寧な回答，ありがとうございました。
原則的には民法の一般原則で考えればよろしいわけですね。