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WAIS-IIIの問診結果について
- WAIS-IIIの問診結果を紛失した場合の再計算方法や、知覚統合の低い人の注意点や職業について、そして検査結果の差についての疑問について解説します。
- WAIS-IIIの問診結果を紛失した場合の再計算方法や、知覚統合の低い人の注意点や職業について、そして検査結果の差についての疑問について詳しく解説します。
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質問者が選んだベストアンサー
nakajima198765さん、こんにちは。 臨床心理士をしています。 お受けになった検査は、WAIS-III(ウェイス・スリー)で間違いないだろうと思います。 この検査は、成人用の知能検査で、日本で最も広く用いられているものです(ただし、最近、改訂版のWAIS-IVが出版されました)。 3種類のIQと、お示しになった4つの群指数(IQより細かい認知能力を測定しています)が得られます。 IQ、群指数は、同じ年齢群の中で平均的な成績であった場合、いずれも100になります。 また、これらIQと群指数は、理論的には90~109の間に50%の人が入るようにつくられた相対的な数値です。 統計学的には世紀正規分布する性質があり、どちらも130を越える人は全体の2.2%です。 IQや群指数は、長さや重さのように客観的に測定できるものではありません。 したがって、あらかじめ多数の方に調査を行い、どれだけできたら、IQ・群指数がいくつという評価基準を作り、それとの比較でここの方の測定結果を数値にしています。 ご質問の順序とは違いますが、若干説明をしておきます。 (3)156以上という表現について 多数の方との比較によって測定値を得ると書きました。 質問者様は、知覚統合を除いて、WAISで測定できる上限を超える、高い能力をお持ちですので、156以上(ただし、これは記憶違いで、151以上ですし、言語理解も151以上と思われます)と表現されています。 上記のように130を越える方は、2.2%しかありませんので、正確な評価基準を作ることができないのです。 また、群指数の差が大きいと発達障害の傾向が強いといわれますが、必ずしもそうではありません。 大勢の人の結果を平均しますと、作動記憶や処理速度が低くなりますが、個々の方の結果では、群指数の間に差がないこともよくあります。 質問者様の場合、知覚統合は、他の3つの群指数に比べ、統計的に有意に低くなっています。 (1)FIQ、言語性IQ、動作性IQの再計算 知覚統合以外の群指数が151以上ということしか分かりませんので、正確な再計算は不可能ですが、おそらく次のようになると思われます: 全検査IQ:153(もしくはそれ以上) 言語性IQ:156以上 動作性IQ:146 (2)知覚統合について 上に書きましたが、知覚統合の群指数そのものは130と非常に高いのですが、他の群指数よりも統計的に有意に低くなっています。 したがって、質問者様の個人内では、知覚統合は苦手であるとお考えになった方がよいでしょう。 知覚統合は、視覚的な情報の理解、視覚的な情報に基づいて考える力などを測定しています。 (4)その他 (1)質問者様もお分かりのように、本来でしたら、検査をお受けになった医療機関で具体的にご相談になるのがベストです。 それは困難な状況のようですが、何らかの方法で検査結果を入手なさり、それを持って他の医療機関や発達障害者支援センターなどの専門機関にご相談になってください。 (2)職業についてのご質問もなさっています。 群指数からみた認知能力にアンバランスがありますので、日常生活でもお困りのことがおありかも知れません。 また、自閉スペクトラム症の方では、作動記憶の群指数が高くても、本来のワーキングメモリーは弱いということもあります。 それらも含め、質問者様の知能の全体像や、その特徴などを踏まえてご相談になった方が適切な助言が得られますので、(1)に示したような専門機関で相談なさることをお勧めします。 以上、ご参考までに。
お礼
詳細な回答ありがとうございます。 検査を行った心療内科と何度かやり取りをした結果、検査結果を送ってもらえることになりました! 検査結果が届きましたら、早速専門機関に相談してみます。