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核分裂のエネルギー
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原子核の質量を表すには原子質量単位[atomic mass unit]"u"が一般に用いられます。 これは、1個の炭素原子C12を12[u]と定めたもので、 1[u]=1.6605×10^-27[kg]としています。 陽子、中性子の質量は以下となります。 陽子:1.0073[u](=1.6726×10^-27[kg]) 中性子:1.0087[u](=1.6749×10^-27[kg]) ご質問のE=mc^2で直接計算されるエネルギー単位としては[erg]が用いられ、C=3×10^10[cm/sec]として計算すると、1[g]の質量は 9×10^20[erg]となります。 ただし、一般に核分裂の計算には[erg]ではなく[eV]が用いられ、1[eV]=1.6×10^-12[erg]となります。 1[eV]は電子が1[V]電圧場に置かれたときに得るエネルギーであり、核子1個の静止質量に相当するエネルギーは 1u=931.5[MeV](=1.492×10^-10[J])となります。(1[MeV]=10^6[eV]) 核分裂の場合は、小生が以前参照URLのNo.4で拙回答したように 例えば、U235がMo98とXe136に分裂し、2個の中性子が放出された場合を考えますと、 質量の差Q=[U235質量+中性子質量]-[Mo98質量+Xe136質量+2中性子質量] ={235.04394[u]+1.008665[u]}-{97.905409[u]+135.90722[u]+2×2.01733[u]} =236.052605[u]-235.829959[u]=0.222646[u] この0.222646[u]という静止質量は、E=MC^2より、0.222646[u]=207.39[MeV]のエネルギが1核分裂あたり放出されることになります。
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- First_Noel
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中性子が持ち去るエネルギーなどは無視してざっくりとなら, 周期律表に平均原子量が載っていますよね, これでそれぞれの質量のモル質量が分かります. 以上より,モル質量当たりのエネルギーが計算できます. 後は適当に,モル質量で割ればgあたりが, アボガドロ数で割れば1個当たりが出ます.
こんにちは 理科年表はご覧になりましたか。 大学の図書館にあると思いますよ。 年表中の 物理/化学部 の原子とか素粒子のセクションの数値を参考になさってみては。
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