ポストキュアとは?応力緩和の具体的なプロセスと理由を解説

このQ&Aのポイント
  • ポストキュア(エージング)は、樹脂硬化後の残留応力を緩和させるための工程です。具体的なプロセスは、高温環境で一定の時間経過させることです。この過程によって樹脂内部の分子が再配列され、応力が解消されます。
  • ポストキュアの理由は、樹脂硬化時に生じる応力を緩和させることで製品の品質と耐久性を向上させるためです。樹脂は硬化する過程で収縮し、その際に応力が発生します。この応力が残留すると、製品の変形やひび割れなどの欠陥を引き起こす可能性があります。ポストキュアによって応力を緩和させることで、製品の信頼性を高めることができます。
  • ポストキュアには、適切な温度と時間の設定が重要です。温度が低すぎると応力緩和が不十分になり、高すぎると樹脂の劣化や変質が起こる可能性があります。また、時間が短すぎると応力が解消されない場合があります。製品の材料や形状に応じて最適なポストキュア条件を設定することが必要です。
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  • 締切済み

ポストキュアについて

樹脂硬化後の残留応力を緩和するために一般的にポストキュア(エージング)を行うと思うのですが、その応力が緩和するという具体的なプロセス、理由を教えていただきたいです。 よろしくお願い致します。

noname#230358
noname#230358

みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.1

金属の焼きならしと同じ原理です。 厚みの違う部分で冷却スピードが違う為に応力が発生します。 そこで熱を加えてやると応力により変形がおこり内部応力が小さくなります。 精度の必要なものは処理をかけますが、一般品はあまり行いませんね。

noname#230358
質問者

お礼

分かりやすく説明していただきありがとうございます。

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