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デュファンストンについて教えてください
デュファンストンについて教えて欲しいことがあります。 こんにちは。 28歳女です。 1年ほど前、仕事のストレスから15kg痩せ生理が止まりました。 今現在は心身ともに落ち着き体重も 元に戻りました。 しかし生理が来ないままなので婦人科に行きました。 デュファンストンを試してみよう!と先生に言われ1週間服用すると飲み終わり2日後に生理がきました。 先生は「良い傾向!エストロゲンは出てきてるということだね!」と言います。 確かに痩せてた時、血液検査でのエストロゲン量はほぼゼロでした。 このままデュファンストン服用を続けて様子を見るようです。 私は何のホルモンが足りず出血が起こるまでいかない状態なのでしょうか? またデュファンストンを飲むことで排卵を起こしているのでしょうか? デュファンストンを飲むと、普通の量の出血があるのでこれはいい方向に向かってるといっていいですか?
専門家の回答 ( 2 )
- 専門家ココカラファイン 薬剤師(@cocokarafine) 薬剤師
こんにちは。新しい疑問ですね。 質問者様の経験としては、初めてデュファストンを飲んだ時に茶色いオリモノがほんの少し、ということですね。 ご質問の「デュファストンを服用しても全く出血がない」というケースは、あります。 デュファストンを製造・販売している会社のインタビューフォームという学術資料によると、デュファストンの治療成績として 無月経 77.8%(541/695 例)、月経周期異常 83.3%(30/36 例)、月経困難症 70.6%(557/789 例) と記載されています。 これはデュファストンを使用したからと言って必ず出血がおこるわけではないということを示しています。 実際、重度の月経異常の場合はデュファストンを1クール使っただけでは出血がない場合があります。 もう一つの可能性として、デュファストン服用中に妊娠が成立した場合、黄体ホルモンが分泌されていれば服用を中止しても出血は起こりません。 質問者様のケースでは体重減少が著しく、血液検査でエストロゲンが全く検出されないほどの状態だったことを考えると、ほんの少しの茶色いオリモノであっても出血が認められたというのは「回復」を示しているという先生の判断であると思われます。 ご参考になりましたら幸いです。お大事になさってください。
ココカラファイン 薬剤師(@cocokarafine) プロフィール
ドラッグストア・調剤薬局を全国約1300店舗展開しているココカラファインのWEB担当薬剤師です。 健康、美容についての気軽な相談相手として「お友達以上お医者さん未満」のような存在を目指してます。 ...
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こんにちは。妊娠・生理に関するホルモン療法は非常に複雑で、先生の説明を聞いても後から疑問が湧いてくることがありますね。 一つずつご質問に答えてまいります。 >私は何のホルモンが足りず出血が起こるまでいかない状態なのでしょうか? デュファストンという薬は黄体ホルモンを補充する薬です。 この薬を服用し、中止後に生理が来たということは黄体ホルモンを補充したことで生理が来たということになります。 つまり、質問者様は少なくとも黄体ホルモンが不足していたことで出血が起きていなかったと言えます。 >またデュファンストンを飲むことで排卵を起こしているのでしょうか? 黄体ホルモンは排卵後の黄体から分泌されるホルモンです。 デュファストンの服用は排卵を促しているのではなく、子宮内膜を厚くする作用があります。 >デュファンストンを飲むと、普通の量の出血があるのでこれはいい方向に向かってるといっていいですか? まず、生理周期とホルモンの働きを簡単に説明します。 生理が始まると卵胞ホルモン(エストロゲン)分泌が増加してきて、排卵時にピークに達して減っていきます。 この排卵に伴って子宮内膜は少し厚くなります。 排卵後は黄体ホルモンの分泌が増して、いわゆる高温期に入ります。この時に着床の準備として子宮内膜が更に厚くなります。 受精が行われなかった場合、黄体ホルモンと卵胞ホルモンの両方が大きく低下して子宮内膜が剥がれ落ちて生理が始まります。 妊娠した場合は黄体ホルモンの分泌が継続され、生理は起こらず受精卵が成長します。 いずれかのホルモンが足りないという状態だとどうなるかを考えてみましょう。 ・卵胞ホルモンが足りない、まったくない場合 まず排卵が起こらないため子宮内膜が増大せず、黄体ホルモンも分泌されないので生理が起きません。 ・黄体ホルモンが足りない場合 排卵によって子宮内膜が少し増大しますが黄体ホルモンによって更に増大する機会を失うので、経血が非常に少ないか月経が起こりません。 ・卵胞ホルモンが全くない状態でデュファストンを服用(黄体ホルモンだけ補充)した場合 排卵は起きていないが黄体ホルモンによって子宮内膜は増大し、服用中止によって生理がきます。 ただし、この場合は経血の量が少なくなる傾向が強いようです。 質問者様はデュファストンを服用→中止後に通常量の生理が来ているようなので、これをもって医師は「エストロゲンは出ている」と判断しているものと思われます。 また、先生が「いい傾向」とおっしゃっていると言うことですので、現在はデュファストンの服用によってホルモンバランスが整えられている状態と思われているのではと推測されます。 今後も、医師と相談し良い方向に向かうといいですね。 人間は生体維持のため極端な体重減少時には生殖機能の維持は後回しにされホルモン分泌などが行われず、女性の場合は生理が止まったりします。 健康的な体重の維持も重要になりますので、どうぞお気を付けください。 ご参考になりましたら幸いです。お大事になさってください。
ココカラファイン 薬剤師(@cocokarafine) プロフィール
ドラッグストア・調剤薬局を全国約1300店舗展開しているココカラファインのWEB担当薬剤師です。 健康、美容についての気軽な相談相手として「お友達以上お医者さん未満」のような存在を目指してます。 ...
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お礼
とてもとても分かりやすい回答ありがとうございました(*´-`)涙。何度も読んでしまうほど勉強になりました。婦人科では患者さんが多くなかなか聞きたいことが聞けずで今回知ることができて嬉しいです。本当にありがとうございます★
補足
すみませんもうひとつお聞きしたいことがあります_(..)_ 今回、出血量は通常量だったと書いてますが、初めてデュファンストンを飲んだ時は茶色い織物がほんの少し出たくらいでした。このことを先生に言った時も「それはいい傾向だ。あなたの今の身体で普通デュファンストンだけでは生理は来ないはずだよ。思ってたより回復してるね」と言われたんです。貴女様は卵胞ホルモンが出ていない状態でデュファンストンを服用してもデュファンストンの作用で出血は少しあると回答してくださいましたよね。 そこで質問なのですが、デュファンストンを飲んでも出血が全くない(生理がこない)場合はどういった時でしょうか? 分かりにくくて申し訳ないですが教えて頂きたいです。